Windows 11/10/8/7でSDカードから削除した写真を復元する方法
SDカードから大切な写真を誤って削除した場合、諦める前にデータ復元を試してみてください。SDカードはパソコンやスマホ、デジカメで使われますが、削除した写真はすぐには完全に消えません。適切な復元ソフトを使えば、消えた写真を取り戻せる可能性があります。この記事では、初心者にもわかりやすくSDカードから削除した写真を復元する方法を説明します。
SDカードの写真は削除しても実は残っている
多くの人は、SDカードから写真を削除してしまった瞬間に「もう元には戻らない」と思いがちですが、実はそうではありません。
SDカード上のデータは、削除した時点で「完全に消去」されるわけではなく、ただ管理情報(インデックス)からそのファイルの情報が消えるだけです。つまり、見えなくなっただけでデータ自体はSDカード上に残っています。この状態を「削除済み」と呼びますが、ファイルそのものは上書きされるまでは物理的に存在しており、適切な復元ソフトを使えば元通りに戻すことが可能です。
大切なのは、削除後に新たなデータを書き込まず、早めに復元作業を行うこと。そうすれば高確率で失われた写真を取り戻すことができます。
SDカードから削除した写真を復元する方法3選
ここからは、SDカードから消えた写真を自力で復元するための具体的な方法を紹介します。状況に応じて、以下の3つの方法を試してみましょう。
方法1. 復元ソフトでスキャンして復元
旅行やイベントで撮った大切な写真を、うっかりSDカードから削除してしまった経験はありませんか?ゴミ箱のような救済手段がないSDカードでは、一度消した写真は「もう戻せない」と思いがちですが、実は適切なツールを使えば高確率で復元が可能です。そこでおすすめなのが、Partition Assistant for Recoveryです。
Partition Assistant for Recoveryは、SDカードから削除された写真データをスキャンし、見つかったファイルを元の状態に復元できます。JPEG、PNG、RAW形式など幅広い画像ファイルに対応しており、個人用のSDカードから一眼レフカメラ用の大容量カードまで、様々なシーンで活用できます。操作もシンプルで、SDカードをPCに接続し、スキャン・プレビュー・復元という3ステップで進められるものが多く、初心者でも安心して使えます。
※注意:以前のデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたパーティションに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください。
ステップ 1. SDカードをパソコンに挿入します。Partition Assistant for Recoveryをインストールして実行し、ファイルをスキャンして復元するSDカードドライブを選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。
ステップ 2. スキャンが終了したら、見つかったすべての失われたファイルを表示できます。また、ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。
ステップ 3. 復元したいファイルを選択し、「復旧」ボタンをクリックして復元してください。「フォルダーの選択」をクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
方法2. スマホやカメラのゴミ箱機能を確認
最近のスマートフォンやデジタルカメラには、ゴミ箱機能(最近削除した項目)が搭載されています。この機能は、誤って削除した写真を一定期間(30日程度)保存し、簡単に復元できる仕組みです。特にAndroidやiPhoneの「Googleフォト」「ファイルアプリ」、またはデジカメメーカー独自のゴミ箱機能を確認してみましょう。この段階なら、復元ソフトを使わずとも、ワンタッチで元に戻せる場合があります。ただし、保存期間を過ぎると自動的に完全削除されるので注意が必要です。
Androidスマホでは、ギャラリーアプリやGoogleフォトが独自にゴミ箱機能を提供しており、削除した写真や動画は一定期間(通常30~60日間)ゴミ箱に保存されます。
- ギャラリーアプリ:削除した写真や動画は、ギャラリーアプリのゴミ箱に移動されます。
- Googleフォト:Googleフォトにバックアップしている場合は、削除後60日間ゴミ箱に保存され、バックアップしていない場合は30日間保存されます。
- Files by Google:Files by Googleアプリで、ゴミ箱からファイルを復元できます。
カメラの種類やモデルによって異なりますが、多くのデジタルカメラには、削除した写真や動画を一時的に保存し、復元できるゴミ箱機能があります。カメラのメニューや設定画面から、ゴミ箱機能を確認し、復元したい写真や動画を選択して復元できます。
方法3. クラウドバックアップを確認
クラウドサービスに自動でバックアップされているケースも多くあります。GoogleフォトやOneDrive、iCloudなどは、Wi-Fi接続時に自動で写真をクラウドに保存する設定になっていることが一般的です。一度、これらのクラウドサービスにログインし、「ゴミ箱」や「削除済みファイル」フォルダを確認してみましょう。クラウド上で見つけた写真は、簡単にデバイスに再ダウンロードすることができます。万が一SDカードからは復元できなくても、クラウドに残っていれば問題ありません。
ここでGoogleバックアップからSDカードの削除した写真を復元する方法を説明します。
Googleバックアップから写真を取得するのは簡単です。以下の手順に従ってください。
ステップ 1. まず、画像が元々保存されていたGoogleアカウントにログインし、Googleフォトを開きます。※画面の左上にある3つの水平バーをクリックし、ポップアウトメニューから[ゴミ箱]を選択して、Googleゴミ箱にアクセスすることもできます。
ステップ 2. 次に、左側にあるメニューアイコンをクリックして、Googleフォトのゴミ箱を開きます。
ステップ 3. Googleフォトのゴミ箱に入ったら、復元したい写真や動画を見つけます。復元したい各画像または動画の左上にある円内の小さなチェックマークをクリックします。次に、画面の右上隅にある[復元]を選択します。
まとめ
SDカードから削除した写真は、見えなくなってもすぐには消滅しません。焦らず適切な手順を踏むことで、復元は十分に可能です。復元ソフトによるスキャンはもっとも効果的で確実な方法ですが、まずは手軽にスマホやカメラのゴミ箱機能、クラウドバックアップを確認するのも有効です。大切なのは、削除後に新たなデータを書き込まないこと。上書きを防ぐことで、復元率は格段に向上します。慌てず慎重に、できるだけ早く行動することが、貴重な思い出の写真を取り戻すためのポイントです。
よくある質問
1. SDカードで削除した写真はゴミ箱に入る?
いいえ、SDカードで削除した写真はゴミ箱には入りません。 パソコンのローカルディスク(Cドライブなど)から削除した場合はゴミ箱に移動しますが、SDカードやUSBメモリなどのリムーバブルメディアから削除した場合は、即座に完全削除扱いになります。 そのため、ゴミ箱には残らず、復元するには専用のデータ復元ソフトを使う必要があります。
2. フォーマットしたSDカードからでも写真は復元できますか?
はい、フォーマットしてしまったSDカードでも写真は復元できる可能性があります。 フォーマットとは、あくまでデータの管理情報を消すだけで、実際のデータはしばらくの間SDカード内に残っています。新しいデータを上書き保存しない限り、復元ソフトを使えば写真などのファイルを元に戻せることが多いです。
ただし、クイックフォーマットなら復元可能性は高いですが、完全フォーマットや上書き作業をした場合は復元が難しくなるので、注意が必要です。
3. SDカードは自分で復元できますか?
はい、SDカードは自分で復元することができます。 専門の復元ソフトを使えば、初心者でも簡単に削除した写真や動画をスキャンして取り戻すことが可能です。たとえば、Partition Assistant for RecoveryやRecuva、PhotoRecなどが有名です。
復元作業は「SDカードをパソコンに接続して、ソフトでスキャン→復元」という流れなので、難しい操作はありません。 ただし、物理的にSDカードが壊れている場合や、データが上書きされている場合は、自力での復元が難しく、専門業者に依頼する必要があります。