Windows11で「PC」やフォルダがエクスプローラーに表示されない不具合の原因と段階的な対処法を詳しく解説。データが消えた場合の復元手段やおすすめのソフトも紹介します。
Windows 11のエクスプローラーを開いた際に、「PC」や特定のフォルダが表示されないという現象に悩まされていませんか?一見軽微な不具合のように思えますが、場合によっては大切なデータにアクセスできなくなってしまうケースもあります。
本記事では、エクスプローラーにフォルダが表示されなくなる原因を解説するとともに、状況に応じた対処法をご紹介します。さらに、万が一データそのものが消失していた場合の復元手段についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
エクスプローラーにおける「PC」やフォルダが表示されないトラブルには、次のような症状が見られます。
✦ナビゲーションウィンドウに「PC」が表示されない
✦「ドキュメント」や「ピクチャ」などのユーザーフォルダが消えている
✦左側のメニューがまっさらで、何も表示されない
✦「PC」を開いても、内部のドライブが一覧に出てこない
これらの症状は、設定ミスや一時的な不具合にとどまることもありますが、深刻なエラーやデータ損傷の前兆である可能性も否定できません。
こうした表示トラブルには、複数の原因が考えられます。以下に代表的なものを挙げます。
✖エクスプローラーの表示設定が無効になっている
ナビゲーションウィンドウが非表示になっている場合、フォルダや「PC」が見えなくなります。
✖Windows Update後の一時的な不具合
特定のアップデート適用後に、設定がリセットされたり、表示が崩れることがあります。
✖ユーザープロファイルの不整合
プロファイルの読み込みエラーにより、ユーザーフォルダが正しくリンクされないケースがあります。
✖ファイルシステムの損傷・レジストリの破損
論理エラーやシステム構成の異常によって、実際にデータへのアクセスが失われている可能性もあります。
問題の深刻度に応じて、以下の手順で段階的に対処してみてください。
エクスプローラーで「PC」やフォルダが表示されない場合、まずは表示設定を見直すことが効果的です。以下の手順で、設定をリセット・初期化してみましょう。
ステップ 1. タスクバーのフォルダアイコンをクリックして、エクスプローラーを開きます。
ステップ 2. エクスプローラーの上部メニューにある「表示」をクリックし、「オプション」を選択します。
ステップ 3. 「フォルダーオプション」ウィンドウが表示されたら、上部の「表示」タブをクリックします。「詳細設定」欄の下にある「フォルダーをリセット」ボタンをクリックします。
ステップ 4. 続けて「はい」をクリックし、設定を保存します。
ステップ 5. 再びエクスプローラーの上部メニューにある「表示」をクリックし、「ナビゲーションウィンドウ」をポイントし、「ナビゲーションウィンドウ」にチェックが入っているか確認します。
フォルダがエクスプローラー上で見えなくなっている原因の一つに、隠しファイルや特定のシステムフォルダが表示されない設定になっている場合があります。この設定を確認・変更することで、非表示のファイルやフォルダが再び表示される可能性があります。
ステップ 1. タスクバーのフォルダアイコンをクリックして、エクスプローラーを開きます。
ステップ 2. エクスプローラーの上部メニューにある「表示」をクリックし、「オプション」を選択します。
ステップ 3. 「フォルダーオプション」ウィンドウが表示されたら、上部の「表示」タブをクリックします。
ステップ 4. 「表示」タブの中にある「詳細設定」項目を次のように調整してください:
✔「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」 にチェックを入れます。
✖「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨)」 のチェックを外します。
「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」 にチェックを入れます。
「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨)」 のチェックを外します。
ステップ 5. 続けて「はい」をクリックし、設定を保存します。
一時的な不具合や表示の不整合は、エクスプローラーまたはパソコン本体の再起動によって改善することがよくあります。簡単な操作で試せるため、まず最初に実行しておきたい基本的な対処法です。
エクスプローラーの再起動手順:
ステップ 1. キーボードのCtrl + Shift + Escを同時に押し、「タスクマネージャー」が開きます。
ステップ 2. 「プロセス」タブの一覧の中から、「エクスプローラー」や「Windows エクスプローラー」を探します。
ステップ 3. 該当項目を一度クリックして選択しま、右下の「再起動」ボタンをクリックします。
PCの再起動手順:
ステップ 1. 画面左下のWindowsアイコン(スタート)をクリックします。
ステップ 2. 「電源」アイコンをクリックし、表示されるメニューから 「再起動」 を選択します。
Windowsの重要なシステムファイルが破損している場合、エクスプローラーに「PC」やフォルダが表示されないなどの不具合が起きることがあります。このようなケースでは、SFCとDISMを用いたシステム修復コマンドの実行が有効です。
ステップ 1. スタートメニューを開き、「コマンドプロンプト」または「cmd」と入力します。「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
ステップ 2. 「chkdsk /f C: 」と入力して「Enter」キーを押します。
エクスプローラーやフォルダの表示に不具合がある場合、Windowsの設定やシステムファイルに原因があることがあります。このようなときは、トラブルが発生する前の復元ポイントにパソコンを戻すことで、問題を解決できる可能性があります。
ステップ 1. スタートメニューを開き、検索ボックスに「復元ポイント」と入力します。表示された「復元ポイントの作成」を選択します。
ステップ 2. システムのプロパティが表示されたら、「システムの保護」タブをクリックし、「システムの復元」を選択します。
ステップ 3. 表示されたリストから、Windows Update前の復元ポイントの日付を選択します。
ステップ 4. 復元ポイントを選択した後、「次へ」をクリックし、「完了」を選択します。復元処理が開始され、数分から30分程度かかる場合があります。
フォルダや「PC」アイコンが表示されない原因によっては、実際にデータが削除・消失しているケースも否定できません。表示設定やシステム修復で改善しない場合は、早急にデータ復元を検討することが重要です。そのような場面では、Partition Assistant for Recoveryのご利用をおすすめいたします。
このソフトは、写真・動画・音声・文書・メールなど、1,000種類以上のファイル形式に対応し、内蔵/外付けHDD・SSD、SDカード、USBメモリなど幅広いストレージデバイスからのデータ復元が可能です。誤操作による削除やフォーマット、システム設定ミス、上書きといったさまざまなデータ損失シナリオにも柔軟に対応します。
プロのなWindowsデータ復旧ソフトでさまざまな状況から失われたデータを復元できる
※注意:復元したいデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたドライブに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください!
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例はCドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
Windows 11でエクスプローラーに「PC」やフォルダが表示されない問題は、一時的な表示設定の不具合からシステムファイルの破損まで、さまざまな原因によって引き起こされます。本記事では、軽度の対処法から高度な方法まで、段階的な対処ステップをご紹介しました。それでも問題が解消されず、万が一データが消失してしまっていた場合には、Partition Assistant for Recoveryの活用が有効です。トラブルに直面した際は、焦らず原因を見極め、適切な対処を講じることで、データや作業環境を安全に取り戻すことができます。