Windows 10対応|外付けHDDからバックアップファイルを簡単に復元する方法
外付けHDDのバックアップからデータを復元するならこれ!Windows 10対応の無料ツールと初心者向けデータ復元ソフトで、大切なファイルを簡単に取り戻しましょう。
パソコンのデータは突然の故障や誤操作で失われることがあります。
そのリスクを避けるために、外付けHDDを使って定期的にバックアップを取ることが重要です。特に、大切な写真や仕事用ファイルなど、一度失うと取り返しがつかないデータを守るためには、バックアップは欠かせません。
しかし、いざというときに「バックアップファイルの復元方法が分からない」という方も多いでしょう。
この記事では、Windows 10で外付けHDDからバックアップファイルを復元する2つの方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
外付けHDDでファイルをバックアップする重要性とは
現代では、仕事の書類、家族の写真、音楽、動画など、さまざまな大切なデータがパソコンに保存されています。
しかし、パソコンは機械である以上、故障、ウイルス感染、誤操作による削除、システムクラッシュといったトラブルを避けることはできません。これらのトラブルが起きたとき、バックアップがないと、取り返しのつかない損失を被ることになります。
特に、ビジネスにおいて重要なファイルを失った場合、業務の停止や信用問題にも直結します。プライベートでも、思い出の写真や大切な資料を一瞬で失うリスクは非常に大きなものです。
そこで役立つのが、外付けHDDを使ったバックアップです。
外付けHDDは以下の点で優れています:
大容量でコストパフォーマンスが高い
→ 数TB(テラバイト)単位でも比較的安価に購入可能。
パソコン本体とは独立しているため、システム障害の影響を受けにくい
→ パソコンが壊れてもデータは外付けHDDに残る。
持ち運びが可能で、物理的に別の場所に保管できる
→ 災害や盗難リスクにも備えられる。
さらに、外付けHDDは定期的に接続してバックアップを取るだけなので、クラウドバックアップに比べて手軽かつ高速に利用できるのも大きなメリットです。
とはいえ、外付けHDD自体も経年劣化や不注意による故障のリスクを抱えています。
そのため、定期的なバックアップと正しい復元方法の知識は、データを守るために欠かせない対策なのです。
Windows 10で外付けHDDからバックアップファイルを復元する2つの方法
外付けHDDからバックアップファイルを復元するには、以下の2つの方法があります。
方法1|Windows File Recoveryを使って外付けHDDから復元する手順
Microsoftは Windows File Recoveryという便利なツールを開発しました。これは、削除された写真を復元するための役立つ友達のようなもので、SSD、HDD、SDカード、およびUSBドライブから取り戻すことができます。このツールは柔軟で、exFAT、FAT、NTFSなどのさまざまなファイルシステムとの互換性があり、その柔軟性を発揮します。
ただし、このソフトウェアは特にWindows 10を使用している人向けに作成されています。WindowsのバージョンがWindows 10 20H1 Build 19041以降であることを必ず確認してください。そうであれば、準備完了です!失われた貴重な写真を救出するために、次の手順に従ってください。
ステップ 1. Microsoft StoreからWindows Files Recoveryを入手し、管理者アカウントでインストールします。
ヒント:
✍ 次のコマンドを入力してください:winfr source–drive: destination–drive: [/mode] [/switches]。
✍ 標準および広範という2つのモードが選択できます。状況に応じて1つを選んでください。
✍ 広範モードは、署名と既定セグメントという他の2つのモードに分けることができます。
● 署名では、ファイルヘッダーを使用してファイルシステムのすべての失われたファイルを回復できます。
● 既定セグメントでは、NTFSのファイルレコードステージングを使用して失われたファイルを復元することができます。
以下に回復タスクをカスタマイズするために使用できるスイッチをいくつか示します。
スイッチ |
説明 |
サポートモード |
/n<フィルター> |
ファイル名、ファイルパス、またはワイルドカードを使用して、特定のファイルをスキャンします。 |
既定 |
/y: |
特定のファイルの種類を持つファイルをスキャンします。コンマを使用して複数のエントリを区切ります。拡張グループと対応するファイルの種類の一覧については、「モードとファイルシステムについて」セクションの「署名モード拡張グループとファイルの種類」の表を参照してください。 |
署名 |
/k |
特定のファイルの種類を持つファイルをスキャンします。コンマを使用して複数のエントリを区切ります。拡張グループと対応するファイルの種類の一覧については、「モードとファイルシステムについて」セクションの「署名モード拡張グループとファイルの種類」の表を参照してください。 |
署名 |
/u |
削除されていないファイルを、たとえばごみ箱から回復します。 |
既定セグメント |
ステップ 2. 標準モードを選択します。次に、「winfr C: D: /n *.docx」と入力して、Cドライブ上のすべてのDOCXファイルを検索し、それらをDドライブにコピーします。続行するには「y」と入力します。
方法2|互換性に優れたデータ復元ソフトで外付けHDDから復元する方法
コマンド操作やシステムツールに不安を感じる方には、専門のデータ復元ソフトを使う方法がおすすめです。特に、さまざまなデバイスやフォーマットに対応したツールを選べば、初心者でも安心して復元作業を行うことができます。ここでご紹介するのが、Partition Assistant for Recoveryです。大切なバックアップファイルを確実に、そしてスムーズに取り戻したい方に最適なソリューションです。
- ✎Partition Assistant for Recoveryをおすすめする理由:
- 写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
- 内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
- 誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
- 直感的で使いやすいUIを提供しています。
- Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
まとめ
大切なデータを守るためには、日ごろから外付けHDDで定期的にバックアップを取ることが重要です。しかし、万が一データを失ってしまった場合でも、適切な方法を知っていれば慌てる必要はありません。Windows 10には公式ツールであるWindows File Recoveryが用意されていますが、コマンド操作に不安がある方や、より確実かつ手軽に復元したい方には、専門のデータ復元ソフトの使用がおすすめです。