USBメモリのデータが消えた!考えられる原因と今すぐできる復旧方法4選

USBメモリから突然データが消えた時の原因と対処法を詳しく解説。隠しファイル設定の確認から、復旧ソフトによるファイルの復元方法までステップごとに紹介します。

カオル

更新者: カオル / 2025年05月07日

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USBメモリにコピーしたはずのファイルが突然消えてしまった——そんな経験はありませんか?

保存したのに中身が空っぽ」「大事なデータが見えない」「他のパソコンでも開けない」など、USBメモリのトラブルはある日突然やってきます。

この記事では、USBメモリ内のデータが消えてしまう原因と、今すぐできる4つの復旧方法をわかりやすく解説します。また、万が一に備えておきたいデータ復旧ツールについても紹介していますので、失ったデータを取り戻したい方はぜひ最後までご覧ください。

USBメモリ

USBメモリにコピーしたファイルが消えたのはなぜ?

USBメモリにコピーしたはずのファイルが、ある日突然消えてしまうことがあります。このような現象にはいくつかの原因が考えられます。

取り外し方に問題があった

パソコンからUSBを「安全な取り外し」をせずに抜いてしまうと、保存中のデータが壊れてしまい、消えることがあります。

ファイルが隠れているだけ

ファイルが消えたように見えても、実は「隠しファイル」として見えなくなっていることがあります。設定を変えれば見える場合もあります。

ウイルスに感染した

ウイルスに感染すると、ファイルが削除されたり、勝手に隠されたりすることがあります。知らないパソコンに挿したあとにデータが消えた場合は要注意です。

USBメモリの故障

USB自体が古くなっていたり、不良品だったりすると、データが保存できなくなることもあります。

このように、ファイルが消える理由はさまざまです。次は、それぞれの原因に応じた対処法をくわしく紹介していきます。

USBメモリから消えたデータを復旧する4つの方法

ここでは、USBドライブにコピーしたファイルが消えた場合の対処法をいくつか紹介します。

方法1.USBを別のUSBポートやパソコンに接続してみる

まず最初に試してほしいのは、USBメモリをほかのUSBポートに差し替えることです。

パソコン本体のUSBポートがうまく動いていなかったり、接触が悪かったりすることがあります。

それでも表示されない場合は、別のパソコンにUSBを挿してみましょう。パソコン側の問題で読み込めないだけで、他のパソコンでは普通にファイルが見られることもあります。

この方法でデータが見えるようになれば、USBメモリ本体やファイルには問題がなかったということです。トラブルの原因を簡単に切り分けるためにも、まずはこの方法を試してみてください。

方法2.エクスプローラーの設定で隠しファイルを表示する

USBドライブでは隠しファイルが表示されないことが多く、ファイルが消えたと勘違いすることがあります。隠しファイルを表示する設定を使うことで、見えないファイルを確認できます。重要な作業を進めるために、以下の手順を実行してください。

ステップ 1. 「スタート」メニューを押し、「CMD」と入力して、検索してきたプログラムの「CMD」を右クリックして「管理者として実行」を選択して開きます。

ステップ 2. コマンドプロンプトで「attrib -h -r -s /s /d X:¥*.*」と入力してEnterを押します。(Xは、隠しファイルを表示したいの保存先ドライブの文字です。自分の場合によって変更してください。例えば:「attrib -h -r -s /s /d F:¥*.*」と入力)

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ステップ 3. 最後に「exit」と入力してEnterを押し、コマンドプロンプトを終了します。

それから、隠しファイルが表示されるかどうかを確認します。

方法3.データ復旧ソフトを使ってファイルを復元する

もしUSBメモリの中身がどうしても見つからない場合は、データ復旧ソフトを使って、失われたファイルを取り戻せる可能性があります。データが完全に消えたように見えても、実はUSBメモリの中には情報が残っていることがあり、それを専門ツールで読み取ることができます。そこでおすすめなのが、Partition Assistant for Recoveryです。

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誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
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ステップ1. 場所を選択

Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。

場所を選択

ステップ2. ファイルを選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。

ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

ファイルを選択

ステップ3. 保存先を選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

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方法4.USBメモリにエラーチェックを実行する

USBメモリのファイルが消えるという問題は、USBドライブにファイルシステムのエラーがあることが原因かもしれません。このエラーを修正することで、ファイルの損失を防ぐことができます。

ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「cmd」と入力し、「Enter」を押します。

ステップ 2. 次のコマンドを入力し、入力の後でEnterキーを押して操作を実行します。

「chkdsk g: /f /r /x」:/rはドライブ上の不良セクタを発見して読み取り可能な情報を回復します。/xはプロセスが始まる前にドライブのマウントを強制的に解除します。/rで幾つかのデータを回復できないので、バックアップスケジュールを設定してデータを定期的に自動バックアップするのは大切な習慣です。

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まとめ

USBメモリにコピーしたデータが消えてしまう原因はさまざまです。正しく取り外さなかったり、ウイルス感染が原因だったり、または設定ミスで隠しファイルになっていることもあります。まずは、別のUSBポートに接続してみる、隠しファイルを表示させる、などの簡単な方法で確認してみましょう。それでも解決しない場合は、データ復旧ソフトを使って復元する方法が有効です。ぜひ、これらの方法を試して、大切なデータを取り戻してください。

カオル
カオル · 編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。