【初心者向け】古いハードディスクからデータを取り出す方法|専門知識なしでもできる!
古いハードディスクからデータが取り出せないときは、復旧ソフトの活用も選択肢の一つです。初心者でも使えるデータ復旧ソフトで、安全にデータをスキャン・復元できます。
古いパソコンや外付けハードディスク(HDD)に、思い出の写真や重要な書類が残っていることはありませんか?
「本体が壊れて電源が入らない」「どうやってデータを取り出せばいいかわからない」といった理由で、放置している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、専門的な知識がなくてもできる古いハードディスクからデータを安全に取り出す方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。必要な道具から手順、トラブルへの対処法まで、順を追ってご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
古いハードディスクの種類を確認しよう
データを取り出すには、まず「どんなハードディスクか」を把握することが大切です。種類によって必要な道具や接続方法が異なるため、最初に確認しておきましょう。
ハードディスクは、大きく以下の2つに分けられます。
►1. 内蔵ハードディスク(内蔵HDD)
- 古いデスクトップPCやノートパソコンの内部に組み込まれているもの。
- 通常、PC本体を開けないと取り出せません。
- 2.5インチ(ノートPC用)と3.5インチ(デスクトップPC用)の2種類があります。
►2. 外付けハードディスク(外付けHDD)
- USBケーブルでパソコンと接続して使用する外付け型。
- 電源付きの大容量モデルや、コンパクトなポータブルタイプもあります。
- ケースを開ければ中身は通常の内蔵HDDであることが多いです。
さらに、ハードディスクには「接続端子」と呼ばれる、PCとつなぐための差込口があります。ここを見て、どのアダプタが必要かを判断します。
● SATA(シリアルATA)
- 現在主流の規格で、2005年以降のPCに多く使われています。
- 接続端子は細長く、スッキリとした形。
- 対応する変換ケーブルも豊富で、初心者に扱いやすい。
● IDE(パラレルATA)
- 1990年代〜2000年代初頭の古いPCに使われていた規格。
- 接続端子が横長でピンが多く、太いケーブルを使うのが特徴。
- 現在は対応機器が限られており、取り出しには専用のIDE-USB変換器が必要です。
確認方法:ハードディスクを取り出して裏面の端子をチェックするか、HDDの型番をネットで検索すると、どちらの規格かがすぐに分かります。
必要なもの(初心者向け機材)
データを取り出すには、以下の機材を準備する必要があります。
✦SATA-USB変換アダプタまたは外付けHDDケース
ハードディスクをUSB接続に変換するための道具です。変換アダプタは工具不要で簡単に使えるため、初心者におすすめです。
✦データを受け取るパソコン
接続先のPCが必要です。Windowsで、容量に余裕があるものを用意してください。
✦電源アダプタ(場合によって)
一部の3.5インチHDDは、別途電源が必要です。アダプタに付属していることも多いので確認しましょう。
ヒント:初心者の方は、「SATA-USB変換ケーブル(電源付き)」と検索して購入すれば、ほとんどのケースで対応可能です。
実際の手順|データを取り出す流れ
以下は、一般的なSATA接続の内蔵ハードディスクからデータを取り出す手順です。
Step 1:ハードディスクを取り外す
古いPCやノートパソコンからHDDを取り出します。作業に不安がある方は、取り扱い説明書やメーカーサイトを参考にしてください。
Step 2:変換アダプタに接続する
取り出したHDDを、SATA-USB変換アダプタに接続します。差し込むだけでOKです。
Step 3:PCにUSBで接続する
変換アダプタ経由でパソコンに接続すると、自動的にドライブとして認識されます。新しいドライブ(例:E:やF:)として表示されれば成功です。
Step 4:データをコピーする
必要なファイルをPC内にコピーします。安全のため、編集や移動ではなくコピーを推奨します。
Step 5:作業完了後は安全に取り外す
コピーが完了したら、USB機器の取り外し操作を行ってからアダプタを取り外します。
よくあるトラブルと対処法
Q. パソコンがHDDを認識しない
→ 別のUSBポートに差し替える/アダプタの電源を確認する/他のPCで試しましょう。
Q. 「フォーマットしますか?」と表示される
→ 絶対に「はい」を選ばないでください。これはHDDのファイルシステムが読み取れない状態で、フォーマットすると中のデータが消えてしまいます。データ復旧ソフトの利用を検討してください。
Q. カチカチ音や異音がする
→ 物理的な故障の可能性が高いため、通電をやめて専門業者に相談するのが安全です。
それでも無理なら|データ復旧サービスの活用
どうしてもパソコンがハードディスクを認識しない、異音がする、フォーマット要求が出てしまう…といった場合は、物理障害や深刻な論理障害が起きている可能性があります。こうなると、自力での復旧は難しく、専門業者に依頼するのが確実です。ただし、業者への依頼は費用が高くなりがちです。そこでまず試してみたいのが、市販のデータ復旧ソフトです。もしHDDがパソコンに認識されている状態であれば、Partition Assistant for Recoveryを使うことで、消えたファイルやアクセスできなくなったデータを簡単にスキャン・復旧できる可能性があります。
- ✎Partition Assistant for Recoveryをおすすめする理由:
- 写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
- 内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
- 誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
- 直感的で使いやすいUIを提供しています。
- Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
それでも解決できない場合は、最終手段としてデータ復旧専門業者への依頼を検討しましょう。
まとめ
古いハードディスクからのデータ取り出しは、正しい手順と機材さえあれば、初心者の方でも十分に対応可能です。自分のHDDの種類を確認して、適切な変換ケーブルを用意することで、さらにトラブル時の対処法も押さえておくと、スムーズに進められます。ぜひ本記事を参考に、眠っている大切なデータを取り出してみてください。