完全に削除したSDカードのデータを復元する方法|消えた写真・動画を戻す

SDカードから写真・動画・音声ファイルを誤って削除してしまうトラブルは、多くのユーザーが経験する問題です。特に「完全に削除してしまった」「フォーマットして空になった」と感じても、実はデータは上書きされていない限り、復元できる可能性が高く残っています。本記事では、完全に削除したSDカードのデータを復元する方法を説明します。

投稿者 @ひとみ 2025年11月18日 更新者 @ひとみ 2025年11月18日

SDカードから写真や動画を誤って削除してしまったとき、多くの人は「完全に消えてしまった…」と思いがちです。しかし、実際のところ、削除されたばかりのデータは完全消去されているわけではありません。上書きさえされていなければ復元できる可能性は非常に高いです。

この記事では、SDカードが完全削除された後でも復元できる理由、削除直後に絶対にしてはいけないこと、さらにPartitionAssistant Recoveryなどを使って安全にデータを取り戻す手順について、初心者でも理解できるように説明していきます。

完全に削除したSDカードのデータは復元できるのか?

削除してしまった、完全に消してしまった、フォーマットしてしまったSDカードでも、状況によってはデータの復元が可能です。

実は、ファイルを削除した直後に行われるのは「データの実体の削除」ではなく、「記録領域の空きマーク」の書き換えです。だから、新しいデータが上書きされない限り、失われたファイルの多くは記録媒体の中に残っていて、復元ソフトで取り戻せる可能性があります。

多くの人が「削除した=完全に消えた」と思うけど、実はSDカードのデータは削除してもすぐには消えない特性があります。データは実際にはまだ存在しており、OSによって「空き領域」として扱われているだけです。つまり、上書きされるまで復元のチャンスは残っているってことです。

削除直後に絶対にしてはいけないこと

SDカードのデータを復元できるかどうかは、実は「削除した直後の行動」によってほぼ決まります。ここで誤った行動をしてしまうと、本来なら復元できたはずのデータが二度と戻らなくなることも珍しくありません。では、具体的にどんなことを避けるべきなのでしょうか。

まず絶対にやってはいけないのが「SDカードへの新しいデータ書き込み」です。カメラで写真を撮る、動画を撮影する、スマホで保存を続けるなど、どんな小さな操作でも上書きが発生します。SDカードは空き領域があると判断すると、そこに新しいデータをどんどん入れていきます。その空き領域というのが、削除されたデータが残っている場所なので、上書きされてしまうと復元の可能性は一気にゼロに近づきます。

また、「フォーマット」も絶対にやってはいけないことのひとつです。特にカメラやPCが「フォーマットしてください」と表示すると焦って実行してしまいがちですが、これはデータを強制的に初期化してしまう危険な行為です。クイックフォーマットなら復元可能なケースもありますが、フォーマットを繰り返すと取り返しがつかなくなります。

完全削除したSDカードを復元する方法(自力でできる)

完全削除したSDカードのデータを自力で復元したい場合、専用の復旧ソフトを使うのが最も効率的で安全です。中でもPartitionAssistant Recoveryは操作が簡単で、深層スキャン機能によって完全削除・フォーマット済みのSDカードのデータも高確率で検出できます。

このソフトは、削除・フォーマット・RAW化などあらゆるデータ消失ケースに対応した強力な復元ツールで、初心者でも操作が簡単な点が人気です。SDカードを選んでスキャンするだけで、失われた写真・動画・文書などを一覧表示し、必要なものだけ選んで復元できます。特に内部構造の分析精度が高く、「完全削除」のような難易度の高い状況でも多くのファイルを復元できる点が強みです。

また、スキャン結果をプレビュー表示できるため、大事な画像や動画が復元できるか事前に確認できるのも安心ポイントです。写真の復元率を上げたい、フォーマットしてしまったメモリカードを元に戻したい、エクスプローラーで開けないSDカードからデータを救いたい…といった幅広いニーズに応えられるため、1本持っておくとトラブル時に非常に役立ちます。

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ステップ 1. SDカードをPCに接続し、PartitionAssistant Recoveryをインストールして起動します。SDカードを選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ 2. スキャンが終了したら、見つかったすべての失われたファイルを表示できます。また、ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

ステップ 3. 復元したいファイルを選択し、「復旧」ボタンをクリックして復元してください。「フォルダーの選択」をクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

まとめ

SDカードのデータは「完全に削除した」と思っても、実際には内部にデータが残っていることが多く、復元できる可能性が高いです。 ただし、その可能性を最大限にするためには、削除した後すぐにSDカードの使用をやめて、新しいデータを書き込まないことが大切です。 復元作業には専用のソフトを使うのが一番効率的で、PartitionAssistant Recoveryの深層スキャン機能を使えば、フォーマットされたり削除されたファイルも高精度で見つけることができます。 まずはデータの復元を優先し、その後にカードの状態や寿命を確認することで、今後のトラブルを防ぐことができます。 もしSDカードのデータを誤って消してしまったら、正しい手順を踏んで、落ち着いて復旧作業を進めることが重要です。