修正済み:Windows 10で外付けHDD上のファイルが表示されない
外付けHDDが認識されない、ファイルが消えた…そんなトラブルを自分で解決!データ復元と修復法を初心者向けに紹介。
外付けHDDをパソコンに接続したのに、保存していたはずのファイルやフォルダが見当たらない…。
そんなトラブルに直面したことはありませんか?
仕事の重要なデータや、大切な写真・動画を保存していた外付けHDD。エクスプローラーで開いてみても、空っぽのように見えたり、認識はされているのに中身が表示されなかったりすると、大きな不安を感じるものです。
このような症状には、ファイルの設定ミスからシステムエラー、さらにはハードウェアの問題まで、さまざまな原因が考えられます。 正しい対処法を知るためには、まず「なぜファイルが見えないのか」という原因を理解することが大切です。
この記事では、Windows 10で外付けHDD上のファイルやフォルダが表示されない主な理由をわかりやすく解説し、その後、具体的な解決策を順番にご紹介します。
外付けHDDにファイルが表示されない理由
外付けHDDをWindows 10に接続しても、保存されているはずのファイルやフォルダが見えないことがあります。この現象には、いくつかの代表的な原因が考えられます。
1. ファイルが隠しファイルとして設定されている
Windowsでは、特定のファイルやフォルダを「隠しファイル」として扱う設定があります。設定によっては、これらの隠しファイルがエクスプローラー上で表示されないため、実際には存在しているファイルを見逃してしまうことがあります。
2. ファイルシステムエラーや破損
外付けHDDが正しく取り外されなかったり、突然の電源切断が発生した場合、ファイルシステムにエラーや破損が起こることがあります。その結果、ファイル構造が読み取れず、データが存在していても表示されないことがあります。
3. ウイルスやマルウェアの影響
悪意のあるウイルスやマルウェアに感染すると、ファイルを隠したり、名前を変更したり、アクセスを制限することがあります。このような場合、ファイル自体は消えていないのに、ユーザーから見えなくなるケースもあります。
4. ドライブ文字の競合
接続した外付けHDDに割り当てられたドライブ文字(例:E:、H:など)が、他のデバイスと競合していると、HDD自体は認識されてもファイルが正常に表示されないことがあります。
5. HDD自体の物理的な損傷
ドライブ内部の部品(プラッタ、ヘッドなど)が損傷している場合、Windowsはドライブを一部認識できても、ファイルやフォルダが正しく表示されないことがあります。物理障害は、さらにデータを失うリスクが高まるため、特に注意が必要です。
問題修復する前に外付けHDD上の失われたファイルを復元する
外付けHDD上でファイルやフォルダが見えない場合でも、実際にはデータ自体がまだ保存されている可能性があります。しかし、問題を修復する過程で新たな書き込みが発生すると、元のデータが上書きされてしまい、完全な復元が難しくなるリスクもあります。そのため、修復作業を始める前に、まずデータの復元を試みることを強くおすすめします。ここで役立つのが、Partition Assistant for Recoveryです。
- ✎Partition Assistant for Recoveryをおすすめする理由:
- 写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
- 内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
- 誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
- 直感的で使いやすいUIを提供しています。
- Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
外付けHDDにファイルが表示されない問題を修復する
このセクションでは、Windows 10で外付けHDDのファイルが見えない場合、問題を修復する5つの方法を詳しく紹介します。
解決策1.PCを再起動し、ハードドライブを再接続する
まず最初に試していただきたいのが、パソコンを再起動し、外付けHDDを再接続する方法です。システム側の一時的なエラーや認識ミスで、外付けHDDのファイルが表示されない場合は、これだけで問題が解決することもあります。
ステップ 1. タスクバー右下の「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」アイコンをクリックします。
ステップ 2. 対象の外付けHDDを選び、「取り外し」をクリックしてからUSBケーブルを抜きます。
ステップ 3. スタートメニューを開き、「電源」ボタンから「再起動」を選択します。PCが完全に再起動するまで待ちましょう。
ステップ 4. PCの再起動後、外付けHDDを再度USBポートに接続します。新しくドライブが認識されるか、エクスプローラーで確認します。
ステップ 5. 外付けHDDを開き、以前保存したファイルやフォルダが正しく表示されるかをチェックします。
解決策2.外付けHDD上の隠しファイルを表示する
ファイルを隠すと、外付けHDDのファイルが見えなくなることがあります。その時は、ファイルの表示を戻すことで問題が解決できます。外付けHDDのファイルが見えない場合は、以下の手順を試してください。
ステップ 1. ファイルエクスプローラを開き、左上隅の「ファイル」または「整理」をクリックし、「フォルダーと検索のオプション」を選択します。
ステップ 2. この画面で「表示」をクリックし、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択し、「適用」ボタンをクリックします。
ステップ 3. 外付けHDDを開き、ファイルとフォルダが表示されるかどうかを確認します。
解決策3.レジストリエディターで設定を調整する
外付けHDDの隠しファイルを見せるには、上記の手順を実行してください。もし外付けHDDにファイルがまだ見えない場合は、レジストリエディターの設定を変更する手順を試してみてください。
ステップ 1. キーボードでWindowsキー+Rキーを同時に押し、「regedit」と入力してEnterキーを押し、レジストリエディタにアクセスします。
ステップ 2. 次のパスに進みます:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Folder\Hidden\SHOWALL
ステップ 3. ステップ 3. 「CheckedValue」をダブルクリックして、「値のデータ」が「1」かどうかを確認してください。そうでない場合は、「値のデータ」を「1」に設定し、「OK」をクリックします。
ステップ 4. これで、外付けHDDにファイルが表示されないか確認できます。
解決策4.CHKDSKを実行してファイルシステムエラーを修正する
外付けHDDのファイルが消えたのがファイルシステムの破損が原因なら、次の手順でチェックディスクツールを使えます。
ステップ 1. まず、WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」に「cmd」と入力し、「Enter」を押してコマンドプロンプト(CMD)を起動します。
ステップ 2. CHKDSKコマンドを実行します。以下は必要がある幾つかのコマンドです。
chkdsk - chkdskはボリュームの状態を表示させるだけで、何のエラーを修復しません。
chkdsk g: /f - このコマンドは「ボリューム(G:)」のエラーをチェックし、見つかったエラーを修復します。G:を他のドライブ文字に置き換えることができます。
chkdsk g: /f /r /x - /rはドライブ上の不良セクタを発見して読み取り可能な情報を復元します。/xはプロセスが始まる前にドライブのマウントを強制的に解除します。/rで幾つかのデータを復元できません。
※終了コードの説明:
0 - エラーは見つかりませんでした。
1 - エラーは見つかり、そして修正されました。
2 - ディスククリーンアップが実行されました(例えば、ガベージコレクション)。或いは、/fを指定していないのでクリーンアップが実行されません。
3 - ディスクをチェックできなく、エラーを修復しません。或いは/fが指定されないのでエラーが修復されません。
解決策5.外付けHDDをフォーマットする
外付けHDDに深刻なエラーがある場合、通常のエクスプローラーからのフォーマットができないことがあります。その場合は、コマンドプロンプト(cmd)を管理者権限で起動し、diskpartコマンドを使ってフォーマットを試みる方法が有効です。
ステップ 1. USBケーブルで外付けHDDをパソコンに接続します。
ステップ 2. 捜索ボタンを押して「cmd」と入力します。「コマンドプロンプト」が表示されたら、右クリックして「管理者として実行」を選択します。
ステップ 3. マンドプロンプトに「diskpart」を入力してEnterキーを押します。
ステップ 4. diskpartが起動したら、「list disk」と入力して、コンピュータのすべてのディスクを表示します。
ステップ 5. 「select disk n」と入力し、Enterキーを押します。ここでdisk nは外付けHDDのディスク番号を表します。
ステップ 6. 「format fs = fat32 quick」または「format fs = ntfs quick」と入力し、Enterキーを押して外付けHDDをFAT32またはNTFSにフォーマットします。
まとめ
外付けHDDをWindows 10に接続してもファイルやフォルダが表示されない問題は、多くのユーザーが直面するトラブルです。この記事では、問題を修復する前にデータを安全に復元する重要性と、実際に試すべき具体的な解決策を手順付きでご紹介しました。特に、外付けHDDに保存されていた大切なデータを守るためには、問題解決に取りかかる前のデータ復元が非常に重要です。Partition Assistant for Recoveryのような復元ソフトを活用することで、貴重なファイルを失うリスクを最小限に抑えることができます。万が一、今回ご紹介した方法で改善しない場合は、ハードディスク自体の物理的な故障が疑われます。その際には、無理に操作を続けず、専門のデータ復旧サービスへ相談することも選択肢のひとつです。一つずつ確認しながら、あなたの大切なデータを守りましょう。