壊れやすい?クルーシャルSSDからデータを復旧する3つの対策
クルーシャルSSDが壊れても諦めない!原因分析から復旧方法、専門ツールを使ったデータ救出の手順まで、初心者にもわかりやすく解説。
SSDは高速かつ静音な記憶媒体として人気ですが、中でもCrucial(クルーシャル)製SSDについて「突然認識しなくなった」「データが消えた」といったトラブルの声を聞くことがあります。
せっかく大切なデータを保存していたのに、いきなりアクセスできなくなったら困ってしまいますよね。
この記事では、Crucial SSDが壊れやすいと言われる理由と、万が一壊れてしまったときにデータを取り戻すための具体的な方法を詳しく紹介します。
焦らず、正しい手順で対応することで、データ復旧の可能性を高めましょう。
なぜCrucial SSDは壊れやすいのか?
SSDの寿命や故障率は製品によって異なりますが、Crucial製SSDにはいくつかの注意すべき特徴があります。
◉低価格モデルの耐久性が控えめ
特にP1などQLC型NANDフラッシュメモリを搭載したモデルは、書き換え回数に限界があり、長期間の使用で劣化しやすい傾向にあります。
◉ファームウェアの問題
過去に一部のCrucial製品では、ファームウェアバグによる突然死(突然認識されなくなる問題)が報告されました。
◉発熱と電源管理の弱さ
高負荷環境や電源の不安定なPCで使用すると、SSD内部のコントローラーが故障するリスクが高まります。
つまり、モデル選びや使用環境によって「壊れやすい」と感じるケースがあるのです。しかし、正しく対処すれば、データを復元できる可能性は十分にあります。
Crucial SSDデータ復旧の前にやるべきこと
Crucial SSDが認識されない、データにアクセスできないといったトラブルが起きた場合、まず次の3つを守ってください。
►すぐに通電を止める
故障状態で電源を入れ続けると、SSD内部のデータ構造がさらに破損する恐れがあります。
►新しいデータを書き込まない
万一SSDが一時的に認識されたとしても、上書き保存は厳禁です。新しいデータが障害部分に書き込まれると、元データの復元が困難になります。
►できればクローンを取る
物理的な損傷がない場合、ディスククローン(イメージバックアップ)を作成してから復旧作業に移ると、リスクを最小限に抑えられます。
この準備を怠ると、せっかく復元できたはずのデータが完全に消えてしまう危険性も。まずは落ち着いて、「現状を悪化させないこと」が最優先です。
Crucial SSDデータ復旧の解決策
Crucial SSDデータ復元を行うには、ファームウェアを更新したり、互換性のないCrucial SSDをフォーマットしたり、或いは専門的なCrucial SSD復元ソフトウェアの助けを求めたりすることができます。
解決策1. SSDファームウェアをアップデートする
お使いのCrucial SSDがコンピュータに表示されない場合、SSDのファームウェアが混乱している可能性があります。これを解決するには、Crucial公式ウェブサイトに掲載されているガイドに従って、SSDのファームウェアをアップデートする必要があります。
解決策2. 互換性のないCrucial SSDをフォーマットする
Crucial SSDのファイルシステムが現在のWindowsと合わない場合、SSDをフォーマットして、「ディスクの管理」ツールで合うファイルシステムを選ぶことで、問題を解決し、認識されないSSDからデータを取り戻すことができます。
ステップ 1.WinキーとRキーを合わせて押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開き、「diskmgmt.msc」を入力して「ディスクの管理」を開きます。
ステップ 2. フォーマットするSSDパーティション(ここではEドライブ)を右クリックし、「フォーマット」を選択します。
ステップ 3. ポップアップウィンドウで設定を変更できます。例えば、ボリュームラベル、ファイルシステムやクイックフォーマットの実行など。次に、「OK」をクリックします。
ステップ 4. データ損失に関する警告が表示されます。確認後、「OK」をクリックしSSDのフォーマットを実行します。
解決策3. 専門ツールを使用して重要なデータを復旧する
もしCrucial SSDが認識されない、またはファイルが消えてしまった場合、市販のデータ復元ソフトを活用することで、自力でデータを取り戻せる可能性があります。特に、専用設計された復元ソフトを使うことで、成功率を大きく高めることが可能です。ここでおすすめしたいのが、Partition Assistant for Recoveryです。
- ✎Partition Assistant for Recoveryをおすすめする理由:
- 写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
- 内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
- 誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
- 直感的で使いやすいUIを提供しています。
- Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
まとめ
Crucial(クルーシャル)製のSSDは、コストパフォーマンスの高さで人気がある一方、モデルによっては耐久性やファームウェアの問題により、突然の故障やデータ消失トラブルが発生することがあります。しかし、正しい知識と手順を押さえておけば、SSDが壊れてもデータを取り戻せる可能性は十分にあります。それでも復旧が難しい場合は、無理に自力復旧を続けるよりも、SSD専門のデータ復旧業者への相談を検討しましょう。早めの対応と正しい判断が、かけがえのないデータを救うカギになります。