「ユーザーフォルダを間違って削除してしまった!大事なデスクトップやドキュメントが消えた…」Windows 10では、ユーザーフォルダ(例:デスクトップ、ドキュメント、ピクチャなど)をうっかり削除すると、データだけでなく設定にも影響する可能性があります。この記事では、誤って削除したユーザーフォルダ・ファイルの復元方法をステップごとに詳しく説明します。
Windows 10でCドライブのユーザーフォルダを誤って削除してしまい、ドキュメント内のダウンロード、ミュージック、ピクチャ フォルダが機能しなくなりました。どうすればよいでしょうか?
- Microsoft コミュニティからの質問
「ユーザーフォルダ」とは、Windowsが各ユーザーごとに作成する個別のデータ保存エリアで、デスクトップ、ドキュメント、ダウンロード、ピクチャ、ビデオ、音楽などのフォルダがここに含まれます。このフォルダ内には、個人設定やアプリデータも保存されており、日常的な作業の多くがこの中で行われています。
このユーザーフォルダを削除してしまうと、保存していたファイルがすべて消えるだけでなく、一部のソフトが正常に動作しなくなる可能性もあります。特に「デスクトップに保存していた仕事の資料が消えた」「Chromeのブックマークや設定が初期化された」といった影響が出ることもあります。幸いなことに、Windows 10 /11で削除したユーザーフォルダを復元できます。このガイドでは、その方法を段階的に説明します。
ユーザーフォルダの削除は大きな問題ですが、状況によっては復元が可能です。ここでは、Windows 10で誤って削除したユーザーフォルダを復元方法を紹介します。
まず、ユーザーフォルダを削除してしまったと気づいたら、絶対にパソコンを長時間使い続けないことが重要です。なぜなら、削除されたデータが物理的に消えたわけではなく、OS上では「空き領域」と認識されているだけなので、新しいデータがそこに書き込まれてしまうと上書きによって完全に消えてしまうためです。
また、外付けHDDなどに自動バックアップを設定していたかどうか、「ごみ箱」の有無も確認しておきましょう。できるだけ早く、かつ慎重に復旧手段を試すことがポイントです。
もっとも簡単で最初に試すべき方法は「ごみ箱」の確認です。通常、ユーザーフォルダ内のファイルを削除すると、まずはごみ箱に移動されるため、削除後すぐであればここから復元できる可能性があります。
ごみ箱を開き、削除されたフォルダやファイルを探し、右クリックで「元に戻す」を選択すれば、元の場所にファイルが復元されます。ただし、Shiftキーを押しながら削除した場合や、ディスククリーンアップなどで完全削除された場合は、ごみ箱には残りません。
ごみ箱に見つからなかった場合は、専用のデータ復元ソフトの使用が効果的です。「Partition Assistant for Recovery」などの復元ソフトは、削除後に上書きされていない領域をスキャンして、消えたユーザーフォルダ内のファイルを復元できる可能性があります。
このツールは使いやすく、幅広い互換性を備えています。削除された写真やWord文書など、ほぼすべてのファイル形式の復元をサポートしています。操作は簡単で、削除されたドライブを選んでスキャンを実行し、表示されたファイルの中から必要なものを選んで復元するだけです。スキャンには時間がかかることもありますが、手動で探すよりも遥かに効率的で高精度です。
Windowsのユーザーフォルダは、Cドライブ直下の「Users」フォルダ内にあり、「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」など、個人データが集中する領域です。Partition Assistant for Recoveryは、システムドライブの深部までスキャンできるため、こうした削除されやすい重要ファイルの検出に長けています。
※注意:以前のデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたパーティションに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください。
プロのなWindowsデータ復旧ソフトでさまざまな状況から失われたデータを復元できる
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。(ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。)
Windowsには「以前のバージョンの復元」という便利な機能があります。これは、システムの保護が有効になっている場合に、復元ポイントに保存された過去のフォルダ状態から復元することができる機能です。
対象の親フォルダ(例:C:\Users)を右クリックし、「以前のバージョン」タブを確認すると、復元可能な日付が表示されることがあります。復元ポイントにユーザーフォルダが含まれていれば、その日時の状態に戻すことができます。ただし、システム保護が無効だった場合や、復元ポイントが古すぎると利用できない可能性もあります。
ステップ 1. コンピューターで「Windowsファイルエクスプローラー」を起動し、削除前にファイルが保存されていたフォルダーを見つけます。
ステップ 2. 右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
ステップ 3. 「以前のバージョン」タブをクリックし、復元したいバージョンを選択し、「復元」をクリックします。
システムの復元を使えば、PC全体を過去の状態に巻き戻すことができます。この操作によって、削除されたユーザーフォルダも元に戻る可能性があります。ただし、この方法は最近インストールしたアプリや設定の一部が失われる可能性があるため、慎重に判断する必要があります。
「設定」→「システム」→「回復」→「システムの復元」から手順に沿って復元ポイントを選び、PCを元の状態に戻します。復元前には必ず重要な作業内容を保存し、電源を安定させておくことが推奨されます。
ステップ 1. 検索バーに「復元ポイントの作成」と入力し、一致した結果を開きます。
ステップ 2. 「システムの復元」>「次へ」をクリックします。
ステップ 3. リストから必要な復元ポイントを選択し、「影響を受けるプログラムの検出」をクリックして、削除されたドライブとプログラムを再確認します。その後、「閉じる」をクリックします。
ステップ 4. その後、選択した復元ポイントを再確認し、「完了」をクリックします。
ステップ 5. 「はい」ボタンをクリックして、選択した復元ポイントからPCを復元します。その後、コンピューターが再起動されます。プロセスが終了すると、システムは選択した復元ポイントに復元されます。その後、「閉じる」をクリックします。
Windows File Recoveryは、削除されたデータを復元するコマンドラインユーティリティです。Microsoft Storeで入手でき、Windows 10 2004(2020年5月更新)以降とWindows 11が必要です。このツールは、Dドライブのデータを含む、コンピューター上の様々な種類のファイルを復元できます。
ステップ 1. Microsoft StoreからWindows File Recoveryをダウンロードし、管理者として実行します。
ステップ 2. コマンド「winfr source-drive:destination-drive:[/mode][/switches]」を入力します。
例えば、「winfr C: D: /regular /n *.tmp」と入力すると、CドライブからDドライブに.tmpファイルが復元されます。
ステップ 3. 最後に「y」と入力して復元プロセスを続行します。数分後、ファイルはPCの指定された場所に復元されます。
Windows 10で誤ってユーザーフォルダ・ファイルを削除してしまった場合でも、初動を誤らず適切な手段を選べば復元できる可能性は十分にあります。まずはごみ箱を確認し、それでも復元できなければ、復元ソフトPartition Assistant for Recoveryの利用や「以前のバージョン」「システムの復元」などのWindows標準機能を試すことができます。
いずれの方法を選択する場合でも、削除されたデータが上書きされるのを防ぐため、できるだけ早く対応することが重要です。
1. ユーザーフォルダを削除したら新しいユーザープロファイルが作成されました。元に戻せますか?
これは、Windowsが既存のユーザープロファイルを読み込めなくなったために、一時プロファイル(Temp)として新しい環境を作成したことが原因です。元のプロファイルが残っていれば、復元ソフトや以前のバージョンで元に戻せる可能性があります。
2. ユーザーフォルダ内の一部ファイルだけを復元することはできますか?
はい、可能です。復元ソフトでは、削除されたファイルの一覧から個別にファイルを選択して復元できます。フォルダ単位でもファイル単位でも操作が可能です。
3. 復元ソフトの使用後、ファイル名が文字化けしていました。これはどうすれば?
削除後のファイル名情報が失われている場合、復元ソフトがファイル内容を元に自動命名するため、文字化けやランダムな名前になることがあります。この場合、拡張子やプレビュー機能を利用して中身を確認し、必要に応じて名前を付け直してください。