【初心者向け】Windows 11でHDDにバックアップを取る方法を解説

Windows11で大切なデータを守るには定期的なバックアップが不可欠。本記事ではHDDを使った基本手順から、「ファイル履歴」や「バックアップと復元(Windows 7)」の活用方法、さらに万が一の復元手段として便利なデータ復旧ソフトまで詳しく解説します。

投稿者 @カオル 2025年05月23日 更新者 @カオル 2025年05月23日
前書き

パソコンに保存している写真や書類、業務データなど、大切なファイルは突然のトラブルで失われる可能性があります。特にWindows 11では、更新や設定変更による影響もあり、データ保護の重要性が増しています。

こうしたトラブルに備えるために欠かせないのが「バックアップ」です。今回は、Windows 11を使って外付けHDDにデータをバックアップする方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。

また、万が一バックアップに失敗した場合の復元手段についてもご紹介しますので、安心してお読みください。

Windows 11のバックアップの重要性とは?

パソコンを使っていると、突然のトラブルに見舞われることがあります。たとえば、以下のような状況です。

システムの不具合による突然のクラッシュ

操作ミスによる重要ファイルの誤削除

Windowsアップデート後のデータ消失

ランサムウェアなどのウイルス感染

HDDやSSDの物理的故障による読み取り不能

こうしたトラブルは、ある日突然起こるものであり、「昨日まで普通に使えていたのに、今朝起動したらデータが全部消えていた」というケースも珍しくありません。

バックアップが「保険」として機能する!

バックアップとは、万が一に備えて、重要なデータのコピーを別の場所に保管しておくことです。特にWindows 11では、クラウドや外付けHDDなど複数のバックアップ手段が用意されており、定期的なバックアップを自動化する機能も充実しています。

このバックアップがあれば、たとえパソコン本体が故障しても、外付けHDDに保存したデータから復元することで、業務や日常の作業をすぐに再開できます。

Windows 11ユーザーこそ、今すぐバックアップを!

Windows 11は新しいUIや機能が追加されている一方で、設定変更やアップデート時に予期せぬ不具合が発生することもあります。そのため、バックアップの重要性は従来よりも高まっていると言えるでしょう。

また、ファイル履歴や「バックアップと復元(Windows 7)」などの標準機能が充実している今こそ、誰でも簡単にバックアップを始められる環境が整っています。

Windows 11でHDDにバックアップを取る基本手順

Windows 11には「ファイル履歴」と「バックアップと復元(Windows 7)」という2つの主要なバックアップ機能があります。

ファイル履歴:主にドキュメントや写真などの個人ファイルを定期的に保存
バックアップと復元(Windows 7):システム全体や指定フォルダをまとめてイメージ化して保存

1. ファイル履歴を使ったバックアップ方法(おすすめ:日常的なファイル保護)

「ファイル履歴」は、ユーザーのドキュメント、デスクトップ、ピクチャなどのフォルダを定期的に自動保存してくれる機能です。日常的なファイルの保護に適しており、特に初心者にとって扱いやすいのが特徴です。

初めてファイル履歴を有効にする場合の手順:

ステップ 1. まず、バックアップ先となる外付けHDDまたはUSB接続のドライブをパソコンに接続します。

ステップ 2. 画面左下の「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を選択します。「更新とセキュリティ」→「バックアップ」を開き、「ドライブの追加」ボタンを選択します。

ステップ 3. 「ドライブを選んでください」が表示され、バックアップを保存するドライブをクリックします。

ステップ 4. 「更新とセキュリティ」→「バックアップ」画面に戻り、「その他のオプション」をクリックして、「今すぐバックアップ」をクリックします。

ステップ 5. 「データをバックアップしています...」と表示されしばらく待ちます。終了すると「最新のバックアップ:(日付/時間)」が表示されます。

ヒント「バックアップ」画面で「ファイルのバックアップを自動的に実行」を「オン」に切り替えることもできます。「その他のオプション」画面で、バックアップの実行間隔や保存期間などもカスタマイズできます。

2. バックアップと復元(Windows 7)を使った方法(おすすめ:システム丸ごと保護)

「バックアップと復元(Windows 7)」は、Windows 11にも引き続き搭載されているバックアップ機能です。この機能を使えば、ファイル単位だけでなく、システム全体の状態を“イメージ”として保存(システムイメージバックアップ)し、万一のトラブル時にパソコンを丸ごと復元することが可能です。

初めてバックアップと復元(Windows 7)を有効にする場合の手順:

ステップ 1. まず、バックアップ先となる外付けHDDまたはUSB接続のドライブをパソコンに接続します。

ステップ 2. スタートボタンをクリックし、表示されるアプリの一覧から「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」を選択します。

ステップ 3. コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」に移動し、「バックアップと復元(Windows 7)」をクリックします。

ステップ 4. 「システム イメージの作成」をクリックし、「バックアップをどこに保存しますか? 」 でバックアップ先を選びます。

ステップ 5. バックアップするドライブを指定し「次へ」をクリックし、「バックアップの開始」をクリックして、プロセスが完了するまで待ちます。

ステップ 6. 「 システム修復ディスクを作成しますか?… 」 のメッセージが表示され、「はい 」をクリックします。終了すると「 バックアップは正常に完了しました。 」 が表示されます。

バックアップに失敗したときは?復元手段も解説

万が一、バックアップを取る前に誤ってファイルを削除してしまった場合や、外付けHDDが認識されずバックアップそのものが失敗していた場合でも、データ復元ソフトを使えば救出できる可能性があります。たとえば、Partition Assistant for Recoveryは、1000種類以上のファイル形式に対応し、写真・動画・文書ファイル・メールなどのあらゆるデータを復元可能です。また、内蔵・外付けHDD、SSD、SDカード、USBメモリといった様々なストレージに対応しており、誤削除やごみ箱からの削除、フォーマット、上書きなど多様なトラブルに対応しています。

「バックアップを取っていなかった」「大事なファイルが消えてしまった」という場面でも、あきらめずにまずは○○データリカバリーをお試しください。

Partition Assistant for Recovery

プロのなWindowsデータ復旧ソフトでさまざまな状況から失われたデータを復元できる

※注意:復元したいデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたドライブに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください!

ステップ1. 場所を選択

Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではDドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ2. ファイルを選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。

ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

ステップ3. 保存先を選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

まとめ

Windows 11を安全・快適に使い続けるためには、日頃からのバックアップ習慣が非常に重要です。本記事では、「ファイル履歴」や「バックアップと復元(Windows 7)」といったWindows標準機能を活用し、外付けHDDに効率的かつ確実にバックアップを取る方法をご紹介しました。万が一、バックアップがうまくいかなかった場合や、すでにデータを失ってしまった場合にも、Partition Assistant for Recoveryのような専用の復元ソフトを活用すれば、高い確率で大切なファイルを救出できる可能性があります。

日々のバックアップと、万が一の復元手段を理解しておくことが、デジタルデータの安全を守る第一歩です。この記事を参考に、ぜひ今日から実践してみてください。