突然、HDDにアクセスできなくなり、「フォーマットする必要があります」や「RAW」と表示されて困っていませんか?本記事では、HDDがRAW表示になりデータにアクセスできない場合の対処法を解説。フォーマット形式RAWの原因や、Windowsでの安全なデータ復旧方法、初心者でもできる復元手順をわかりやすく紹介します。
パソコンにHDDを繋いだとき、こんなメッセージが出たことはありませんか?
「ドライブを使う前にフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」
「はい」を押したら中身が消えそうだし、「キャンセル」を押すとドライブが開けない……。ディスクの管理画面で見ると、形式が「RAW」という見慣れない文字に。
「RAW」とは、英語で「生(なま)」や「未加工」という意味。Windowsが「このHDDのルール(形式)が分からないから、中身が読めないよ!」と困っている状態です。
でも大丈夫。データそのものは、まだHDDの中に残っています。 これから、そのデータを安全に救い出す方法を教えます!
HDDが突然RAW化してしまう背景には、いくつかの「きっかけ」があります。主な原因を整理しました。
HDDの中身を「図書館」に例えてみましょう。
普通のHDD(NTFS形式など): 「どの棚に、どの本があるか」を書いた「目次カード」がしっかりしています。
RAW状態のHDD: 図書館の中に本(データ)はたくさんあるけれど、「目次カード」がバラバラになって、どこに何があるか分からなくなった状態です。
目次がないので、Windowsは「一度図書館をぶっ壊して、新しく作り直そう(フォーマットしよう)」と提案してくるわけです。
1. 鉄則:絶対に「フォーマット」はしないで!
「フォーマットしますか?」と聞かれて「はい」を押すと、バラバラになった目次カードをすべてゴミ箱に捨てて、図書館を空っぽにしてしまいます。
そうなると、データの復旧はとても難しくなります。データを取り戻したいなら、まずは「RAW」のまま作業を始めるのが正解です。
2. CHKDSKコマンドを安易に連発する
後述しますが、物理的な故障が原因の場合、強力な修復を試みるchkdskはHDDに過大な負荷をかけ、物理破壊を早めることがあります。
3. 異音がする場合の通電継続
「カチカチ」「ジジッ」といった異音がする場合、物理的な破損(ヘッドの衝突など)の可能性が高いです。通電を続けるだけで円盤が削れていくため、即座に電源を切るべきです。
データの重要度に合わせて、以下の2つのアプローチを検討してください。
ファイルシステムが壊れていても、ディスクの中身を直接スキャンできる専門ツールを使うのが最も安全な道です。これまでも紹介した「PartitionAssistant Recovery」のデータ復元機能などが有効です。ドライブに「書き込み」を行わずに中身を読み取る(リードオンリー)ため、二次被害を防げます。
※注意:以前のデータが上書きされる恐れがあるため、データが失われたパーティションに本ソフトウェアをダウンロードしてインストールしないでください。
ステップ1. 場所を選択
PartitionAssistant Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
【超重要】 保存先は、RAWになっているHDDではなく、「パソコンのデスクトップ」など別の場所を選んでください。
軽微な論理エラーであれば、Windows標準の修復コマンドでRAWから元のファイルシステム(NTFS等)に復帰できることがあります。
ステップ 1. コマンドプロンプトを「管理者として実行」します。
ステップ 2. 「chkdsk X: /f」(XはRAW化したドライブ文字)と入力し、Enterを押します。
無事に大切な写真や動画を別の場所に保存できたら、今のHDDをもう一度使えるようにしましょう。
データが救出できたことを確認します。
ここで初めて「フォーマット」を行います。エクスプローラーや「ディスクの管理」から、改めてNTFS形式などでフォーマットを行います。
HDDがRAWになっても、中身はまだ生きています。
一度RAWになったHDDは、また同じことが起きるかもしれないので、直った後もこまめにバックアップを取るようにしましょうね!
Q1. ドライブが「RAW」状態になるとはどういう意味ですか?
A. Windowsが認識できるファイルシステム(NTFSやFAT32など)が壊れた状態です。中身のデータが消えたわけではなく、データを管理するための「目次」のような情報が破損したため、Windowsが「フォーマットされていない未知の形式」と誤認しています。主な原因は、使用中の強制終了、ウイルス感染、または物理的な接触不良などが挙げられます。
Q2. 「フォーマットしてください」と表示されますが、すぐに実行してもいいですか?
A. いいえ、データを救出したい場合は「キャンセル」を押してください。フォーマットを実行すると、ファイルシステムは正常に戻りますが、中に入っていたデータへのアクセス経路が上書きされ、復元が非常に困難になります。まずはフォーマットせずに、専用の復元ツールを使ってデータを取り出すのが最優先です。
Q3. PartitionAssistant Recoveryを使うメリットは何ですか?
A. RAW状態のドライブから、消えかけたデータを高精度でスキャンできる点です。Windows標準機能ではRAWドライブの中身を見ることはできませんが、PartitionAssistant Recoveryは、ディスクのセクタを直接スキャンして写真や文書などのファイルを特定します。操作もウィザード形式で進むため、専門知識がなくてもクリックだけで復旧作業が可能です。
Q4. 復元したデータを、同じRAW状態のドライブに保存してもいいですか?
A. いいえ、必ず「別の正常なドライブ」に保存してください。復元中のデータを同じ場所に書き込もうとすると、まだ救出できていない他のデータを上書きして破壊してしまう恐レがあります。外付けHDDやUSBメモリ、またはPC内蔵の別のドライブなど、必ず異なる保存先を指定してください。