この記事では、HDDのパーティションを間違えて削除してしまった時の復元方法を解説します。「ディスクの管理」で見当たらないドライブを、データごと元に戻す手順を紹介します。PartitionAssistant Recoveryを使えば、初心者でも数クリックでパーティションを丸ごと救出可能です。
HDDのパーティションの復元についてお尋ねいたします。 何らかの理由で外付けHDDのパーティションが消えてしまいました。それを復元したいのですが、消えたことに気づいたときに復元を試みず、誤って新しいパーティションを作成してしまったのです。そのため、誤って作成したパーティションを削除してから、Testdiskを用いてパーティションの復元を試みても、もとのパーティションではなく、誤って作成したパーティションしか復元できないような感じなのです。 Testdisk以外を用いる方法でも構いませんから、どうにかもとのパーティションを、もしくはそのデータだけでも復元できませんでしょうか。
大切なデータが入っていたドライブが突然消えると、もう二度と戻らないのではないかと絶望的な気持ちになりますよね。でも、安心してください。
パーティションの削除というのは、例えるなら「部屋の仕切り壁を取り払って、住所プレートを外しただけ」のようなもの。中の家具(データ)は、まだそこに残っています。
正しい手順で「住所」を書き直してあげれば、ドライブは元通りに復活します!
「ディスクの管理」を開いて、対象のディスクが「未割り当て」や「不明」と表示されていれば、それはパーティション(区切り)が消えてしまったサインです。物理的な故障であれば異音がしたり、PC自体が起動しなかったりしますが、Windowsが起動している状態で特定のドライブだけが消えたなら、データはまだディスクの中に眠っている可能性が非常に高いと言えます。
「削除してしまったのに戻せる」というのは、魔法のように聞こえるかもしれません。しかし、これにはコンピュータのデータ管理における明確な仕組みがあります。
Windowsがドライブを管理する際、「パーティションテーブル(目次)」と「実際のデータ(本文)」を分けて扱っています。パーティションを削除するという操作は、いわば「本の目次ページを引きちぎる」ようなものです。目次がなくなると、Windowsは「どこに何が書いてあるか分からないから、ここは空き地(未割り当て)だ」と判断しますが、ページに書かれた本文(データ)そのものは、上から新しい情報が書き込まれるまでそのまま残っているのです。
つまり、上書きされる前に専用のツールで「ここ、元はドライブだったよね?」と探し当てれば、簡単に元に戻せます。
復元作業において、最も重要なのは「これ以上事態を悪化させないこと」です。以下の3つの禁止事項を必ず守ってください。
● 新しいデータの保存を即座に停止する
「未割り当て」領域は、Windowsから見れば「何を書き込んでも良い自由なスペース」です。そこに新しいファイルを保存したり、アプリをインストールしたりすると、残っていた古いデータの上に新しいデータが上書きされ、復元が物理的に不可能になります。
● 新しいパーティションを作らない
消えた場所に「新しくシンプルボリュームを作成」してはいけません。管理情報が書き換えられ、元のパーティション構造の復元が難しくなります。
● フォーマットしない
「使うにはフォーマットが必要です」という案内が出ても、絶対に「はい」を押さないでください。
状況に応じて、最適な復元アプローチを選択しましょう。
最も成功率が高く、初心者でも安全に実行できるのが専門ツールを使う方法です。
Windowsの標準機能(ディスクの管理)では、消したパーティションを「元に戻す」ボタンはありません。そこで、消えた住所を自動で探し出してくれる「PartitionAssistant Recovery」を使いましょう。
※注意:以前のデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたパーティションに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください。
ステップ1. 場所を選択
PartitionAssistant Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではDドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。
これだけで、魔法のように「PC(マイコンピュータ)」の中にDドライブが復活します!
もしドライブが「消えた」のではなく、単に「ドライブレター(名前)が外れただけ」であれば、Windows標準のコマンドで解決できます。
1. コマンドプロンプトを管理者として実行し、「diskpart」と入力。
2. 「list volume」で、サイズは存在するが名前(Ltr)がないボリュームを探します。
3. 「select volume X」(Xは番号)を指定し、「assign letter=D」と入力します。
注:パーティション自体が「未割り当て」として完全に消えている場合、コマンドプロンプトだけでデータを保護しながら復元するのは極めて難易度が高いため、方法1のソフト利用を強く推奨します。
もし、ドライブが消えたと同時に「カチカチ」「ガリガリ」といった異音がしている場合は、物理的な故障です。この状態でソフトを動かすと、内部の円盤に傷がつき、二度とデータが戻らなくなります。
判断基準:物理的な衝撃を与えた、異音がする、BIOS(起動前の画面)レベルでディスクが認識されない、といった場合は、迷わず専門業者へ相談しましょう。費用は高額になりますが、重度の故障からデータを救える唯一の手段です。
ドライブが丸ごと消えるという事態は恐ろしいものですが、その正体の多くは「目次データの紛失」に過ぎません。
このステップを冷静に踏めば、昨日までの作業環境をそのまま取り戻すことができます。PCトラブルの多くは、焦って「余計な操作」をすることから致命的な失敗に繋がります。まずは深呼吸をして、ディスクの管理画面で「未割り当て」になっているかを確認することから始めてください。
Q1. パーティションが消えると、中のデータもすべて削除されてしまうのですか?
A. いいえ、データ自体はディスク内に残っている可能性が高いです。パーティションが消えるというのは、例えるなら「本棚の目次(管理情報)」がなくなった状態です。本(データ)そのものは棚に残っていますが、Windowsがどこに何があるか分からず「未割り当て」として表示しているだけです。新しいデータを書き込んで上書きしない限り、復元できるチャンスは十分にあります。
Q2. パーティションが消えて「未割り当て」になったら、まず何をすべきですか?
A. そのドライブへの操作をすぐに停止し、新しいパーティションを作らないでください。慌てて「新しいシンプルボリューム」を作成したり、フォーマットしたりすると、残っていた古いデータの痕跡が上書きされてしまいます。何もしない状態で、すぐにPartitionAssistant Recoveryなどの復元ツールを使ってスキャンを開始するのが最も安全です。
Q3. PartitionAssistant Recoveryの「データ復元」機能の強みは何ですか?
A. 「高速スキャン」と「完全スキャン」の2段構えで、消えた領域を特定できる点です。誤って削除した直後なら「高速スキャン」で数秒から数分で元通りにできます。もし見つからない場合でも、ディスク全体を精密に調べる「完全スキャン」によって、時間が経過したパーティションや複雑なエラーで消えた領域も探し出すことが可能です。
Q4. パーティションを復元した後、ドライブレター(D:など)が消えている場合は?
A. 「ドライブ文字を変更」から手動で割り当て直せば解決します。 パーティションが物理的に復元されても、Windowsが自動で名前を付けないことがあります。その場合は、ディスクの管理で該当のパーティションを右クリックし、以前使っていた「D」や「E」などの文字を割り当てることで、エクスプローラーに再び表示されるようになります。