SharePointのゴミ箱はどこ?復元方法と保持期間を解説
SharePointで削除したファイル、どこに行ったの?ゴミ箱が見つからない…復元できるの?こうした疑問を抱えるSharePointユーザーは多いです。実は、SharePointには2段階のゴミ箱があり、削除してから最大93日間ファイルを復元できます。この記事では、SharePointのゴミ箱の場所・復元手順・保持期間の詳細と注意点を、初心者でもわかりやすく解説します。
SharePointのゴミ箱とは?
SharePointは、企業や団体でのファイル共有やコラボレーションに広く利用されているMicrosoftのプラットフォームです。多くのユーザーが同時にファイルを操作する環境では、うっかりファイルを削除してしまうことも少なくありません。そんな時に役立つのが「SharePointのゴミ箱」機能です。Windowsのように、削除したファイルが一時的に保存される場所があり、一定期間内であれば簡単に復元できます。
SharePointのゴミ箱は、削除されたドキュメントやアイテムを一時的に保管しておく領域です。ユーザーがSharePoint上のファイルやフォルダを削除した場合、それらはすぐに完全に消去されるのではなく、「ゴミ箱」に移動されます。この仕組みにより、誤って削除したファイルも簡単に復元できるようになっています。
SharePointのゴミ箱は、実際には2段階構成になっており、削除後も段階的にファイルの回復を試みることができます。
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自動で一時保存(ユーザー自身でも復元可能)
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保持期間が設定されており、最大93日間保持
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2段階構造:第一段階のゴミ箱 → 第二段階のゴミ箱
SharePointのゴミ箱はどこ?
SharePointのゴミ箱の場所は、SharePointのチームサイトやドキュメントライブラリからアクセスできます。
SharePointサイトにアクセスし、左側のナビゲーションバーから「ごみ箱」をクリックします。※表示されていない場合は「設定」から「サイトコンテンツ」を選択すると、「サイトコンテンツ」の右上に表示されます。
ここで表示されるのは「第一段階のゴミ箱」の内容です。ユーザー自身が削除したファイルがここに保存されます。
▍第一段階のゴミ箱と第二段階のゴミ箱の違いとは?
SharePointでは、ゴミ箱が「第一段階のゴミ箱」と「第二段階のゴミ箱(サイトコレクション管理者用)」の2段階に分かれています。
▶第一段階のゴミ箱(ユーザーのゴミ箱)
ユーザーが削除したファイルは最初にここに入ります。
ユーザー自身が復元も可能です。
▶第二段階のゴミ箱(管理者用)
第一段階のゴミ箱からも削除されたファイルは、ここにさらに30日間保存されます。
サイトコレクションの管理者のみアクセスできます。
ユーザーが誤ってゴミ箱を空にした場合でも、管理者が第二段階のゴミ箱から復元可能です。
SharePointのゴミ箱にはどのくらいの期間保存されている ?
SharePointの削除されたファイルは、合計で最大93日間保存されます。
第一段階のゴミ箱 | 約30日 | 削除したファイルはここに入る |
第二段階のゴミ箱 | 最大63日 | 一次ごみ箱から削除されると移動する |
この期間内であれば、管理者による復元も含めてファイルを元に戻すことが可能です。ただし、93日を過ぎると完全削除となり、通常の手段では復元できなくなります。
削除したSharePointのアイテムを復元する方法
ここでは、削除したSharePointのアイテムを復元する2つの方法をご紹介します。
方法1. ゴミ箱から削除したSharePointのドキュメントを復元する
まず確認すべきは、SharePointサイトの「ゴミ箱」です。次の手順で操作します。
ステップ 1. SharePointサイトを開き、左側メニューから「ごみ箱」をクリックします。
ステップ 2. 削除されたファイルやフォルダの一覧が表示されて、復元したいアイテムにチェックを入れて「復元」をクリックします。
復元されたファイルは、削除前の場所に戻ります。もし第一段階のゴミ箱に見つからない場合、第二段階のゴミ箱を確認しましょう。
ステップ 1. ページの一番下にある「第2段階のごみ箱」をクリックします。
ステップ 2. 復元したいファイルを選択し、「復元」をクリックします。
方法2. ごみ箱にない削除したSharePointのドキュメントを復元する
「ゴミ箱にも見つからない」「管理者にも第二段階のゴミ箱にないと言われた」――このような場合、通常の手段ではファイルの復元は困難です。しかし、PCのローカルに一時的に保存されていたファイルであれば、データ復旧ソフトを使って取り戻せる可能性があります。
おすすめは、Partition Assistant for Recoveryです。このツールは、削除やフォーマットで失われたファイルをディスク上からスキャンし、復元できる強力な機能を持っています。 たとえば、SharePointにアップロードする前に一度PCに保存していた写真や文書ファイル、あるいは同期フォルダにあったデータなど、ローカル上の痕跡を探すことで復元できる場合があります。
さまざまなストレージデバイス(HDD、SSD、USBドライブ、外部ストレージなど)から削除されたり紛失したファイルを迅速かつ効率的に復元することに優れています。テキスト、写真、ビデオ、音声ファイル、電子メールなどを含む1000種類以上のデータの復元をサポートしています。
※注意:以前のデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたパーティションに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください。
プロのなWindowsデータ復旧ソフトでさまざまな状況から失われたデータを復元できる
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。(ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。)
SharePointのゴミ箱や管理者から復元できなくても、ローカルPCの痕跡から復元することができます。あきらめずに方法を考えることが重要です。
まとめ
この記事では、SharePointのゴミ箱の場所・復元手順・保持期間の詳細と注意点を説明しました。SharePointのごみ箱は2段階構成となっており、まずユーザーが削除したアイテムは「第一段階のごみ箱」に移動されます。ここでは、ユーザー自身がアイテムを確認し、復元することができます。第一段階のごみ箱からさらに削除されたアイテムは、「第二段階のごみ箱」(サイトコレクションのごみ箱)に移動され、サイトコレクションの管理者がアクセスして復元を行うことができます。
削除したSharePointのアイテムを復元するには、SharePointのごみ箱とデータ復元ソフトを利用することができます。ごみ箱の保持期間は、削除された日から最大93日間です。
よくある質問
1. SharePointのゴミ箱はどこにありますか?
SharePointのゴミ箱は、使用しているSharePointサイト内でアクセスできます。まず、対象のサイトにアクセスし、左側のナビゲーションメニューまたは「設定」アイコン(歯車マーク)から「サイトのコンテンツ」を開きます。そこから右上に表示される「ごみ箱」リンクをクリックすることで、削除済みアイテムの一覧が表示されます。Microsoft 365のモダンUIでも手順はほぼ同様です。
2. SharePointのゴミ箱からファイルを復元するにはどうすればいいですか?
SharePointで削除されたファイルやフォルダは、ゴミ箱から簡単に復元可能です。ゴミ箱を開いたあと、復元したいファイルまたはフォルダを選択して「復元」ボタンをクリックすれば、元の場所に戻ります。なお、アイテムはまず第1段階のごみ箱に保存され、そこから削除されると第2段階のごみ箱(サイトコレクションの管理者のみアクセス可能)に移動します。
3. SharePointのゴミ箱にあるファイルはどのくらい保存されますか?
SharePointのゴミ箱に保存されるアイテムは、削除されてから93日間保持されます。この期間中であれば、ユーザー自身または管理者がアイテムを復元できます。第一段階のごみ箱で削除されたアイテムは、第2段階のごみ箱に移動し、そこで残りの保持期間が経過するまで保存されます。保持期間を過ぎたデータは完全に削除され、復元することはできません。