壊れやすい?クルーシャルSSDからデータを復旧する3つの対策

クルーシャルSSDが壊れても諦めない!原因分析から復旧方法、専門ツールを使ったデータ救出の手順まで、初心者にもわかりやすく解説。

投稿者 @カオル 2025年04月28日 更新者 @カオル 2025年04月28日

SSDは高速かつ静音な記憶媒体として人気ですが、中でもCrucial(クルーシャル)製SSDについて「突然認識しなくなった」「データが消えた」といったトラブルの声を聞くことがあります。

せっかく大切なデータを保存していたのに、いきなりアクセスできなくなったら困ってしまいますよね。

この記事では、Crucial SSDが壊れやすいと言われる理由と、万が一壊れてしまったときにデータを取り戻すための具体的な方法を詳しく紹介します。

焦らず、正しい手順で対応することで、データ復旧の可能性を高めましょう。

なぜCrucial SSDは壊れやすいのか?

SSDの寿命や故障率は製品によって異なりますが、Crucial製SSDにはいくつかの注意すべき特徴があります。

低価格モデルの耐久性が控えめ

特にP1などQLC型NANDフラッシュメモリを搭載したモデルは、書き換え回数に限界があり、長期間の使用で劣化しやすい傾向にあります。

ファームウェアの問題

過去に一部のCrucial製品では、ファームウェアバグによる突然死(突然認識されなくなる問題)が報告されました。

発熱と電源管理の弱さ

高負荷環境や電源の不安定なPCで使用すると、SSD内部のコントローラーが故障するリスクが高まります。

つまり、モデル選びや使用環境によって「壊れやすい」と感じるケースがあるのです。しかし、正しく対処すれば、データを復元できる可能性は十分にあります。

Crucial SSDデータ復旧の前にやるべきこと

Crucial SSDが認識されない、データにアクセスできないといったトラブルが起きた場合、まず次の3つを守ってください。

すぐに通電を止める

故障状態で電源を入れ続けると、SSD内部のデータ構造がさらに破損する恐れがあります。

新しいデータを書き込まない

万一SSDが一時的に認識されたとしても、上書き保存は厳禁です。新しいデータが障害部分に書き込まれると、元データの復元が困難になります。

できればクローンを取る

物理的な損傷がない場合、ディスククローン(イメージバックアップ)を作成してから復旧作業に移ると、リスクを最小限に抑えられます。

この準備を怠ると、せっかく復元できたはずのデータが完全に消えてしまう危険性も。まずは落ち着いて、「現状を悪化させないこと」が最優先です。

Crucial SSDデータ復旧の解決策

Crucial SSDデータ復元を行うには、ファームウェアを更新したり、互換性のないCrucial SSDをフォーマットしたり、或いは専門的なCrucial SSD復元ソフトウェアの助けを求めたりすることができます。

解決策1. SSDファームウェアをアップデートする

お使いのCrucial SSDがコンピュータに表示されない場合、SSDのファームウェアが混乱している可能性があります。これを解決するには、Crucial公式ウェブサイトに掲載されているガイドに従って、SSDのファームウェアをアップデートする必要があります。

注意:SSDのモデルによって、ダウンロードするファイルが異なりますので、必ず公式ウェブサイトから正しいファイルをダウンロードしてください。

解決策2. 互換性のないCrucial SSDをフォーマットする

Crucial SSDのファイルシステムが現在のWindowsと合わない場合、SSDをフォーマットして、「ディスクの管理」ツールで合うファイルシステムを選ぶことで、問題を解決し、認識されないSSDからデータを取り戻すことができます。

ステップ 1.WinキーとRキーを合わせて押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開き、「diskmgmt.msc」を入力して「ディスクの管理」を開きます。

ステップ 2. フォーマットするSSDパーティション(ここではEドライブ)を右クリックし、「フォーマット」を選択します。

ステップ 3. ポップアップウィンドウで設定を変更できます。例えば、ボリュームラベル、ファイルシステムやクイックフォーマットの実行など。次に、「OK」をクリックします。

注意:サイズが32GBまたはそれ以下のパーティションのみが、「ディスクの管理」でNTFSからFAT32にフォーマットできます。

ステップ 4. データ損失に関する警告が表示されます。確認後、「OK」をクリックしSSDのフォーマットを実行します。

解決策3. 専門ツールを使用して重要なデータを復旧する

もしCrucial SSDが認識されない、またはファイルが消えてしまった場合、市販のデータ復元ソフトを活用することで、自力でデータを取り戻せる可能性があります。特に、専用設計された復元ソフトを使うことで、成功率を大きく高めることが可能です。ここでおすすめしたいのが、Partition Assistant for Recoveryです。

✎Partition Assistant for Recoveryをおすすめする理由:
写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
直感的で使いやすいUIを提供しています。
Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7対応
安全かつ快適

ステップ1. 場所を選択

Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ2. ファイルを選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。

ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

ステップ3. 保存先を選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

まとめ

Crucial(クルーシャル)製のSSDは、コストパフォーマンスの高さで人気がある一方、モデルによっては耐久性やファームウェアの問題により、突然の故障やデータ消失トラブルが発生することがあります。しかし、正しい知識と手順を押さえておけば、SSDが壊れてもデータを取り戻せる可能性は十分にあります。それでも復旧が難しい場合は、無理に自力復旧を続けるよりも、SSD専門のデータ復旧業者への相談を検討しましょう。早めの対応と正しい判断が、かけがえのないデータを救うカギになります。