【簡単】PCで消えたiTunesバックアップを復元する4つの方法

PCで突然消えたiTunesバックアップを復元する方法を4つの手順で解説。簡単にバックアップファイルを取り戻す方法を詳しくご紹介します。

カオル

更新者: カオル / 2025年04月29日

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iTunesバックアップは、コストパフォーマンスが良く、操作も安定しており、安心感抜群の方法です。iPhone、iPad、iPod touchに保存している大事なデータを丸ごと守りたい人にとって、iTunesバックアップは非常に心強い味方と言えるでしょう。

多くのユーザーが、日頃からPCのiTunesを使ってデバイスのバックアップを取り、必要なときには簡単に復元できるよう備えています。これにより、機種変更や万一のトラブルにも、スムーズに対応できるのです。

もしiTunesバックアップが消えてしまったら?

ここで気になるのが、「iTunesのバックアップファイルが突然消えてしまったら?」という問題。バックアップファイルはとても重要なので、失ったら焦ってしまいますよね。しかし、実はバックアップデータが完全に消えてしまうわけではありません。ファイルが見えなくなったり、アクセスできなくなっただけというケースが多いのです。

iTunes

PCでiTunesバックアップが突然消える主な理由は?

PCのiTunesバックアップファイルが突然消えてしまう理由には、いくつかパターンがあります。以下、代表的な原因をまとめます。

手動または誤操作による削除

知らず知らずのうちに、バックアップファイルを手動で削除してしまうケース。特に、ディスクの空き容量を増やそうとして不要ファイルと一緒に消してしまうことがあります。

iTunesやWindowsのアップデートによる影響

iTunesやWindowsをアップデートした際に、古い設定ファイルやデータがクリアされてしまうことがあります。特にiTunesのバージョン更新時にバックアップ保存先がリセットされ、ファイルが見えなくなることも。

ディスクエラー・ファイルシステムの破損

ハードディスクやSSDのエラー(不良セクタ、ファイルシステムの破損など)によって、バックアップデータが消失・破損することがあります。これが起きるとファイル自体が見えなくなったり、アクセスできなくなったりします。

セキュリティソフト・クリーンアップツールによる削除

一部のセキュリティソフトやPCクリーナーツールが、「不要ファイル」と誤認識して、iTunesのバックアップフォルダを自動で削除する場合があります。

ユーザーフォルダやドキュメントフォルダの移動・整理

※iTunesのバックアップはどこに保存される?
基本的には、Windows版のiTunesでiPhoneやiPadのバックアップが保存される場所は、どのバージョンでも以下が標準パスになっています:
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup
ですが、例外的に次のケースではパスが違うことがあります:
Microsoft Store版iTunesのバックアップ保存場所:C:\Users\(ユーザー名)\Apple\MobileSync\Backup
カスタム設定でバックアップ先を移動している(手動で変更している)場合:例:D:\iTunesBackup

このフォルダ構成を手動で変更・整理してしまった場合、iTunesがバックアップを認識できず、消えたように見えることがあります。

ウイルス・マルウェア感染

悪質なウイルスやマルウェアに感染すると、特定のデータ(バックアップデータ含む)が勝手に削除・破損させられるリスクもあります。

ストレージ容量不足によるバックアップ失敗

バックアップを作成中にPCの空き容量が不足すると、正常に保存できず、バックアップデータが途中で消えてしまうこともあります。

以下のコンテンツは、消えたiTunesバックアップを取り戻す方法を説明します。

消えたiTunesバックアップを取り戻す4つの方法

1. ゴミ箱をチェックする

iTunesのバックアップファイルを誤って削除してしまった(或いは見つからない)場合、まずはゴミ箱を確認することをおすすめいたします。以下の手順に沿って操作してください。

ステップ 1. デスクトップ上に「ゴミ箱」を開きます。

ゴミ箱

ステップ 2. ゴミ箱の中に、削除されたファイルやフォルダが一覧表示されます。通常、iTunesバックアップは「MobileSync」フォルダ内の「Backup」フォルダに保存されています。「Backup」や「MobileSync」といった名前のフォルダがないか、丁寧に探してください。削除した日付を参考に探すと、見つけやすくなります。

ステップ 3. 対象のフォルダが見つかったら、右クリックして「元に戻す」を選択すると、ファイルやフォルダが元の場所に復元されます。

2. バックアップフォルダの場所を確認する

iTunesのバックアップファイルが見つからない場合、実は削除されておらず、保存場所が分かりにくいだけの可能性があります。以下の手順に従って、バックアップフォルダを確認してみましょう。

ステップ 1. 「Win + E」キーを押すと、エクスプローラーが立ち上がります。

エクスプローラー

ステップ 2. iTunesのバックアップフォルダは、隠しフォルダに保存されてる可能性があります。エクスプローラーの上部メニューから「表示」をクリックし、「表示」メニュー内の「表示/非表示」グループにある「隠しファイル」にチェックを入れます。これで、今まで見えなかった隠しフォルダが表示されるようになります。

ステップ 3. エクスプローラーで、以下のパスをたどってください。

C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup

C:\Users\(ユーザー名)\Apple\MobileSync\Backup

D:\iTunesBackup

iTunesのバックアップ場所がわからない場合は、Windowsのエクスプローラーで「Backup」と検索するのも手です!

ステップ 4. 「Backup」フォルダの中に、意味不明な英数字の羅列(例:a1b2c3d4e5f6...)のフォルダが並んでいる場合、それらがiPhoneやiPadのバックアップファイルです。

3. 以前のバージョンから復元する

iTunesのバックアップファイルがゴミ箱にも、通常の保存場所にも見当たらない場合でも、あきらめる必要はありません。Windowsには「以前のバージョン」と呼ばれる機能があり、過去に自動保存されたファイルやフォルダの状態を復元できる場合があります。この機能を利用して、削除または消失したバックアップファイルを復元してみましょう。

事前に知っておきたいポイント「以前のバージョン」は、ファイル履歴が有効になっている場合に利用できます。

ステップ 1. 「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」セクション内の「ファイル履歴を使用してファイルのバックアップコピーを保存」を選択します。

ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存

ステップ 2. 「個人用ファイルの復元」ボタンを押します。

個人用ファイルの復元

ステップ 3. 前に述べたパスの「Apple」や「MobileSync」などのキーワードで検索し、ファイルを探します。

探す

ステップ 4. 該当するファイルを見つけたらクリックし、画面下部中央にある緑色の復元ボタンを押すことで、元の場所に復元されます。

4. データ復元ソフトを使う

もし、ゴミ箱のチェック、バックアップフォルダの確認、「以前のバージョン」からの復元、これらすべてを試してもバックアップファイルが見つからない場合は、データ復元ソフトの利用を検討しましょう。バックアップファイルが完全に削除されたように見えても、実際にはハードディスク上にデータの痕跡が残っていることがあり、専門的な復元ツールを使うことで、それらを救出できる可能性があります。そこでおすすめしたいのが、Partition Assistant for Recoveryというデータ復元ソフトです。

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写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
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Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
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ステップ1. 場所を選択

Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたCドライブを選択し、「スキャン」をクリックします。

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ステップ2. ファイルを選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。

ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

検索する

ステップ3. 保存先を選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

保存先を選択

まとめ

iTunesバックアップが突然消えた場合でも、焦る必要はありません。まずは、ゴミ箱をチェックし、消えていないか確認しましょう。それでも見つからない場合は、バックアップフォルダの場所を再確認し、以前のバージョンから復元する方法を試してみましょう。それでも解決しない場合は、データ復元ソフトを使用することで、高い確率で消失したデータを取り戻すことが可能です。これらの方法を使えば、手間なくバックアップデータを復元できます。

iTunesバックアップの復元に関するよくある質問

Q:iTunesバックアップが突然消えた場合、どうすればいいですか?

A:iTunesバックアップが消えた原因によって、復元方法は異なります。まずは、ゴミ箱の確認やバックアップフォルダの再確認を行ってください。それでも見つからない場合は、以前のバージョンやデータ復元ソフトを試すことをおすすめします。

Q:iTunesバックアップはどこに保存されているのですか?

A:iTunesバックアップは通常、PCの以下の場所に保存されています:C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup

Q:バックアップファイルを復元するには、どの方法を試すべきですか?

A:最初に試すべき方法は、ゴミ箱をチェックして削除されたバックアップがないか確認することです。次に、バックアップフォルダを確認し、それでも見つからない場合は、以前のバージョンから復元するか、データ復元ソフトを使用する方法があります。

Q:暗号化されたiTunesバックアップからデータを復元するにはどうすればよいですか?

A:暗号化されたiTunesバックアップからデータを復元するには、バックアップの暗号化に使用されたパスワードを知る必要があります。

Q:iTunesバックアップの復元がうまくいかない場合、どうすればいいですか?

A:復元がうまくいかない場合、以下を試してください:

  • iTunesのバージョンを確認し、最新の状態に更新します。
  • iTunesバックアップが破損していないか確認します。
  • 別のPCで復元を試します。

Q:データ復元ソフトを使うと本当に復元できますか?

A:データ復元ソフトを使用すると、削除されたiTunesバックアップを高い確率で復元できます。ただし、復元の成功率は削除後の時間経過や新しいデータが書き込まれたかどうかに依存します。

Q:復元したバックアップデータは、どのようにiTunesで使えますか?

A:復元したiTunesバックアップは、iTunesを開いて「編集」>「環境設定」>「デバイス」タブで確認できます。バックアップが正常に復元されていれば、そこにリストされ、iPhoneやiPadの復元が可能です。

カオル
カオル · 編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。