「回答」Tempフォルダ内の一時ファイルを削除しても大丈夫ですか?

「一時ファイルって削除してもいいの?」「Tempってフォルダーに大量のファイルがあるけど、何に使ってるの?」「削除したらアプリが壊れるとかないよね?」この記事では、Windowsの一時ファイル(Tempファイル)とは何か、削除しても安全かどうか、削除方法と影響についてを詳しく説明します。

投稿者 @ひとみ 2025年07月29日 更新者 @ひとみ 2025年07月29日

一時ファイル(Tempファイル)について

一時ファイル(Tempファイル)とは、Windowsやアプリケーションが一時的な作業のために作成するファイルです。多くは .tmp、.log、.bak などの拡張子が付き、以下のようなシーンで生成されます:

アプリのインストール中の一時ファイル
ソフトの起動・終了時のログファイル
Officeファイルの一時保存用バックアップ
ブラウザのキャッシュや履歴
Windowsアップデート時の作業ファイル

これらのファイルは基本的に「作業が終われば自動的に削除されるべきもの」ですが、実際には削除されずに残るケースも多く、PCのストレージを圧迫する原因になります。

一時ファイルの主な保存場所は「Tempフォルダ」と呼ばれる専用のディレクトリです。Windowsには主に2つのTempフォルダが存在します。

1つ目はユーザーごとの一時ファイル格納先: C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Temp

2つ目はシステム全体の一時ファイル格納先: C:\Windows\Temp

どちらも通常は隠しフォルダ設定になっていますが、エクスプローラーのアドレスバーに直接パスを入力するか、「ファイル名を指定して実行」で%temp%と入力すれば簡単にアクセスできます。

一時ファイルを削除しても大丈夫?

基本的に、Tempフォルダ内のファイルは削除しても問題ありません。ただし、注意点として、現在進行中の作業中に生成された一時ファイル(例:まだ開いているアプリのキャッシュなど)を削除してしまうと、そのアプリにエラーが発生する可能性があります。そのため、安全に削除するには、すべてのアプリケーションを終了させてから行うのが推奨されます。また、Windowsを再起動してから削除すれば、さらに安全性が高まります。

Tempフォルダ内の一時ファイルを削除する方法

Windowsを使っていると、一時ファイル(Tempファイル)は知らないうちにたまっていき、ストレージ容量を圧迫してしまいます。一時ファイルは削除しても問題ないことが多く、定期的なクリーンアップが推奨されています。ここでは、Tempフォルダの一時ファイルを安全に削除する5つの方法をご紹介します。

方法1. 無料PCクリーナーで一時ファイルを削除

初心者におすすめなのが、「Partition Assistant for Cleanup」などの無料PCクリーナーを使った方法です。これらのツールは、Tempフォルダだけでなく、他の不要ファイル(キャッシュ、ログ、ブラウザ履歴など)も自動的に検出して削除してくれるため、ワンクリックで広範囲のクリーンアップが可能です。誤って必要なファイルを削除しないよう、スキャン結果を確認してから実行できるのも安心ポイントです。

(☞゚ヮ゚)☞関連記事:Windows 10/11で誤って削除してしまったファイルを復元する方法

初心者でも使いやすい直感的なインターフェースが用意されており、面倒な手順なしに「今すぐ削除」が可能です。一時ファイルの削除だけでなく、重複ファイルの検索・削除大容量ファイルの削除など、PC全体のストレージ管理に役立つ機能があります。

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ステップ 1. Partition Assistant for Cleanupをインストールして起動します。「ジャンクファイルの削除」タブをクリックします。「スキャン開始」ボタンをクリックして、ジャンクファイルのスキャンを開始します。

ステップ 2. スキャン処理が完了すると、すべてのシステムジャンクファイル(ごみ箱ファイル、一時ファイル、ログファイル、無効なショートカットなど)とレジストリジャンクファイル(DLLレジストリ、システムレジストリ、プログラムレジストリなど)が表示されます。不要なファイルを選択したら、「今すぐ削除」ボタンをクリックしてクリーンアップを開始します。

ステップ 3. クリーンアップには時間がかかる場合があります。選択したファイルがクリーンアップされます。プロセスが完了すると、クリーンアップ完了ウィンドウが表示され、クリーンアップ済みのファイルとまだクリーンアップされていないファイルの数が表示されます。

方法2. 手動でTempフォルダ内の不要ファイルを削除

自分で直接削除したい場合は、%temp%を「ファイル名を指定して実行」から入力することで、自分のユーザー用Tempフォルダを開くことができます。「Ctrl + A」ですべてを選択し、右クリックから削除すれば完了です。ただし、削除できないファイルは現在使用中の可能性があるため、無理に消さずスキップしてください。

ステップ 1. キーボードで「Windowsキー + R」を押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。

ステップ 2. 「temp」と入力し、「OK」をクリックします。別のウィンドウが開きます。

ステップ 3. 「Ctrl + A」で全選択し、「Delete」キーで削除します(削除できないファイルはスキップしてください)。

ステップ 4. 同じ手順で「Windowsキー + R」→ 「%temp%」と入力して、もう1つのTempフォルダも削除します。

方法3. ディスククリーンアップで一時ファイルを削除

Windows標準の「ディスククリーンアップ」ツールを使えば、Tempファイルや一時インターネットファイル、Windowsアップデートの残骸などもまとめて削除可能です。

ステップ 1. スタートメニューに「ディスククリーンアップ」と入力し、検索結果から起動します。

ステップ 2. クリーンアップするドライブ(通常はC:)を選択。

ステップ 3. 「一時ファイル」「一時インターネットファイル」などにチェックを入れ、「OK」をクリックします。

方法4. 設定アプリから一時ファイルを削除

Windows 10/11では、設定アプリからも簡単に一時ファイルを削除できます。

ステップ 1. スタートボタンをクリックし、「設定」を開きます。

ステップ 2. 「システム」→「記憶域」を選択します。

ステップ 3. 「一時ファイル」をクリックし、不要な項目にチェックを入れます。

ステップ 4. 「ファイルの削除」をクリックします。

方法5. ストレージセンサーで一時ファイルを削除

より便利なのが、「ストレージセンサー」というWindowsの自動クリーンアップ機能です。有効にしておけば、一定期間ごとに自動的に一時ファイルやごみ箱内のファイルを削除してくれるため、手間をかけずに常にディスクを最適化された状態に保てます。

ステップ 1. 「スタート」アイコン→「設定」をクリックします。

ステップ 2. 「システム」→「記憶域」をクリックします。

ステップ 3. 「ストレージセンサー」のスイッチをオンにします。

ステップ 4. 詳細設定で「毎週削除」「30日以上の一時ファイルを削除」などを指定可能です。

まとめ

Tempフォルダにたまった一時ファイルは、削除してもPCに悪影響はなく、むしろ動作の快適化や空き容量の確保に役立ちます。初心者には無料のクリーナーソフトや設定アプリの利用が安心ですが、慣れてきたら手動での削除もおすすめです。定期的に実行して、クリーンな環境を維持しましょう。また、「ストレージセンサー」をオンにしておけば、Windowsが自動で不要な一時ファイルを管理してくれるため、常に快適な環境を保ちたい方に最適です。

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よくある質問

1. WindowsのTempフォルダを削除しても大丈夫?

WindowsのTempフォルダ(Temporaryフォルダ)には、一時的に必要なファイルや、アプリのインストール時に使われる一時ファイル、キャッシュ、ログなどが保存されます。これらのファイルは、アプリやシステムの動作中に使われることが多いですが、使用後に自動で削除されないこともあります。一般的に、PCのパフォーマンスを維持するために、定期的にこのTempフォルダを削除しても問題ありません。ただし、現在起動中のアプリがTempフォルダ内のファイルを使用している場合、それを削除すると不具合が生じる可能性があるため、ファイルを削除する前には他のアプリをすべて閉じておくと安心です。

2. TEMPとtmpの違いは何ですか?

「TEMP」と「tmp」は、どちらも一時ファイル用のフォルダまたは環境変数を指していますが、名前が違うだけで基本的には同じ役割を果たします。Windowsのシステムでは、TEMPとTMPという2つの環境変数が存在し、それぞれに対応するフォルダが設定されています。たとえば、%TEMP%や%TMP%をエクスプローラーのアドレスバーに入力すると、同じまたは似たような場所(例:C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Temp)にアクセスされます。アプリケーションによって、TEMPまたはTMPのどちらかを使用する場合があるため、両方の環境変数が用意されています。

3. %TEMP%を削除するにはどうすればいいですか?

キーボードで「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。そこに「%TEMP%」と入力し、「OK」をクリックすると、Tempフォルダが表示されます。中のファイルをすべて選択して削除します。削除できないファイルがある場合は、「スキップ」して構いません。