【保存版】Outlookの削除メールも復元できる!初心者OKの4つの方法
削除しても復元できる!Outlookメールの復元方法4選を完全ガイド。削除済みフォルダ・サーバー回復・PSTファイル・復元ソフトで対応!
Outlook(アウトルック)を使っていると、大事なメールをうっかり削除してしまうことがありますよね。「ゴミ箱にもない」「完全に消えたかもしれない」と不安になる方も多いでしょう。
しかし、心配はいりません。状況によっては、削除したOutlookのメールを復元できることがあります。
この記事では、削除されたOutlookメールの仕組みと、復元方法を4つに分けて詳しく説明します。また、今後の誤削除を防ぐための対策も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
削除メールはどこへ?Outlookの仕組みを知ろう
Outlookでメールを削除しても、すぐに完全に消えるわけではありません。実際には、削除の方法やアカウントの種類(IMAP、POP、Exchangeなど)によって、メールの保存場所や復元の可能性が異なります。ここでは、Outlookにおける削除後の動作を仕組みごとにわかりやすく説明します。
① 通常の削除 → 「削除済みアイテム」フォルダへ移動
Outlookで「Delete」キーを押すなどの通常の方法でメールを削除すると、そのメールは「削除済みアイテム」フォルダに移動します。このフォルダは、Windowsの「ゴミ箱」に似ており、一定期間メールを保持します。
この期間中であれば、簡単に元のフォルダに戻すことができます。Outlookを開いて、削除済みアイテムフォルダを確認してみましょう。
② Shift + Delete などの「完全削除」
「Shift」キーを押しながら「Delete」を押すと、Outlookでは削除済みアイテムフォルダを通さずにメールが直接削除されます。これを「完全削除」と言います。
ただし、Microsoft ExchangeやMicrosoft 365の環境では、一定期間サーバーに復元可能な状態で保存されていることがあります(詳細は「方法2:サーバーから削除済みアイテムを回復」をご覧ください)。
③ アカウントの種類による違いに注意
メールアカウントの種類によって、Outlookでの削除後の動作が異なります。
✔ IMAPアカウントの場合
削除はサーバーと同期され、削除済みフォルダにも反映されます。
他のデバイスでも同様に削除されるため、注意が必要です。
一定期間、サーバー上にメールが残ることがあります。
✔ POPアカウントの場合
メールは主にローカル(パソコン)に保存されます。
削除するとサーバー上には残らない可能性が高く、バックアップやPSTファイルが重要です。
✔ Exchange/Microsoft 365アカウントの場合
削除済みアイテムの回復機能があり、サーバー上に一定期間保存されます。
組織や管理者が保持ポリシーを設定している場合、そのポリシーに従った復元可能期間(例:14日〜30日)になります。
④ 保持期間と自動削除の設定にも注意
削除済みアイテムフォルダ内のメールは、Outlookの設定やサーバーのポリシーにより、一定の期間が過ぎると自動的に完全に削除されることがあります。
例えば、「Outlookの終了時に、削除済みアイテムフォルダーを空にする」が有効になっている場合、早めに復元することが大切です。
Outlookメールを復元する4つのベストな方法
このセクションでは、Outlookメールを復元する4つの方法を詳しく説明します。
方法1|基本中の基本!「削除済みアイテム」フォルダから復元
Outlookで削除したメールを簡単に復元する方法は、「削除済みアイテム」フォルダから戻すことです。これはOutlookの基本機能で、特別なソフトや知識がなくてもすぐに実行できます。
ステップ 1. まず、Microsoft Outlookを開きます。デスクトップ版でもWeb版でも、操作はほぼ同じです。
ステップ 2. 左側のフォルダリストから「削除済みアイテム」フォルダを選択します。ここには、通常削除されたメールが一時的に保存されています。
ステップ 3. 削除済みアイテムフォルダを確認し、復元したいメールを探します。件名や送信者、日付を手がかりにすると見つけやすいです。
ステップ 4. 対象のメールを受信トレイや他のフォルダにドラッグするか、ツールバーの「移動」ボタンを使って、メールを元のフォルダに戻します。
方法2|Exchangeユーザー必見!サーバーから削除メールを回復
Outlookで「削除済みアイテム」フォルダから削除したメールでも、Microsoft Exchangeサーバーを利用している場合、一定の期間内であればサーバーから復元できる可能性があります。この機能は「削除済みアイテムをサーバーから復元」と呼ばれ、Office 365、Exchange Online、または社内のExchange環境でOutlookを使用しているユーザーが利用できます。
ステップ 1. Microsoft Outlookを開き、通常通りアカウントにログインします。
ステップ 2. 左側のフォルダ一覧から「削除済みアイテム」フォルダを選択します。ここは一時的な保管場所で、サーバーからの復元機能も利用できます。
ステップ 3. 「フォルダー」タブをクリックし、メニューから「削除済みアイテムをサーバーから復元」を選びます。
ステップ 4. 表示されたリストから復元したいメールを見つけて選択します。複数のメールを選ぶことも可能です。
ステップ 5. 「選択されたアイテムを復元」をクリックすると、メールが「削除済みアイテム」フォルダに戻ります。その後、必要に応じて受信トレイなどの他のフォルダに移動してください。
✘ 注意点:回復期限にご注意を!サーバーに保存される削除されたアイテムの保持期間は、管理者の設定によって異なりますが、通常は14日から30日程度です。この期間を過ぎると、アイテムは完全に復元できなくなるため、早めの対処が大切です。保持期間を確認したい場合は、システム管理者やIT担当者にお問い合わせください。
方法3|PSTファイル・バックアップを使って手動で復元
Outlookでは、メール、カレンダー、連絡先などの情報が「PSTファイル(Outlookデータファイル)」に保存されています。このファイルを定期的にバックアップしておくことで、万が一メールを誤って削除しても、バックアップから復元できます。ここでは、手動でPSTファイルからメールを復元する手順を説明します。
ヒント:この方法は、PSTファイルを定期的にバックアップしている方に最適です。
ステップ 1. Outlookを開き、左上の「ファイル」タブをクリックします。
ステップ 2. メニューから「開く/エクスポート」を選び、「インポート/エクスポート」をクリックします。
ステップ 3. 「別のプログラムまたはファイルからのインポート」を選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. バックアップしたPSTファイル(例:backup.pst)を選択し、「開く」をクリックします。Outlookに新しいデータファイルとして読み込まれ、ナビゲーションウィンドウに表示されます。
ステップ 5. 読み込まれたフォルダー(例:受信トレイや削除済みアイテムなど)を確認し、目的のメールを見つけたら、ドラッグ&ドロップで通常のフォルダーに移動して復元が完了します。
補足:PSTファイルの保存場所について
バックアップや復元を行う際には、現在のPSTファイルの位置を確認しておくと安心です。
ステップ 1. Outlookの「ファイル」メニューから「アカウント設定」を選び、「アカウント設定(A)」をクリックします。
ステップ 2. 「データファイル」タブを開くと、現在使用中のPSTファイルの場所が表示されます。
ステップ 3. 「ファイルの場所を開く」をクリックすると、エクスプローラーで簡単に確認できます。
方法4|【おすすめ】復元ソフトで一発解決!ツールも紹介
Outlookメールが削除済みアイテムやサーバーから復元できない場合でも、専門のデータ復元ソフトを利用すれば、高い確率でメールを取り戻せる可能性があります。特に、PSTファイルが破損しているか、完全に削除されている場合には、専用ツールが役立ちます。Partition Assistant for Recoveryは、Outlookの削除されたメールや添付ファイル、連絡先、予定表などのデータをスキャンし、数回のクリックで簡単に復元できるソフトウェアです。
- ✎Partition Assistant for Recoveryをおすすめする理由:
- 写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
- 内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
- 誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
- 直感的で使いやすいUIを提供しています。
- Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(Outlookのデフォルトのインストール先はCドライブです。ほかのドライブにインストールされていた場合はほかのドライブを)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
もう二度と消さない!Outlookでできる3つの予防策
大切なメールを誤って削除しないためには、普段からの対策が必要です。ここでは、Outlookの設定や運用において注意すべきポイントを、具体的な手順と共に説明します。
対策1|メール削除時の確認ダイアログをオンに
誤って削除するのを防ぐために、メールを削除する際に「本当に削除しますか?」と確認するダイアログを有効にすることをおすすめします。この設定を行うことで、削除時のミスを減らすことができます。
ステップ 1. Outlookのメニューから「ファイル」を選択し、「オプション」をクリックして設定ウィンドウを開きます。
ステップ 2. 左側のメニューから「詳細設定」を選び、「Outlookの終了時に、削除済みアイテムフォルダーを空にする」の項目を確認します。チェックを入れた場合は外しましょう。
ステップ 3. 設定を保存したら、ウィンドウを閉じます。
対策2|重要メールは専用フォルダへ自動仕分け
重要なメールを専用のフォルダーに自動で振り分けることで、通常の受信トレイからの誤削除を防ぐことができます。
ステップ 1. Outlookを開き、「受信トレイ」で右クリックし、メニューから「フォルダーの作成」をクリックします。
ステップ 2. 重要メール用のフォルダー(例:「重要メール」)を作成します。
ステップ 3. 仕分けルールを設定したいメールを選択し、選択した状態で画面上部の「ルール」の中から「仕分けルールの作成」をクリックします。
ステップ 4. 「詳細オプション」をクリックし、「自動仕分けウィザード」で設定したい仕分け条件にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
ステップ 5. 処理方法を選択する画面で「指定フォルダーへ移動する」にチェックを入れ、仕分けルールの名前を入力し、「完了」をクリックします。
対策3|Outlookの自動アーカイブ機能で定期保存
メールを長期間保存したり、誤って削除するのを防ぐためには、自動アーカイブ機能を活用して定期的にメールを別の場所に移動するのが効果的です。この設定を行うことで、一定の期間ごとにメールが安全な場所に移され、削除のリスクを分散させ、管理がしやすくなります。
ステップ 1. Outlookの上部にある「ファイル」をクリックし、「オプション」を選びます。
ステップ 2. 「詳細設定」をクリックし、「古いアイテムの整理」で「自動整理の設定」をクリックします。
ステップ 3. 「次の間隔で古いアイテムの整理を行う(日数)」をオンにし、自動整理を実行する間隔、削除するか保存するかの設定などを指定します。
まとめ
Outlookで誤ってメールを削除してしまった場合でも、いくつかの復元方法があります。まずは「削除済みアイテムフォルダ」からの復元を試み、その後、Exchange環境での「削除済みアイテムをサーバーから復元」や、PSTファイルやバックアップからの復元、さらには専門のソフトを使った簡単な復元も可能です。今後、誤って削除しないための設定や習慣を見直すことも大切です。大事なメールをしっかりと守りましょう。