【初心者必見】ハードディスクの消したデータを自力で復元する方法

ハードディスクから誤って削除したデータも、実は自力で復元できることがあります。初心者でも安心の手順と注意点を解説。

投稿者 @カオル 2025年05月13日 更新者 @カオル 2025年05月13日
前書き

うっかり大事なファイルを削除してしまった——そんなとき、真っ先に頭に浮かぶのは「もう戻らないのでは?」という不安ではないでしょうか。

業務の資料、家族との思い出の写真、長年蓄積してきたデータ…。消えてしまったものが重要であるほど、焦りやショックは大きくなります。

ですが、ご安心ください。ハードディスクから消えたデータは正しい手順を踏めば、自分で復元できる可能性があります。本記事では、専門知識がない初心者の方でも実践できるハードディスクのデータ復元方法を、ステップバイステップで丁寧に解説します。

消したデータは復元できるのか?【結論:多くの場合、可能】

「削除してしまったファイルはもう元に戻らない」と思われがちですが、実はそうとは限りません。ハードディスクの仕組みを知れば、消えたように見えるデータが実はまだ残っていることが理解できます。

■ なぜ削除されたファイルは復元できるのか?

Windowsパソコンでファイルを削除した際、実際に消去されているのはファイルそのものではなく、そのファイルがどこに保存されているかを示す情報(インデックス)です。つまり、ファイルの実体はそのままハードディスク上に残っており、新しいデータで「上書きされるまでは」復元できる可能性があります。

インデックスとは、ファイルシステムがファイルの位置や属性(名前、サイズ、作成日など)を管理するために使用するデータのことです。このインデックスは、ファイルを効率的に検索したりアクセスしたりするために必要不可欠です。

このように、ファイル削除後すぐに復元作業を行えば、専用のデータ復元ソフトを使用して、削除前の状態に近い形でファイルを取り戻せるケースが多くあります。

■ 復元可能性に影響する3つの要素は?

データが復元できるかどうかは、以下の条件によって大きく左右されます。

  • 削除からの経過時間:削除後すぐに対応すれば、データが上書きされていない可能性が高く、復元成功率も上がります。
  • その後の操作状況:削除後に新しいファイルを保存したり、アプリをインストールした場合、上書きが発生しやすくなり、復元が難しくなります。
  • 削除方法の違い:通常の削除(ゴミ箱に入れてから空にする)であれば復元しやすいですが、「完全削除」や「セキュリティソフトによる消去処理」などを行った場合は、復元の難易度が上がります。

復元前にやるべき注意点【成功率アップ】

消したデータの復元に取り組む前に、いくつかの重要なポイントを押さえておくことで、復元の成功率は格段に上がります。逆に、対応を誤ると、復元できたはずのデータまで完全に失われてしまうリスクがあります。

1. 削除したドライブへの書き込みを避ける

データ削除後、最も注意すべきなのは「上書き」です。ハードディスクでは、削除されたデータの領域が「空き」として認識され、新たなデータがそこに上書きされていきます。削除に気づいたら、そのドライブへの書き込みを一切やめることが最優先です。可能であれば、PCの使用自体を一時中断しましょう。

上書きとは、既存のファイルやデータを新しいデータで置き換えることを指します。例えば、同じ名前のファイルを保存するとき、元のファイルが新しいデータで上書きされ、元のデータは失われます。

2. 復元ソフトは別のドライブにインストールする

データ復元を試みる際、多くの方が復元ソフトをネットからダウンロードして使いますが、ここで注意が必要です。削除されたデータと同じドライブに復元ソフトをインストールすると、上書きが起きる可能性があります。これは初心者がやりがちな失敗のひとつです。

3. 復元したファイルの保存先にも注意する

復元ソフトを使ってファイルを取り戻せたとしても、それを元のドライブに保存してしまうと、他の削除データが上書きされることがあります。復元したファイルは、復元対象とは異なるドライブ(例:外付けHDDやUSBメモリ)に保存してください。

4. ハードディスクに異常がある場合は自力での復元を控える

HDDが認識されず、異音(カチカチ音やギー音など)が発生し、頻繁にフリーズやエラーメッセージが表示される場合、物理的な故障の可能性があります。無理に操作を続けると、状況が悪化し、データの復元が難しくなることがあります。異常を感じた際には、自分での対処を中止し、専門のデータ復旧業者に相談することを推奨します。

自力でできる!復元方法ステップバイステップ【復元ソフトもおすすめ】

ではここから、初心者の方でも自宅で実践できる、データ復元の具体的な手順をご紹介します。まず必要なものは、信頼できるデータ復元ソフトです。「どれを使えばいいかわからない」という方には、Partition Assistant for Recoveryをおすすめします。このソフトは、削除・フォーマット・アクセス不能など多様な復旧に対応し、初心者でも迷わないシンプルな操作設計を持っています。

✎Partition Assistant for Recoveryをおすすめする理由:
写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
直感的で使いやすいUIを提供しています。
Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7対応
安全かつ快適

ステップ1. 場所を選択

Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例はCドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ2. ファイルを選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。

ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

ステップ3. 保存先を選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

まとめ

ハードディスクのデータは、削除された直後であれば高い確率で自力復元が可能です。大切なのは、削除後すぐに書き込みを避け、信頼できる復元ソフトを正しく使うこと。今回ご紹介した注意点や手順を参考に、落ち着いて対応すれば、大切なファイルを取り戻せる可能性は十分にあります。どうしても復元できなかった場合は、無理せず専門業者に相談するのも選択肢のひとつです。