削除したPDFがゴミ箱にない!今すぐ試せる復元方法まとめ

削除したPDFがゴミ箱にない?Shift+Deleteやクラウド同期による消失の原因と、Windowsの機能・バックアップ・復元ソフトを使った具体的な復元手順を詳しく解説します。

投稿者 @カオル 2025年05月21日 更新者 @カオル 2025年05月21日

重要なPDFファイルを誤って削除してしまい、ゴミ箱にも見当たらないことはありませんか?業務書類や契約書、レポートなどの大切なPDFファイルを失うと、焦りや不安を感じることが多いでしょう。

この記事では、PDFファイルがゴミ箱にない理由と、復元する具体的な方法をわかりやすく説明します。Windowsユーザー向けの情報を中心に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

なぜ削除したPDFがゴミ箱にないのか?

まずは、PDFファイルがゴミ箱に入らずに削除されてしまう主な原因を確認しましょう。

1. 「Shift + Delete」で完全削除した

「Shift」キーを押しながら削除すると、ファイルはゴミ箱を通らずに完全に削除されます。この方法で削除したファイルは、通常の方法ではゴミ箱に表示されません。

2. ゴミ箱の容量を超えて自動削除された

ゴミ箱には容量があるので、いっぱいになると古いファイルが自動で消されることがあります。そのため、PDFファイルが見つからなくなることがあります。

3. クラウドストレージと同期されている

OneDriveやGoogle Driveなどのクラウドサービスと同期していると、ローカルで削除したファイルがクラウドでも消えることがあります。クラウドの「ゴミ箱」や「削除済みアイテム」をチェックしてみてください。

ゴミ箱にないPDFファイルを復元する方法

削除されたPDFがゴミ箱にない場合でも、以下の方法で復元できる可能性があります。

Windowsの「以前のバージョン」から復元

Windowsには、特定のファイルやフォルダーの過去の状態を復元する便利な機能があります。この機能を使うと、削除したり上書きしたPDFファイルを元に戻せることがあります。

前提条件「以前のバージョン」は、システムの復元ポイントが作成されているか、ファイル履歴機能が有効な場合に使えます。

ステップ 1. 削除したPDFが存在していた場所(例:ドキュメント、デスクトップなど)をエクスプローラーで開いてください。

ステップ 2. 対象フォルダーの空白部分を右クリックし、表示されるメニューから「プロパティ」をクリックします。

ステップ 3. 「プロパティ」ウィンドウ内にある「以前のバージョン」タブを選択します。ここに復元可能な過去のバージョンが一覧表示されます。

ステップ 4. 表示されている日時の中から、該当のPDFがまだ存在していたと思われる時点を選択し、「開く」で内容を確認するか、「復元」をクリックします。

補足:ファイルを上書き保存した場合、PDFファイルを右クリックして「以前のバージョン」を選ぶことで、過去の状態に戻せます。ただし、ファイルが完全に削除されている場合は、フォルダー全体を復元する必要があります。

バックアップ(クラウドなど)から復元

PDFファイルが削除され、ゴミ箱にもない場合でも、クラウドストレージや外付けHDDにバックアップがあれば復元できます。ここでは、一般的なクラウドバックアップ手段(この例はOneDrive)からの復元手順を説明します。

前提条件OneDriveのごみ箱は最大30日間残ります。それを過ぎると完全に削除されます。

ステップ 1. ブラウザでOneDrive公式サイトにアクセスします。Microsoftアカウントでログインします。

ステップ 2. 左側メニューから「ごみ箱」を選択し、削除されたPDFファイルを探し、「復元」をクリックします。

データ復元ソフトを使って簡単に復元

ゴミ箱にないPDFファイルも、特別なデータ復元ソフトを使えば復元できるかもしれません。Partition Assistant for Recoveryは多くのファイル形式とストレージデバイスに対応しており、個人や企業の多くのお客様に利用されています。

このソフトは、PDFや写真、音声、ビデオ、Word、Excel、PPT、メールなど、1,000種類以上のファイル形式に対応しており、内蔵・外付けHDD、SSD、USBメモリ、SDカードなどからデータを復元できます。削除やフォーマット、上書き、システムエラーなど、さまざまなデータ損失にも対応しています。使いやすいインターフェースがあり、初心者でも簡単に操作できます。

Partition Assistant for Recovery

プロのなWindowsデータ復旧ソフトでさまざまな状況から失われたデータを復元できる

※注意:復元したいデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたドライブに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください!

ステップ1. 場所を選択

Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例はCドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ2. ファイルを選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。

ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

ステップ3. 保存先を選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

復元成功率を上げるための注意点

削除したPDFファイルを復元する時、操作を間違えるとデータが上書きされたり壊れたりして、復元が難しくなることがあります。ここでは、復元の成功率を上げるための注意点をまとめました。

① 削除後はなるべく早く作業を行う

ファイルを削除しても、データはすぐには消えず、空き領域として残ります。しかし、新しいファイルやソフトをインストールすると、その領域が上書きされ、復元が難しくなります。削除に気づいたら、早めにPCの使用を控え、復元作業を始めることが重要です。

② 復元対象のドライブにソフトをインストールしない

復元ソフトは別のドライブ(例:Dドライブ)にインストールしてください。Cドライブにインストールすると、削除ファイルが上書きされて復元できなくなる可能性があります。

③ システムディスク(Cドライブ)のスキャンは慎重に行う

Cドライブは常に書き換えが行われているため、データが上書きされやすいです。復元する際は、別のパソコンに外付けとして接続し、スキャンと復元を行うのが最適です。

④ ファイル名ではなく「拡張子」で探す

PDFファイルは削除後に名前が消えることがありますが、復元ソフトで拡張子(.pdf)を検索すれば、名前がわからなくても目的のファイルを見つけられるかもしれません。

⑤ 復元先は必ず「別の場所」を指定する

復元する時は、元の場所と同じ場所に復元するとデータが上書きされる危険があります。別のドライブや外付けストレージに保存する方が安全です。

まとめ

削除したPDFファイルがゴミ箱にない場合でも、復元できる可能性があります。まずは削除の理由を確認し、Windowsの機能やバックアップ、データ復元ソフトを使って対処しましょう。時間が経つほど復元が難しくなるので、早めに正しい方法で進めることが重要です。この記事の手順と注意点を参考にすれば、初心者でも復元を試みることができるので、諦める前にぜひ試してみてください。