トランセンド製のSDカードやUSBメモリは信頼性が高く、多くのユーザーに選ばれていますが、思いがけないトラブルで大切なデータが消えてしまうこともあります。このガイドでは、そうしたデータを可能な限り安全かつ確実に復旧するための方法を紹介します。ぜひご覧ください！
近年、コストパフォーマンスの高さと信頼性のバランスから、トランセンド（Transcend）製のUSBメモリ、外付けHDD、ポータブルSSD、SDカードなどのストレージ製品が幅広いユーザーに選ばれています。個人の写真・動画の保存から、企業のバックアップやデータ持ち運びまで用途は多岐にわたり、日常的に活用する人が増えています。
とはいえ、どれほど信頼性が高くても、ストレージ製品にトラブルはつきものです。特にトランセンド製品でも、予期せぬデータ消失が起こることがあります。主な原因として、次の4つが挙げられます。
複数のデバイスを使用していると、誤って必要なデータを含むトランセンド製品をフォーマットしてしまうことがあります。「ドライブを使うにはフォーマットする必要があります。」といったメッセージが表示され、焦って初期化してしまうユーザーも少なくありません。
デバイスを接続した際、「ドライブにアクセスできません」「ファイルシステムがRAWです」などのエラーが表示されることがあります。これは、ファイルシステムの破損によって、WindowsやmacOSが正常に認識できない状態を意味します。
デバイスがPCに認識されない、またはエクスプローラーに表示されないなどのトラブルは、USBポートやカードリーダー側の問題でもよく発生します。これによりデータアクセスができなくなり、消失したように見える場合があります。
使用中に電源が突然切れたり、安全な取り外しをせずに抜いてしまった場合、書き込み中のデータが破損したり、ファイルシステムにエラーが生じる恐れがあります。
上記のような原因によって、トランセンド製ストレージでも予期せぬデータ消失が発生する可能性があります。心配しないでください！次では、こうしたトラブルが起こった際の具体的な対処法について紹介します。
製品の信頼性に加え、トランセンドはデータ消失時のサポート体制も確立しています。特に注目すべきは、同社が提供するデータ復旧サービス「RecoveRx（リカバーレックス）」です。
❓RecoveRxとは？
RecoveRxは、トランセンドが公式に無償提供しているデータ復旧ソフトウェアで、同社のUSBメモリ、SDカード、CFカードなどのストレージ製品に対応しています。主な機能は以下の通りです：
👉 誤削除された写真、動画、ドキュメントなどのスキャン＆復元
👉 トランセンド製SDカードなどのフォーマット済みデータの復旧
👉 ストレージ内の空き領域から削除済みデータを検出する機能
👉 一部ファイルのセキュア消去（完全削除）機能も搭載
以下のようなケースでは、RecoveRxでの復旧が難しいことがあります：
◉ ファイルシステムがRAW化されたドライブ
◉ トランセンド製「以外」のストレージでのデータ復旧
◉ OSからデバイスが全く認識されない物理障害
◉ パーティションが消失したり、複数のボリュームが破損しているケース
◉ 復旧対象のデータが上書きされてしまった場合
◉ 対応フォーマットやファイルタイプに制限がある
こうした制限から、「より高度で多機能な復旧手段」を必要とするユーザーも少なくありません。たとえば、RAW化されたドライブからの復旧や、パーティションそのものが失われた状況では、専用のデータ復元ソフトウェアの利用が有効です。
次のセクションでは、そのような場面で活躍する強力なデータ復旧ソリューションPartition Assistant for Recoveryについて詳しくご紹介します。
トランセンド製ストレージでRecoveRxによる復旧が難しい場合でも、Partition Assistant for Recoveryを利用すれば、さらに深刻なトラブルにも対応できる可能性があります。このソフトはRAW化したドライブや削除されたパーティションの復元、ファイルシステム障害への対応など、高度な復旧機能を備えています。
🌟Partition Assistant for Recoveryの特徴：
◉ 多様なファイル形式をサポート：ドキュメント、写真、動画、音声、メールなど、1,000種類以上のファイル形式の復元に対応します。日常的に使用するあらゆる形式のデータを高い精度で復元できます。
◉ あらゆるストレージからの復元が可能：内蔵・外付けHDDやSSD、USBメモリ、SDカードといった主要なストレージはもちろん、RAW状態のディスクや破損したボリュームからの復旧にも対応します。
◉ 2種類のスキャンモードで柔軟に対応：「クイックスキャン」は、最近削除されたファイルを高速で検出できます。さらに「ディープスキャン」では、ドライブ全体の未使用領域を詳細に解析し、時間はかかるものの、より多くのデータの復旧が期待できます。
◉ 幅広いシステムとファイル形式に対応：Windows 11／10／8／7およびWindows Server各バージョンに対応します。NTFS、FAT32、exFAT、ReFSといった主要ファイルシステムもカバーしており、環境に依存せず使用できます。
以下では、Partition Assistant for Recoveryを使って、トランセンド製SDカードから失われたデータを復元する手順をご紹介します。
1. まずTranscend SDカードをPCに接続し、認識されることを確認します。そして、Partition Assistant for Recoveryをダウンロードしてインストールし、実行します。ホームページでSDカードを選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。
2. クイックスキャンが自動的に実行され、数秒で復元可能なデータがリストに表示されます。目的のデータを素早く見つけるために、検索ボックスにファイル名や拡張子を入力したり、「フィルター」機能を使って、種類、更新日やサイズで絞り込みができます。
3. ファイルはダブルクリックするだけで簡単にプレビューできます。復元したいファイルを選択し、「復旧xつのファイル」ボタンをクリックします。その後、元のトランセンドSDカード以外の場所を保存先として指定し、復元を実行します。
プロ仕様のWindows向けデータ復元ソフトで、さまざまな状況下で失われたデータの復元が可能
以下の手順でフォーマットを行えます：
1. メニューバーから「移動」→「ユーティリティ」を選択します。
2. 「ディスクユーティリティ」を開きます。
3. フォーマットしたい外付けHDDを選択し、「消去」タブをクリックします。
4. フォーマット形式を選び、「消去」ボタンを押して完了です。
たとえば、トランセンド SDカード 32GB（UHS-II U3 V90 Class10）モデルでは、
最大読出し速度：285MB/秒、最大書込速度：180MB/秒に対応しており、4K動画撮影にも最適です。
トランセンドの高耐久マイクロSDカードは、容量ごとに以下のような寿命が想定されています：
▶256GBモデル：約60,000時間
▶128GBモデル：約30,000時間
▶64GBモデル：約15,000時間
▶32GBモデル：約7,500時間
監視カメラやドライブレコーダーなど、長時間の録画にも安心して使用できます。
本記事では、トランセンド製の外付けHDDやSDカード、USBメモリなどでデータを誤って削除したり、アクセスできなくなった際の復旧方法についてご紹介しました。公式ツール「RecoveRx」は手軽で安心して使える反面、物理障害やファイルシステムの破損といった高度なケースには限界があります。
このような状況に対処するには、より高性能な復元ソフトウェアの使用を検討することをお勧めします。なかでもPartition Assistant for Recoveryは、RAW化、パーティション消失、誤フォーマットなどの複雑なトラブルにも対応できる、信頼性の高い復旧ソリューションです。直感的なインターフェースで初心者でも扱いやすく、大切なデータを安全に取り戻すことが可能です。
トランセンド製品でのデータトラブルに備えるためにも、ぜひ一度、Partition Assistant for Recoveryの導入をご検討ください。
