うっかり保存し忘れたWordファイルの復元方法を徹底解説。自動回復やデータ復元ソフトを使って、消えた文書を確実に復元する手順を紹介します。
ユーザーの質問:保存していないWord文書を復元したい
Wordで作業中に、突然コンピュータがクラッシュしました。予想外のことだったので、ファイルを保存する時間がありませんでした。保存していないWord文書を復元する方法を知っている方はいませんか?Wordには自動回復機能があると聞きましたが、その使い方や復元したファイルの場所がわかりません。
- Yahooからの質問
うっかりWord文書を保存せずに閉じてしまった経験、ありませんか?長時間かけて書いた文章が、一瞬で消えてしまったときのショックは計り知れません。
でもご安心ください。Microsoft Wordには自動保存や一時ファイル、バージョン履歴などの便利な復元機能が搭載されており、正しい手順を踏めば保存前のファイルを復元できる可能性があります。
本記事では、保存せずに終了してしまったWordファイルを簡単かつ確実に復元する方法を、状況別にわかりやすく解説します。さらに、通常の方法で見つからなかった場合のデータ復元ツールの活用方法や、今後のトラブルを防ぐためのポイントまで丁寧にご紹介。Wordファイルの復元でお困りの方は、ぜひ最後までお読みください。
このセクションでは、保存せずに終了したWord文書を回復するための3つの効果的な方法を紹介します。自分に合った方法を選び、手順に従って保存していないWord文書を復元してください。
Microsoft Officeが提供するバージョン管理機能は、デフォルトの間隔(例:10分ごと)またはカスタムの間隔でファイルを忠実に保存します。バージョン管理をアクティベートすると、上書きされたWord文書の復元に役立ちます。
ステップ 1. Microsoft Wordプログラムを起動し、「ファイル」メニューに移動します。
ステップ 2. 左側のメニューに表示されるオプションから「情報」を選択します。
ステップ 3. 「バージョンの管理」をクリックします。
ステップ 4. ポンプアップされたウィンドウで、「比較」を選択して、回復したいWordのバージョンを特定して選択します。
ステップ 5. 「復元」をクリックして、選択したWordバージョンを復元します。
Wordでは、デフォルトで10分ごとに編集中の文書が保存される自動回復機能があります。保存を忘れたり、予期せぬシャットダウンに遭遇した場合に非常に役立ちます。また、Word文書を上書き保存した場合にもこの機能を使用できます。
ステップ 1. 「ファイル」→「オプション」→「保存」をクリックして、「自動回復用ファイルの場所」を確認し、「参照」をクリックしてこのフォルダを開きます。
または、そのパスをコピーしてエクスプローラーの検索ボックスに貼り付けて「Enter」キーを押してそこに移動します。
ステップ 2. Wordファイルを見つけて、開きます。別の安全な場所に保存します。
WindowsのCドライブにはTempフォルダがあり、ここにはオペレーティングシステムやアプリから作成された一時ファイルが保存されています。これらのファイルは通常、.tmpという拡張子を持っています。もしWord文書が保存されずに消えた場合、このフォルダから復元できるかもしれません。ただし、ファイル名が分かりにくいことがあるため、目的のファイルを見つけるのに時間がかかることがあります。
ステップ 1. 「Win+E」キーを押してファイルエクスプローラーを開きます。
ステップ 2. 「.tmp」と入力して検索します。
ステップ 3. 結果リストからWord文書tmpファイルを選択します。保存します。
保存していないWord文書が以上の方法で見つからない場合もよくあります。例えば自動回復機能を開いてないなど、或いは既に誤って削除したり、ソフトウェアの不具合やシステムのトラブルなど、さまざまな理由でWord文書が見つからないことがあります。失ったファイルを取り戻すにはどうすればいいのでしょうか?
自動回復や一時ファイルでも見つからない場合は、専門的なデータ復元ソフトの使用をおすすめします。データ復元ソフトPartition Assistant for Recoveryは、Wordファイルを含む各種文書ファイルの削除・上書き・クラッシュによる消失にも対応します。
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではDドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
ここでは、役立つ予防策をいくつか紹介します。
行動前に確認する:日常の作業中にファイルを扱うときは、特に注意が必要です。アクションによってファイルが意図せず失われないようにしましょう。
ファイルを正しく保存する:Wordの自動回復機能などを使うことで、保存していないファイルを取り戻せますが、データの安全性を保つために、定期的に手動で保存することが大切です。
データを定期的にバックアップする:定期的にデータをバックアップすることで、情報を失うリスクを大きく減らせます。重要なファイルは、システムツールやバックアップツール、クラウドストレージサービスを利用して保存することをお勧めします。
保存せずにWordファイルを閉じてしまった場合でも、慌てる必要はありません。この記事でご紹介した方法を実践すれば、ほとんどのケースでファイルを復元することができます。まずは、バージョン管理機能や自動回復、そして一時ファイルの活用を試み、万が一それでも見つからない場合は、専門のデータ復元ソフトを利用することで、消えてしまったWord文書を取り戻すことが可能です。これらの方法を使えば、大切なデータを失うリスクを最小限に抑えられますし、今後同じような事態が発生したときに、落ち着いて対処できるようになるでしょう。