ゴミ箱にない!パソコンで削除したファイルを復元する方法
ゴミ箱から削除してしまったファイルは復元できる?Windowsで試せる簡単な方法と、確実に戻すための対処法を解説します。
大切なファイルをうっかり削除してしまい、ゴミ箱にも見当たらない――そんな経験はありませんか?「完全に消えてしまったのでは…?」と不安になる方も多いかもしれませんが、実はパソコンのファイルは、削除してもすぐに消えてしまうわけではありません。
この記事では、ゴミ箱からも消えてしまったファイルを復元するための方法をわかりやすく解説します。まずは自分でできる簡単な方法から試し、それでも復元できない場合の対処法もご紹介します。
ゴミ箱から削除されたファイルは復元できるのか?
結論から言うと、「ゴミ箱から削除されたファイル」でも、条件次第で復元できる可能性があります。
パソコンでファイルを削除しても、データそのものがすぐに消去されるわけではありません。実際には、ファイルの存在を示す情報(インデックス)が削除され、上書き可能な「空き領域」として扱われるだけです。そのため、その領域に新しいデータが保存されていなければ、専用のソフトなどを使って復元できる可能性が高いのです。
ただし、削除後に時間が経過したり、大きなファイルの移動・保存を繰り返すと、上書きされて復元が困難になる場合もあります。削除に気づいたら、できるだけ早めに対応することが重要です。
補足:「ごみ箱を空にする」をクリックしないほうがいい!
ごみ箱を空にすると、そこに入っていたすべてのファイルが完全に削除され、Windowsの通常機能では復元が非常に困難になります。復元ソフトを使えば戻せる可能性もありますが、上書きされるリスクが高まるため、成功率は下がります。
まず試すべき簡単な復元方法3つ(手順付き)
ファイルを復元するために、まずは以下の3つの方法を試してみましょう。
① Windowsの「ファイル履歴」を使って復元する
Windowsの「ファイル履歴」機能を使えば、定期的にバックアップを取っていた場合に以前の状態に戻すことが可能です。
ステップ 1. 「コントロールパネル」を開いて、「システムとセキュリティ」タブの「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」を選びます。
ステップ 2. 「個人用ファイルの復元」ボタンをクリックします。削除したファイルやそのフォルダを探します。
ステップ 3. フォルダーをダブルクリックして開き、復元したい日時のファイルを表示します。対象のファイルをクリックし、画面下部の緑色の復元ボタンをクリックすると、元の場所に復元されます。
② 「システムの復元ポイント」を使って復元する
Windowsには「システムの復元」機能があり、以前の状態にパソコン全体を戻すことで、ファイルも復旧できる可能性があります。
ステップ 1. Windowsの検索バーに「復元ポイントの作成」と入力し、「開く」をクリックします。
ステップ 2. システムの復元ウィザードが表示されるので、「システムの復元」ボタンを押します。
ステップ 3. 「次へ」をクリックし、希望する復元ポイントを選んで、指示に従って手順を完了させます。警告ウィンドウが出たら、「はい」をクリックします。
③ OneDriveやGoogleドライブなど、クラウドストレージを確認する
最近では、ファイルを自動的にクラウドに保存しているケースも増えています。特に、OneDriveやGoogleドライブ、Dropboxなどを利用している場合、ローカルで削除したファイルもクラウド上に残っている可能性があります。
<OneDriveの場合>
ステップ 1. OneDriveのWebサイトにアクセスしてサインインします。
ステップ 2. 左メニューの「ごみ箱」をクリックします。
ステップ 3. 削除されたファイルが表示されていれば、「復元」ボタンで元に戻せます。
※OneDriveのごみ箱に保存される期間は通常30日間です(容量によって異なることがあります)。
<Googleドライブの場合>
ステップ 1. Googleドライブにアクセスしてログインします。
ステップ 2. 左の「ゴミ箱」をクリックします。
ステップ 3. 削除されたファイルを右クリックし、「元に戻す」を選びます。
※ゴミ箱内のファイルは、30日後に自動的に完全削除されます。
<Dropboxの場合>
ステップ 1. DropboxのWebサイトにサインインします。
ステップ 2. 「削除したファイル」タブを開きます(画面右上またはメニューから)。
ステップ 3. 復元したいファイルを選び、「復元」をクリックします。
※無料プランでは30日以内、有料プランでは180日以内の復元が可能です。
それでも無理なら、データ復元ソフトを使おう
上記の方法でもファイルが見つからない場合は、専門のデータ復元ソフトを使うのが最も確実な方法です。おすすめは、Partition Assistant for Recoveryです。
このデータ復元ソフトは、写真・音声・ビデオ・文書ファイル(Word/Excel/PDF/PPTなど)・メール・動画を含む1,000種類以上のファイル形式に対応し、幅広いデータ復元ニーズに応えます。誤削除やゴミ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスといった多様なデータ損失のシナリオに対応可能です。
プロのなWindowsデータ復旧ソフトでさまざまな状況から失われたデータを復元できる
※注意:復元したいデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたドライブに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください!
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例はCドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
まとめ
ファイルを誤って削除し、ゴミ箱にも残っていないと気づいたとき、多くの方が「もう戻せない」とあきらめてしまいがちです。しかし、実際には削除直後であれば、復元できる可能性は十分にあります。まずはWindowsのバックアップ機能やクラウドサービス、システムの復元など、自力で試せる方法を落ち着いて確認しましょう。
それでも復元が難しい場合は、専用のデータ復元ソフトの力を借りるのが確実です。大切なデータを守るためにも、削除に気づいたその時点で迅速な対応を心がけ、適切な方法で復元に挑戦してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. ゴミ箱に入っていないファイルは本当に復元できますか?
はい、復元できる可能性は十分にあります。ファイルを削除しても、すぐにデータ自体が消えるわけではなく、「上書き可能な状態」になるだけです。そのため、上書きされる前に復元ソフトなどを使えば、高い確率で元に戻すことが可能です。
Q2. ファイル復元には費用がかかりますか?
Windowsのバックアップ機能やクラウドストレージを利用する場合は無料で行えます。
Q3. ファイルを削除してから時間が経っていても復元できますか?
時間が経過するほど上書きのリスクが高まり、復元できる可能性は低くなります。ですが、すぐに新しいデータが保存されていなければ、数日後でも復元できるケースもあります。
Q4. USBや外付けHDDで削除したファイルも復元できますか?
はい、対応可能です。○○データリカバリーは、USBメモリ、外付けHDD/SSD、SDカードなどの外部ストレージにも対応しており、誤削除やフォーマットミスなどからの復元が可能です。