【写真・動画もOK】メモリーカードのデータを自分で復元する方法とは?
メモリーカードから写真・動画・ファイルが消えた?誤削除やフォーマットの原因と、自分で安全にデータを復元する方法を徹底解説。
「大切な写真が全部消えてしまった…」「旅行先で撮った動画が見られない…」メモリーカードのデータ消失は、ある日突然やってきます。誤って削除してしまった、フォーマットしてしまった、あるいはカードを差し込んでも読み込めなくなった――そんな状況に、どう対処すればよいか分からず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、こうしたトラブルの多くは、正しい方法を知っていれば自分でデータを復元できる可能性があります。本記事では、メモリーカードからデータが消えるよくある原因と、写真や動画などの大切なファイルを安全に復元する手順を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
よくあるメモリーカードのデータ消失原因は?
メモリーカードから突然データが消えてしまうと、多くの方は「もう元に戻せないのでは?」と不安に感じることでしょう。しかし、データが消える原因の多くはソフトウェア的な問題(論理障害)であり、適切な対処をすれば復元できる可能性が十分にあります。ここでは、特に多いトラブル原因を5つ紹介します。
✖1. 誤ってファイルを削除してしまった
もっともよくある原因の一つです。写真や動画を整理中に、誤って必要なファイルを削除してしまうケースです。メモリーカード上で削除した場合、ゴミ箱を経由せず完全に消えるように見えるため、焦ってしまう方が多いですが、実際にはデータそのものは一時的に隠れている状態です。早めに対応すれば復元できる可能性が高いです。
✖2. メモリーカードを誤ってフォーマットした
「フォーマットしますか?」という表示が出た際に、うっかりOKを押してしまうこともあります。あるいは、初期化したつもりが別のカードだった、というケースも。フォーマット後のカードも、新しいデータを書き込んでいなければ復元可能なことが多いです。
✖3. 書き込み・取り外し中に電源が切れた/抜いてしまった
データ転送中にカードを抜いてしまったり、電源が突然落ちたことでファイルが破損してしまうことがあります。特に動画ファイルなどは壊れやすくなります。これも、ファイル構造が一部損傷しているだけでデータそのものは残っていることが多く、復元が可能な場合があります。
✖4. メモリーカード自体の劣化や破損
メモリーカードは消耗品です。繰り返し使用や経年劣化、湿気・衝撃などによってチップが損傷してしまうことがあります。カードがまったく認識されない場合は、物理的な破損の可能性もあります。このようなケースはソフトによる復元が難しいため、専門業者への相談を検討する必要があります。
✖5. ウイルス感染やファイルシステムの異常
ごく稀に、カードがウイルスに感染し、ファイルが非表示になったり削除されたように見えることがあります。また、ファイルシステムの異常で一部のフォルダが見えなくなる場合もあります。これも、スキャンで見つけられることがあります。
メモリーカードのデータを自力で復元する手順
メモリーカードからデータを安全に復元するためには、信頼性の高い専用ソフトを使うことが重要です。中でもおすすめなのが、Partition Assistant for Recoveryです。このソフトは、は、写真・動画・音声ファイルはもちろん、Word、Excel、PDF、メール、PPTなど1,000種類以上のファイル形式に対応しており、誤削除・フォーマット・ごみ箱からの削除など、さまざまなデータ損失の状況から復元が可能です。
また、SDカードをはじめ、内蔵/外付けHDD・SSD、USBメモリなど幅広いストレージ機器に対応しており、柔軟に活用できます。インターフェースは直感的で初心者でも扱いやすく、複雑な操作は一切不要。対応OSも幅広く、Windows 11 / 10 / 8 / 7 から Windows Server 2025 / 2022 / 2019 などのビジネス環境にも対応しています。
プロのなWindowsデータ復旧ソフトでさまざまな状況から失われたデータを復元できる
※注意:復元したいデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたドライブに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください!
メモリーカードをWindowsパソコンに接続する方法
まず、お使いのWindowsパソコンにSDカードスロットやmicroSDカードスロットが搭載されているか確認します。SDカードの場合はそのままスロットに挿入し、microSDカードの場合はSDカード変換アダプターを使って挿入します。
スロットがない場合は、USB接続のカードリーダーを使って接続できます。
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
復元できない・失敗した場合はどうする?
復元ソフトを使ってスキャンしてもファイルが見つからない、またはデータが破損して開けない――そうした場合は、ソフトウェアでは対処できない“物理障害”や深刻な論理障害の可能性があります。ここでは、復元できない主なケースと、次に取るべき対応策について解説します。
ソフトで復元できない主なケース:
▸メモリーカードがパソコンに認識されない:ディスクの管理やデバイスマネージャー上にも表示されない場合、カードそのものに電気的・物理的な故障が起きている可能性があります。
▸カードから異音・異臭がする:通常SDカードには動作音はありませんが、アダプターやリーダー経由で異常がある場合は、過電流やショートの可能性があり、デバイスの破損が疑われます。
▸ソフトでスキャンしてもファイルがまったく出てこない:ファイルシステムが完全に破損していたり、過去の上書きによりデータ構造が失われていると、復元が難しくなります。
▸復元されたファイルが開けない/壊れている:一部のデータは見つかったように見えても、内容が破損しており正常に再生・閲覧できない場合もあります。動画ファイルなどは特に壊れやすい傾向があります。
このような場合、無理に復元を繰り返したり、ネット上で見つけた複数の無料ツールを併用することは症状の悪化につながる恐れがあります。特に、破損が疑われるメモリーカードに対して複数のソフトを繰り返し使用すると、残っていたデータが完全に失われてしまうリスクもあるため注意が必要です。どうしても大切なデータを取り戻したい場合は、データ復旧の専門業者への相談を検討しましょう。専門業者は、クリーンルーム環境や専用の装置を用いて、ソフトウェアでは復元できない物理的障害にも対応できます。
まとめ
メモリーカードのデータが突然消えてしまうと、大切な思い出や重要なファイルを失ったような不安に襲われます。しかし、誤って削除した、フォーマットしてしまった、ファイルが読み込めないといった多くのトラブルは、適切な方法とツールを使えば自分で復元できる可能性があります。本記事では、データが消える原因と復元の手順をわかりやすく解説するとともに、初心者でも簡単に使える復元ソフトをご紹介しました。
ただし、ソフトで復元できない場合やカードが物理的に破損している場合には、無理な操作を避け、専門業者への相談を検討することも大切です。データ消失のリスクに備え、早めの対処と定期的なバックアップも心がけましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. メモリーカードのデータが消えたとき、まず何をすればいいですか?
A1. まずはメモリーカードの使用をすぐに停止し、新たなデータを書き込まないことが重要です。その後、信頼できるデータ復元ソフトを使ってスキャンを試みましょう。書き込みを続けると復元成功率が下がります。
Q2. フォーマットしたメモリーカードからもデータは復元できますか?
A2. フォーマット直後であれば、多くの場合データの復元が可能です。ただし、新しいデータを書き込むと復元が難しくなるため、なるべく早く復元作業を行うことをおすすめします。
Q3. 物理的に壊れたメモリーカードからも復元できますか?
A3. 物理的な損傷がある場合、通常のソフトでは復元できません。その場合は、専門のデータ復旧業者に相談することをおすすめします。