Windows 11/10で削除した写真を復元する方法

大切な写真を紛失した時、Windowsパソコンで写真を復元する6つの方法を試すことができます。また、Windows用の写真復元ソフトもおすすめします。

ひとみ

更新者: ひとみ / 2025年04月23日

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まえがき

写真をうっかり削除してしまったとき、「あの写真はどこに行ってしまったのか?」「復元は可能なのか?」と不安になりますよね。Windows 11/10では、削除された写真が一時的に保存されたり、復元のチャンスが残されていることがあります。ただし、誤った操作をしてしまうと、復元の可能性を下げてしまう恐れもあります。ここでは、削除された写真の行き先や、正しい復元方法、復元前に絶対に避けるべき行動について、詳しくご紹介します。

パソコンを使う

削除された写真はどこへ行く?

通常、Windowsでファイルを削除すると、まず「ごみ箱」に移動されます。この段階であれば、元に戻すことは簡単です。しかし、Shiftキーを押しながら削除した場合や、ごみ箱を空にした場合、写真はごみ箱を経由せずに完全に削除されたように見えます。それでも実際には、写真のデータそのものはディスク上に残っており、復元ソフトを使えば取り戻せる可能性が高いのです。重要なのは、上書きされる前に対応すること。では、具体的な復元方法を見ていきましょう。

疑問顔

Windows 11/10で削除した写真を復元する方法

削除された写真は、完全に消えたわけではありません。Windows 11/10では、いくつかの復元手段が用意されており、落ち着いて対処すれば高確率で写真を取り戻すことが可能です。まずはごみ箱の確認から始め、ファイル履歴や以前のバージョン、クラウドストレージなどもチェックしましょう。もしこれらで見つからなければ、信頼できる復元ソフトの使用がベストです。ただし、焦って間違った操作をしないことが何より重要です。復元作業は慎重に、冷静に進めるようにしましょう。

▶方法1.ゴミ箱から写真を復元する

最初に確認すべきなのは、やはり「ごみ箱」です。デスクトップ上のアイコンを開き、削除した写真が残っていないか確認してください。見つかった場合は、右クリック→「元に戻す」を選ぶだけで、元の場所に写真が復元されます。ごみ箱に残っていれば復元は最も簡単です。

元に戻す

▶方法2.ファイル履歴から削除した写真を復元する

Windowsには「ファイル履歴」というファイルを外部デバイスにバックアップする機能があります。このファイル履歴でバックアップしていれば、完全削除した写真をバックアップから復元できます。

ステップ 1. ファイルを復元するには、Windowsスタートメニューから「ファイル履歴」と入力して検索し、「開く」をクリックします。

ファイル履歴

ステップ 2. ファイル履歴では、設定した時点のバックアップデータを確認できます。

ファイルを探す

ステップ 3. 削除した写真またはそれらが保存されていたフォルダを見つけます。

復元

ステップ 4. フォルダやファイルに問題がなければ、画面下の緑色の復元ボタンをクリックします。

▶方法3.「以前のバージョン」機能で復元する

もう一つの方法は、「以前のバージョン」を利用してパソコンから削除した写真を復元します。ただし、この機能を使用するには要件があります。

事前にファイル履歴または復元ポイントを有効にします。
写真が削除される前の日付から利用可能なスナップショットが必要です。

ステップ 1. 写真を保存していたフォルダ上で右クリックし、「以前のバージョンの復元」を選択します。

以前のバージョンの復元

ステップ 2. 復元したいバージョンを選択し、「復元」ボタンをクリックします。

復元

▶方法4.データ復元ソフトで削除した写真を復元

※注意:以前のデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたパーティションに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください。

「ファイル履歴」と「以前のバージョン」は削除した写真を復元するための便利なツールですが、制限もあります。バックアップの時間の制限やストレージスペースの要件、および定期的なバックアップへの依存も一部のユーザーにとって面倒です。

ここでは、Windows向けの専門的な写真復元ソフトであるPartition Assistant for Recoveryをおすすめします。データ復元は、その実用的な機能の一つとして、誤削除、フォーマット、パーティションの損失、システムクラッシュ、またはウイルス攻撃などのさまざまな損失のシナリオから削除した写真を復元することができます。

おすすめの理由
内蔵・外付けハードドライブ、SSD、USBフラッシュドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
失われたパーティションとその上のデータを同時に復元することができます。
写真、メール、ビデオ、オーディオなど1000種類以上のデータをサポートします。
ストレージデバイスの高速スキャンと完全スキャンをサポートします。

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安全かつ快適

ステップ 1. Partition Assistant for Recoveryをインストールして実行し、ファイルをスキャンして復元するドライブを選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。

スキャン

ステップ 2. スキャンが終了したら、見つかったすべての失われたファイルを表示できます。また、ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

フィルター

ステップ 3. 復元したいファイルを選択し、「復旧」ボタンをクリックして復元してください。「フォルダーの選択」をクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

フォルダーの選択

上記の手順に従うことで、パソコンから削除した写真を復元することができます。

▶方法5.Windows File Recovery(Microsoft公式)を使う

Microsoftが公式に提供している「Windows File Recovery」ツールも強力な復元手段の一つです。ただし、コマンドライン操作が必要なため、初心者にはやや難易度が高いかもしれません。

ステップ 1. Microsoft StoreからWindows File Recoveryをダウンロードし、管理者特権でインストールします。

Windows File Recoveryツールをダウンロード

ステップ 2. コマンドプロンプトで実行します:winfr C: D: /n \Users\Pictures\

これは、Cドライブの写真フォルダからDドライブへ復元を試みる例です。詳細はMicrosoftの公式ガイドを参照しながら進めましょう。

▶方法6.クラウド(OneDrive、Googleフォト)で写真を探す

もし写真をクラウドと同期していた場合は、復元の可能性がさらに広がります。たとえば、OneDriveやGoogleフォトでは、自動的にクラウドにアップロードされていたデータを簡単に探せます。

それぞれのWebサイトやアプリにログインして、削除前の写真がないか確認しましょう。OneDriveでは30日以内の削除ファイルであれば「ごみ箱」から復元することも可能です。

復元前にやってはいけないこと

写真を削除してしまった後に最も重要なのは、絶対に新しいデータを上書きしないことです。

たとえば、

  • 同じドライブに写真やファイルを保存する
  • SDカードに新しく撮影する
  • 不明な復元ソフトを試す
  • 無理にフォーマットする

といった行動は、写真データの上書きや破損につながり、復元の可能性を大幅に下げてしまいます。

一度削除された写真は、システム上では見えなくても、データの痕跡が残っているだけの状態です。その状態を保ったまま、信頼できる復元手段を用いて復旧作業を行うことが、成功の鍵になります。

まとめ

もしWindows 11/10で間違って写真や画像を削除してしまっても、今回ご紹介した方法で復元できる可能性があります。バックアップの習慣がない人や、ディスク容量の制限などの理由で定期的なバックアップの要件を満たすことができない人にとって、Partition Assistant for Recoveryは理想的な選択肢です。

ひとみ
ひとみ · 編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。