緊急救命!SSDデータ復旧の完全マニュアルで紛失ファイルを即解決!

SSDから大切なファイルが消えてしまった方へ。初心者でもできる復旧手順と、今後のデータ消失を防ぐポイントをわかりやすく紹介します。

投稿者 @カオル 2025年04月21日 更新者 @カオル 2025年04月21日

ある日、大切なファイルや写真が保存されたSSDが突然死、大切なファイルがすべて消えてしまった…。そんな「SSDの突然死」によるトラブルは、近年ますます増えています。 SSDは衝撃に強く高速なストレージとして知られていますが、HDDと比べて寿命の予測が難しく、ある日突然アクセス不能になる突然死というリスクが潜んでいます。

本記事では、SSDからデータが消えてしまったときに慌てず対処するための手順として、

  • SSDのデータが消える主な原因
  • 自分でできるデータ復旧方法(ステップバイステップ)
  • 自力で復旧できない場合のプロの対処法
  • そして、今後のトラブルを防ぐための予防策

をわかりやすく解説いたします。 SSDの「突然死」からデータを復旧したい方や、今後の備えをしたい方にとって必見のマニュアルです。ぜひ最後までご覧ください。

SSDのデータが消える主な原因とは?

SSDに保存していたデータが突然消えてしまった場合、考えられる原因は大きく「論理障害」と「物理障害」に分類されます。それぞれの特徴と代表的な事例を見ていきましょう。

論理障害によるデータ消失

論理障害とは、SSD自体は物理的に正常であるにもかかわらず、ファイルやパーティションの情報が破損してしまい、データにアクセスできなくなる状態を指します。以下のようなケースが該当します。

誤操作による削除:ファイルをうっかり削除してしまったり、ごみ箱を空にしてしまった場合です。特にSSDでは「Trim」機能が有効になっていると、削除後すぐにファイルが完全消去される可能性があります。

誤ってフォーマットしてしまった:間違ってドライブを初期化してしまった場合も、論理障害に該当します。フォーマット後すぐであれば、復旧できる可能性があります。

ファイルシステムの破損:ファイル構造の一部が壊れることで、ファイルやフォルダが見えなくなったり、アクセス不能になることがあります。突然の電源断やOSのクラッシュなどが原因となる場合もあります。

パーティションの損傷・消失:ドライブをパーティション分割している場合、構成情報が壊れることで、ドライブそのものが「未割り当て」と表示されることがあります。

物理障害によるデータ消失

物理障害とは、SSDの内部部品や電子基板、メモリチップなどに物理的な問題が発生している状態です。こちらは自力での対処が難しく、専門の復旧業者に依頼する必要があります。

コントローラチップの故障:SSD内部の制御チップが故障すると、データは残っていても読み書きができなくなります。落雷や静電気の影響で起きることがあります。

NANDフラッシュメモリの劣化・破損:データを実際に保存しているメモリチップ自体が損傷すると、読み出し不能になります。書き込み回数の限界を超えた場合や経年劣化が原因です。

基板(PCB)の損傷:水濡れや物理的衝撃によってSSDの基板が破損した場合も、通電しなくなるため、データにアクセスできなくなります。

ファームウェアの異常:SSDの制御プログラム(ファームウェア)が不具合を起こすと、正常に動作しなくなる場合があります。これは特定のメーカーで過去に発生した事例もございます。

補足:Trimコマンドの影響にも注意

SSDでは、ファイルを削除した際にOSが「Trimコマンド」を送信することにより、削除されたデータ領域が即座に上書き可能状態になります。これにより、データの復旧が極めて難しくなることがあります。

特にWindows 10以降のバージョンではTrimが標準で有効になっているため、削除したデータを復旧したい場合は、できる限り早い段階で復旧作業に取り掛かることが重要です。

自分でできる!SSDデータ復旧のステップバイステップ

SSDから消えてしまったデータも、状況によってはご自身で復旧できる場合があります。ここでは、初心者の方でも分かりやすいように、ステップごとに解説いたします。

ステップ1:まずはSSDの使用を中止する

データが消えたことに気付いたら、まず何より大切なのはすぐにSSDの使用をやめることです。新たな書き込みが行われると、消えたデータが上書きされ、復旧の可能性が一気に下がってしまいます。

特にSSDはTrim機能が働いているため、時間が経つほど復元が難しくなります。電源を切るか、対象ドライブをマウントせずに復旧作業に入ることが基本です。

ステップ2:復旧ソフトを準備する

次に必要なのは、信頼できるデータ復旧ソフトの選定です。数多くの復旧ツールが存在しますが、操作のしやすさや復旧率の高さはツールごとに大きく異なります。そこでおすすめしたいのが、Partition Assistant for Recoveryです。

※Partition Assistant for Recoveryを選ぶ理由:
✔ PPT/PPTX、写真、音声、ビデオ、Word、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
✔ Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
✔ 直感的で使いやすいUIを提供しています。
✔ ストレージデバイスのクイックスキャンとディープスキャンをサポートします。スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビュー、復元が可能です。
✔ 内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。

ステップ3:SSDをスキャンしてデータを取り出す

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手順 1. Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。

手順 2. 「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。

ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

手順 3. 「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

自力復旧が難しい場合の対処法

SSDのデータ復旧は、自力で対応できる場合もありますが、状況によっては専門業者のサポートが必要になるケースも少なくありません。無理な操作を続けると、かえってデータが完全に消失してしまうリスクもあるため、以下のような場合は注意が必要です。

ソフトでスキャンしてもデータが出てこない場合:

信頼できるデータ復旧ソフトでスキャンを行っても、復旧したいファイルが表示されない、もしくはファイル構造が大きく破損している場合は、ファイルシステムが深刻に損傷している可能性があります。

また、SSD特有のTrim機能により、削除後のデータ領域がすでに上書きされていると、ソフトでも復元できません。このような場合は、無理に再スキャンを繰り返さず、専門の技術者に相談することをおすすめいたします。

SSDがPCに認識されない/異常な動作をしている場合:

以下のような症状が出ている場合は、物理障害の可能性が高いといえます。

  • SSDがデバイスマネージャーに表示されない
  • BIOS(UEFI)でSSDが認識されない
  • 「フォーマットしてください」と表示される
  • SSDから異音がする(まれですがコントローラ故障時など)

物理障害は、個人での復旧が極めて困難です。分解しての修理や専用ツールでの読み取りが必要となるため、すぐに復旧業者への依頼を検討するべきタイミングです。

SSDに重要な業務データ・思い出の写真などがある場合:

たとえ論理障害の範囲であっても、一度きりのチャンスしかないデータ(仕事の重要ファイルや思い出の写真・動画など)の場合は、慎重な判断が必要です。

データ復旧は基本的に「上書きされていないか」「損傷が進行していないか」に左右されます。誤った操作でチャンスを失わないよう、最初から専門業者に依頼するという選択肢も十分に現実的です。

信頼できるデータ復旧業者に相談しましょう!

データ復旧業者は、物理的に破損したSSDをクリーンルームで解析したり、チップ単位でのデータ抽出を行ったりする高い技術力を持っています。

業者選びのポイントは以下の通りです:

  1. 成功報酬型である(復旧できなければ費用は不要)
  2. 見積もり無料・明確な料金体系
  3. SSD対応実績が豊富
  4. データの秘密保持を徹底している(NDA対応など)

可能であれば、初回の診断だけでも受けてみると、現在の状態や復旧の可能性を客観的に知ることができます。

今後のために!SSDのデータ消失を防ぐ5つの予防策

SSDは高速で信頼性の高いストレージですが、データ消失のリスクがゼロではないのも事実です。特にTrim機能や寿命の概念など、HDDとは異なる特性を持つため、定期的な予防策を取っておくことが非常に重要です。

以下では、日常的にできる5つの予防策をご紹介いたします。

定期的なバックアップを取る

もっとも効果的で基本的な対策は、やはり定期的なバックアップです。

  • 外付けHDDやNAS(ネットワークストレージ)へのバックアップ
  • クラウドストレージ(Google Drive、OneDrive、Dropboxなど)の活用
  • バックアップ専用ソフトを使った自動スケジュール設定

バックアップは「いつか必要になるもの」ではなく「いざという時に助けてくれる保険」です。特に仕事のデータや家族の写真・動画は、こまめなバックアップが安心につながります。

SSDの健康状態を定期的にチェックする

SSDには「書き込み寿命」があるため、健康状態の確認が大切です。

SSDメーカーが提供する診断ツールやサードパーティ製のモニタリングソフトを使えば、SSDの「総書き込み量」「残り寿命」「エラーの兆候」などが可視化されます。異常が出る前に交換を検討できるため、突然のトラブルを未然に防ぐことが可能です。

怪しいソフトやリンクを避け、ウイルス対策を徹底する

ウイルスやマルウェアによって、データが暗号化されたり削除されたりするケースも少なくありません。以下を意識しましょう:

  • ウイルス対策ソフトを常に最新に保つ
  • 不明な送信元のメールや添付ファイルは開かない
  • 信頼性の低いソフトはインストールしない

特にランサムウェアは、SSD内のデータを人質にする悪質なタイプですので、インターネット使用時は十分ご注意ください。

まとめ

SSDのデータ消失は突然訪れるものですが、落ち着いて対処すれば復旧できる可能性は十分にあります。ご紹介したステップを一つずつ試してみることで、多くのケースでデータを取り戻せるかもしれません。また、今後同じ事態に陥らないためにも、日頃からの予防策がとても重要です。バックアップやウイルス対策、SSDの健康管理をしっかり行い、大切なデータを安全に守りましょう。