SDカードが折れた・割れた!データ復旧の可能性と絶対にやってはいけないこと
SDカードが物理的に折れてしまった時のデータ復旧方法を解説します。「外側のケースが割れただけ」と「中のチップが割れた」では大違いです。自分でできる確認方法から、専門業者に頼むべきケース、やってはいけないNG行動をまとめました。
「パキッ」と折れたSDカード…もう無理なの?
「カメラから抜こうとしたら引っかかって折れた」「カバンの中で何かの下敷きになって割れた」
SDカードはとても薄くてデリケートなので、ちょっとした衝撃で簡単に折れてしまいます。大切な思い出が詰まっているカードがバラバラになると、「もう一生見られないんだ…」と諦めたくなりますよね。
でも、あきらめるのはまだ早いです!実はSDカードが折れたといっても、「データの心臓部」が無事であれば、プロの手でデータを取り戻せる可能性があります。
診断:その「折れ方」をチェックしよう
SDカードが折れたとき、まずは光に当ててじっくり観察してみてください。
1. 外側のプラスチック(ケース)だけが割れた
SDカードは、プラスチックの殻の中に、小さな「記憶チップ」が入っています。もし折れたのが端っこのプラスチックだけで、中の黒い板(チップ)に傷がなければ、データ復旧の可能性は「非常に高い」です。
2. カードの真ん中から「真っ二つ」に折れた
これはかなり深刻です。中のチップ自体が割れている可能性が高いです。チップが割れると、現代の技術でもデータの復元は「極めて難しい」と言わざるを得ません。
警告:折れたときに「絶対にやってはいけない」こと
焦って以下のことをすると、助かるはずのデータにトドメを刺してしまいます。
● セロハンテープでくっつけてPCに挿す:
断面がズレたまま電気が流れると、中でショートしてチップが焼けてしまいます。さらに、PC側のスロットの中でカードがバラバラになり、パソコンまで壊れる原因になります。
● 自分で分解して中身を取り出そうとする:
チップは髪の毛よりも細い線でつながっています。素人が触ると、指の静電気だけでデータが消えてしまうことがあります。
● アロンアルファ(接着剤)を使う:
接着剤が端子に付着すると、二度とデータを読み取れなくなります。
解決策:どうやって復元するの?
物理的に折れている場合、残念ながら無料ソフトやアプリだけで直すことはできません。
ケースA:形は歪んでいるが、PCで「認識だけはする」場合
もし、奇跡的にPCに挿して(またはアダプタ経由で)「ドライブ」として認識されるなら、PartitionAssistant Recoveryのようなデータ復元ソフトで、壊れる前に一気にデータを吸い出せるかもしれません。
PartitionAssistant Recoveryは、ドキュメント、写真、動画、オーディオなど、1000種類以上のファイル形式に対応しており、SDカードだけでなくUSBメモリや外付けHDDなどのリムーバブルメディアもサポートしています。使い方もシンプルで、復元したいSDカードを選んでスキャンするだけ。復元可能なファイルはプレビュー表示できるため、誤って別のデータを上書きしてしまうリスクも防げます。
※注意:復元したいデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたドライブに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください!
1. PCにPartitionAssistant Recoveryをインストールし、SDカードを接続します。
2. 壊れかけのカードをスキャンします。認識している間に、一刻も早く別の場所に保存しましょう。
3. 「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
4. 見つかったファイルを選んで「復旧」ボタンを押します。保存先はSDカードではなく、必ずPCのデスクトップなどを選んでください。
ケースB:PCが全く反応しない、または真っ二つの場合
これはもう「データ復旧の専門業者」に頼るしかありません。 プロの業者は、顕微鏡を使って折れた回路を一本一本つなぎ合わせたり、チップを直接読み取ったりする特殊な設備(クリーンルーム)を持っています。
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「SDカード 折れた 復元 業者」で検索するとたくさん出てきますが、皆さんに覚えておいてほしいのは「見積もりが無料のところ」と「成功報酬制(データが戻ったときだけお金を払う)」のところを選ぶことです。
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物理的な修理は数万円かかることもありますが、どうしても取り戻したい一生の宝物なら、相談してみる価値はあります。
まとめ
SDカードが折れてしまったときの鉄則は、「余計なことをせず、そのまま保管すること」です。
- ケースの割れなら希望あり!
- 無理にPCに挿さない。
- 大事なデータならプロに任せる。
折れた破片もすべて捨てずに、小さな袋に入れて保管しておいてくださいね。
破損したSDカードの復旧に関するFAQ
Q1. SDカードを挿すと「フォーマットする必要があります」と表示されます。従っても大丈夫ですか?
A. いいえ、データを救出したい場合は「キャンセル」を押してください。フォーマットを実行すると、管理データが書き換えられ、中身のファイルへのアクセスがさらに困難になります。このエラーは、ファイルシステムが「RAW」状態(未定義)になっていることを示しており、まずはPartitionAssistant Recoveryなどの復元ソフトを使って、現在の状態からデータを救出することを優先してください。
Q2. SDカードが物理的に「割れた」「折れた」場合でも、ソフトで復元できますか?
A. 残念ながら、ソフトでの復元は不可能です。復元ソフトは、PCがSDカードを「デバイス」として認識できる場合にのみ機能します。カードが物理的に破損している、あるいは内部のチップが折れている場合は、電気的な読み取りができないため、ソフトでは対応できません。この場合は、重度の障害に対応できる専門のデータ復旧業者へ相談する必要があります。
Q3. 「CHKDSK」コマンドを使って修復する方法は安全ですか?
A. 論理的なエラー修復には有効ですが、データ消失のリスクも伴います。chkdskコマンドはファイルシステムの修復を試みますが、修復の過程で破損したデータを強制的に切り捨てる(削除する)ことがあります。大切なデータが入っている場合は、修復を試みる前に、まず復元ソフトで必要なファイルをバックアップしておくのが最も安全な手順です。
Q4. PCのカードリーダーでは認識されないのに、カメラや他のデバイスでは認識されるのはなぜですか?
A. カードリーダーの互換性、またはドライバの不具合が考えられます。SD/SDHC/SDXCといった規格の違いにより、古いリーダーでは新しい大容量カードを読み取れないことがあります。また、Windowsの「デバイスマネージャー」でSDカードのドライバを更新、または一度アンインストールして再接続することで、PC側で認識されるようになるケースも多いです。