Windows 10で削除したユーザープロファイルを復元する方法【完全ガイド】

「間違ってユーザープロファイルを削除してしまった!」「デスクトップやドキュメントがすべて消えた…」そんなときでも、正しい手順を踏めばユーザープロファイルのデータを復元できる可能性があります。この記事では、Windows 10/11で削除・破損したユーザープロファイルの復元方法を初心者でもわかるように徹底解説します。

ひとみ

更新者: ひとみ / 2025年05月27日

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Windows 10でユーザープロファイルを削除するとどうなる?

Windowsのユーザープロファイルとは、ユーザーごとの設定、ドキュメント、デスクトップ、アプリケーションデータなどが保存される重要なフォルダです。通常、「C:\Users\ユーザー名」に保存されており、このフォルダがそのまま「ユーザープロファイル」として機能しています。

しかし、人為的なミス、ディスクの破損、不正なシャットダウン、レジストリの問題、ハードウェアの問題、マルウェアなどが原因で、破損したり削除されたりすることがあります。これにより、個人設定、ドキュメント、アプリのデータが失われる可能性があります。このような場合、Windowsはサインイン画面からユーザー名を削除することもあります。

ユーザープロファイル

このユーザープロファイルを削除してしまうと、そのユーザーがログイン時に利用していたすべての個人設定やデータが失われることになります。Windowsに戻れなくなり、作業を続けるにはセーフモードで起動する必要があります。Windowsはプロファイルが存在しない場合、次回のログイン時に「一時プロファイル」を作成して起動しますが、これにはデスクトップやドキュメントなどのユーザーデータが含まれていません。また、アプリの設定やブラウザのブックマーク、パスワード、ライセンス認証情報などもリセットされる可能性があり、作業環境が大きく変わってしまうため、非常に困った状況になります。

Windows 10で以前にバックアップを作成していない場合、Windows 10で削除されたユーザープロファイルとすべての失われたファイルをどのように復元できますか?実際には、5つの方法があります。次のパートでは、Windows 10で削除されたユーザープロファイルを復元する方法をご紹介します。

Windows 10でユーザープロファイルを復元する方法

Windows10で削除されたユーザープロファイルを復元するには?実は、5つの方法があります。効率と高い成功率を確保するために、Partition Assistant for Recoveryのような強力なデータ復元ツールに頼ることができます。または、他の4つのWindows内臓ツールを使用してユーザープロファイルを復元することもできます。

方法1. 復元ソフトでプロファイルフォルダを復旧

まず最初に試すべきは、データ復元ソフトを使って削除されたユーザープロファイルをスキャン・復元する方法です。Partition Assistant for Recoveryなどの復元ソフトを使えば、削除されたC:\Users\ユーザー名フォルダをスキャンし、そこに含まれていたファイルを個別に復元することができます。

特に「完全削除(Shift+Delete)」や「コマンドラインでの削除」など、ごみ箱を経由しなかった場合には、復元ソフトが唯一の手段となります。インストールは別ドライブに行い、削除されたドライブに上書きしないよう注意してください。

Partition Assistant for Recoveryは、一般的なファイル復元ソフトとは異なり、パーティションレベルでのスキャンを行うため、プロファイルフォルダ全体やそこに含まれていた各種ファイルまで広範囲に復旧できます。

以下のような特徴があります:

  • ユーザーデータをフォルダ構造ごと復元:削除されたプロファイル内の「ドキュメント」「デスクトップ」「ピクチャ」などのフォルダ構造を保持しつつ、まとめて復元できます。
  • 複数のファイル形式に対応:WordやExcelといった文書ファイル、画像、音声、動画、設定ファイルまで幅広く対応しており、プロファイル内の多様なデータの復旧が可能です。
  • 復元前のプレビューで安心:復元対象のファイルはプレビュー可能なため、必要なデータだけを選択して戻せます。

※注意:以前のデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたパーティションに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください。

AOMEI Partition Assistant for Recovery

プロのなWindowsデータ復旧ソフトでさまざまな状況から失われたデータを復元できる

ステップ 1. Partition Assistant for Recoveryをインストールして実行し、ファイルをスキャンして復元するドライブを選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。

スキャン

ステップ 2. スキャンが終了したら、見つかったすべての失われたファイルを表示できます。また、ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

フィルター

ステップ 3. 復元したいファイルを選択し、「復旧」ボタンをクリックして復元してください。「フォルダーの選択」をクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

フォルダーの選択

方法2. C:\Usersに残っているデータから手動復元

プロファイルが削除されたように見えても、一部のデータが「C:\Users」フォルダ内に残っている場合があります。たとえば、フォルダだけ削除されて、データは別の場所に退避されていた、あるいは別アカウントのユーザーが一部を移動したといったケースです。

この場合、「C:\Users」フォルダを別の管理者アカウントで開き、削除されたユーザーのフォルダが残っていないか確認しましょう。「ユーザー名.000」や「TEMP」などの一時プロファイルがあれば、その中の「デスクトップ」「ドキュメント」などを新しいプロファイルへコピーして保存してください。

TEMP

方法3. システムの復元ポイントを使う

Windowsにおける「システムの復元」機能を使えば、削除前のシステム状態に戻すことが可能です。これにより、ユーザープロファイルも復元されることがあります。操作手順としては、「設定」→「システム」→「回復」→「システムの復元」から復元ポイントを選択し、PCを過去の状態に巻き戻します。

ただし、復元ポイントが作成されていない場合や、復元後に他の変更(インストールされたアプリなど)が消える可能性があるため、使用前に影響をよく確認する必要があります。

ステップ 1. 検索バーに「復元ポイントの作成」と入力し、一致した結果を開きます。

ステップ 2. 「システムの復元」>「次へ」をクリックします。

システムの復元

ステップ 3. リストから必要な復元ポイントを選択し、「影響を受けるプログラムの検出」をクリックして、削除されたドライブとプログラムを再確認します。その後、「閉じる」をクリックします。

影響を受けるプログラムの検出

ステップ 4. その後、選択した復元ポイントを再確認し、「完了」をクリックします。

ステップ 5. 「はい」ボタンをクリックして、選択した復元ポイントからPCを復元します。その後、コンピューターが再起動されます。プロセスが終了すると、システムは選択した復元ポイントに復元されます。その後、「閉じる」をクリックします。

方法4. 「以前のバージョン」機能を使う

もうひとつ有効な手段が、Windowsに備わっている「以前のバージョンの復元」機能です。C:\Usersフォルダのプロパティを開き、「以前のバージョン」タブを確認すると、過去のバックアップや復元ポイントが表示されていることがあります。

ここから削除されたユーザープロファイルのフォルダが確認できれば、フォルダ全体を復元、または中のファイルだけを抽出することが可能です。ただし、この機能を使うには「ファイル履歴」や「システム保護」が有効になっている必要があります。

ステップ 1. コンピューターで「Windowsファイルエクスプローラー」を起動し、C:\Usersフォルダを右クリックして「プロパティ」をクリックします。

ステップ 2. 「以前のバージョン」タブをクリックし、復元したいバージョンを選択し、「復元」をクリックします。

以前のバージョン

方法5. バックアップと復元から削除されたユーザープロファイルを復元

普段から「バックアップと復元(Windows 7)」機能や外付けHDD、クラウドストレージを利用している場合、それらを使ってユーザープロファイルを復元することも可能です。「コントロールパネル」→「バックアップと復元」から、対象となる日付のバックアップを選択して、ユーザーのプロファイルフォルダ(C:\Users\ユーザー名)を復元してください。

ステップ 1. 検索ボックスに「コントロールパネル」を入力し、結果から「コントロールパネル」を選択して、「開く」をクリックします。「システムとセキュリティ」に移動し、「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします。

バックアップと復元

ステップ 2. 「ファイルの復元」をクリックします。

ファイルの復元

ステップ 3. ここで、「ファイルの参照」をクリックして、復元したい削除されたファイルを選択し、「次へ」をクリックします。

ファイルの参照

ステップ 4. 保存先を選択します。「復元」をクリックします。

復元

クラウドストレージ(OneDrive、Google Driveなど)を利用していた場合も、ローカルのフォルダが削除されてもクラウド上には残っている可能性が高いため、オンラインでログインして確認しましょう。

ユーザープロファイルが破損して起動できない場合の対処法

ユーザープロファイルが削除されていなくても、破損によりWindowsに正常にログインできないことがあります。この場合、「一時プロファイル」でログインされたり、「User Profile Serviceサービスによるログオンの処理に失敗しました」というエラーが表示されたりします。

ユーザー プロファイル サービスによるログオンの失敗

このような場合の対処法としては、以下のステップが有効です:

  1. 一時プロファイルでログインしている場合は、必ず重要なデータを外部ストレージなどにバックアップしておくこと
  2. レジストリエディター(regedit)で該当するプロファイルのエントリ「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList」を修正する(高度な操作が必要)
  3. 新しいユーザーアカウントを作成し、旧アカウントのデータをコピーする
  4. 復元ポイントやバックアップを使って、正常だった状態に戻す

破損プロファイルの修復は複雑になりがちなので、不安な場合は復元ソフトなどを使って直接データを取り出すほうが安全です。

まとめ

Windows 10で誤ってユーザープロファイルを削除してしまった場合、いくつかの方法で復元を試みることができます。まず、データ復元ソフトウェアを使用して、削除されたプロファイルフォルダ(例:C:\Users\ユーザー名)をスキャンし、失われたファイルを復元する方法があります。特に、Shift+Deleteやコマンドラインで削除した場合、ごみ箱を経由しないため、復元ソフトが有効です。また、C:\Usersフォルダ内に「ユーザー名.000」や「TEMP」などの一時プロファイルが残っている場合、それらの中から必要なデータを新しいプロファイルにコピーすることも可能です。

さらに、Windowsの「システムの復元」機能を利用して、削除前の状態に戻すことでプロファイルを復元できる場合があります。また、「以前のバージョン」機能を使用して、過去のバックアップからフォルダやファイルを復元することも検討できます。これらの方法を試す際は、データの上書きを防ぐため、削除されたドライブへの新たなデータの書き込みを避けるよう注意が必要です。定期的なバックアップの実施や、復元ポイントの作成を習慣づけることで、将来的なデータ損失のリスクを軽減できます。

ほかにディスクパーティション管理ソフトを探している場合、弊社のPartition Assistant for Managementをおすすめします。このソフトは、データを保持したままパーティションのサイズ変更・拡張・統合・分割することができます。

よくある質問

1. Windowsのユーザープロファイルはどこにありますか?

Windowsのユーザープロファイルは、通常「C:\Users\ユーザー名\」に保存されています。

このフォルダの中には、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ、ダウンロードなど、個々のユーザーに関する設定やデータが格納されています。プロファイルにはアプリの設定、ブラウザのブックマーク、壁紙などの情報も含まれており、ユーザーごとの作業環境を保持する重要な領域です。

2. ユーザープロファイルが破損すると画面が真っ暗になるのはなぜですか?

ユーザープロファイルが破損すると、ログイン直後に一時プロファイルでログインされたり、黒い画面のままデスクトップが表示されないことがあります。これは、Windowsが通常のユーザープロファイルを読み込めず、一時的な環境を表示するか、それさえも読み込めない状態になるためです。

特に、「C:\Users」内の該当フォルダーや、レジストリにあるプロファイル情報が不整合を起こしていると、Windowsは正常な環境を構築できず、真っ暗な画面になることがあります。

3. ユーザープロファイルを確認するコマンドは?

ユーザープロファイルに関する情報は、コマンドプロンプトで以下のコマンドを使って確認できます:

wmic useraccount get name,sid

このコマンドで、各ユーザーに割り当てられたSID(セキュリティ識別子)を確認できます。また、レジストリの以下のパスを見ることで、プロファイルの状態も確認できます:

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList

この中にあるSIDキーごとに、プロファイルパスや状態(破損・一時プロファイルなど)が記録されています。

4. プロファイルをリセットするとどうなるの?

プロファイルをリセットするとは、現在のユーザープロファイルを削除して、新しいものを作り直すことを指します。これにより、ログイン時にWindowsは自動的に新しいプロファイルを作成し、初期状態のデスクトップが表示されるようになります。

ただし、元のプロファイルにあったデスクトップやドキュメントのファイル、アプリ設定などは初期化されるため、事前にデータのバックアップが必要です。破損しているプロファイルから手動でデータをコピーして新しいプロファイルに移すことで、ある程度の環境復元が可能です。

ひとみ
ひとみ · 編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。