【完全ガイド】USBメモリをフォーマットしてしまった時のデータ復元方法
「USBメモリをフォーマットしてデータが消えた…」とお困りの方へ。なぜ復元できるのか、その仕組みと注意点、具体的な復元方法をステップごとに丁寧に解説。初心者でも安心して使える復元ソフトも紹介します。
うっかりUSBメモリをフォーマットしてしまい、大切なファイルが消えてしまった…。そんな経験はありませんか?
「もう戻せないのでは」と不安になるかもしれませんが、実はUSBメモリのフォーマット後でも、データが復元できる可能性は十分にあります。
ただし、復元の可否にはいくつかの条件が関わっており、正しい知識と対応が必要です。この記事では、USBメモリをフォーマットした後でもデータを取り戻せる理由と具体的な手順、そして注意点について分かりやすく解説します。
誤ってUSBメモリをフォーマットした!データはもう戻せない?
仕事の資料や思い出の写真など、大切なデータを保存していたUSBメモリをうっかりフォーマットしてしまった…。しかしご安心ください。USBメモリをフォーマットしてしまっても、正しい方法で対処すればデータを復元できる可能性は十分にあります。
►よくある“誤フォーマット”のシチュエーション
実際、以下のようなケースで誤ってUSBメモリを初期化してしまうことは珍しくありません:
1. Windowsで「フォーマットしますか?」という表示に慌てて「はい」をクリックしてしまった
2. 中身を消去するつもりがなく、他のUSBと間違えて初期化してしまった
3. エラーが出たため「修復」や「フォーマット」を選んでしまった
このような場合でも、落ち着いて適切な手順を踏めば、消えたはずのデータを取り戻せる可能性があります。
- ▶豆知識:USBメモリのフォーマットとは?
- USBメモリのフォーマットとは、データを保存するための「箱」を作り直す作業のことです。フォーマットを行うと、USBメモリの中にあるデータが見えなくなり、まっさらな状態になります。例えると、フォーマットは机の引き出しを全部空にして整理し直すようなものです。中身の書類は一見なくなったように見えますが、実はデータは完全に消えているわけではありません。だからこそ、適切な方法で復元できる可能性があるのです。
►データが完全に消えているとは限らない
USBメモリをフォーマットすると、ファイルがすべて消えたように見えます。しかし、これはあくまで“見えていないだけ”という状態であり、実際には多くの場合、データ本体はUSBメモリ内部にまだ残っています。
Windowsでよく使われる「クイックフォーマット」は、データを1つ1つ消去しているわけではありません。
この処理は、ファイルの一覧や配置情報(インデックス)を削除し、「この領域は空いていますよ」とシステムに伝えるだけのものです。つまり、ファイルの“目次”だけが消されており、中身の文章(実データ)はまだそこにあるというイメージです。
注意が必要なのは、フォーマット後に新しいデータを保存すると、その空いていると“見なされている”領域に、どんどん新しい情報が書き込まれてしまうということです。
フォーマット後にやってはいけないこと!復元成功率を下げるNG行動
USBメモリをフォーマットしてしまったあと、「なんとか自力で直せないか」と焦って操作を繰り返してしまう方は少なくありません。しかし、復元の成功率を高めるためには、“やらないほうがいいこと”を知っておくことが非常に重要です。以下のような行動は、復元のチャンスを大きく下げてしまう原因になります。
NG1:USBメモリに新しいデータを書き込む
最もやってはいけないのが、フォーマット後のUSBメモリに新しいデータを保存することです。たとえば、写真やファイルをコピーまたは保存したり、書類をUSBに上書きしたり、編集ソフトで直接ファイルを保存するなどの操作は、"空き領域"と認識されている部分に新しいデータが上書きされることになります。上書きが発生すると、元のファイル構造が壊れてしまい、復元ソフトでも読み取ることができなくなる可能性が非常に高くなります。
NG2:「もう一度フォーマットすれば直るかも」と再フォーマットする
USBメモリを認識しない・開けない場合、「何度かフォーマットすれば改善するのでは?」と考えて再フォーマットしてしまうケースがあります。しかしこれは、データ復元にとっては非常にリスクの高い行動です。フォーマットの回数を重ねることで、ファイルシステムの構造がより深く初期化され、復元可能だったデータの痕跡すら消えてしまうことがあります。
NG3:「エラーチェック」「修復」機能を安易に使う
Windowsでは、USBメモリを接続すると「エラーがあります。修復しますか?」というようなメッセージが表示されることがあります。ここで「はい」と選んでしまうと、システムが独自の修復処理を行い、ファイル構造が書き換えられることがあります。一見するとエラーが直ったように見えても、復元の手がかりとなる情報が完全に失われてしまう場合があるため、非常に危険です。
NG4:ウイルススキャンやクリーンアップツールを実行する
セキュリティ対策の一環でウイルススキャンを行ったり、不要ファイルの削除ツールを使ったりすると、USBメモリ内のデータ領域が意図せず書き換えられることがあります。とくに「ディスク最適化」や「クリーンアップ」系のツールは、データが破損していなくても不要と判断して削除してしまうことがあるため注意が必要です。
USBメモリのデータ復元を実践!ステップバイステップの具体的手順
USBメモリから消えたデータを復元するには、専門の復元ソフトを使うのが最も確実な方法です。特に、フォーマット後でも多くのファイルを高精度で復元できる実績あるツールを選ぶことが大切です。
おすすめなのが、Partition Assistant for Recoveryです。このソフトは、写真・動画・音声・文書ファイル・メールなど1,000種類以上のファイル形式に対応しており、USBメモリだけでなく、SDカード、HDD、SSDなど多様なストレージデバイスからの復元に対応しています。誤フォーマットや誤削除、ゴミ箱からの削除、上書きなど、幅広いデータ損失のシナリオに対応しているのも特長です。
Windows 11やWindows 10はもちろん、旧バージョンやWindows Server環境にも対応しているため、ビジネスでも安心してご利用いただけます。
プロのなWindowsデータ復旧ソフトでさまざまな状況から失われたデータを復元できる
※注意:復元したいデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたドライブに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください!
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
まとめ
USBメモリを誤ってフォーマットしてしまった場合でも、適切な対応をすればデータを復元できる可能性は十分にあります。重要なのは、フォーマット直後に余計な操作を加えず、新しいデータの書き込みや再フォーマット、修復機能の使用などを避けることです。そのうえで、信頼できる復元ソフトを活用すれば、高い確率で消えてしまったファイルを取り戻せます。Partition Assistant for Recoveryは、幅広いファイル形式とストレージに対応し、初心者にも扱いやすい設計となっているため、初めての復元作業でも安心です。大切なデータを諦める前に、正しい知識とツールで復元にチャレンジしてみましょう。
USBメモリ復元に関するよくある質問(FAQ)
Q1. USBメモリをフォーマットしたら、なぜデータが復元できるのですか?
フォーマットはファイルの目次のような情報を消すだけで、実際のデータはUSBメモリの内部に残っている場合が多いからです。適切な復元ソフトを使えば、そのデータを読み取って復元できます。
Q2. フォーマット後、すぐに復元ソフトを使わないとダメですか?
はい。フォーマット後にUSBメモリへ新しいデータを書き込むと、元のデータが上書きされ復元が難しくなります。なるべく早く復元作業を始めることが成功のポイントです。
Q3. どんなデータが復元できますか?
写真、動画、音声、文書ファイル(Word、Excel、PDFなど)、メール、プレゼン資料などのファイル形式に対応しているソフトもあります。データの種類によっては復元が難しい場合もありますが、幅広い対応が可能です。
Q4. フォーマット後にエラーが出た場合、パソコンの修復機能を使ってもいいですか?
修復機能を使うとUSBメモリ内のファイル構造が書き換えられ、復元が難しくなる場合があります。復元を優先するなら、まずは復元ソフトを使用することをおすすめします。