【OneDrive復元ガイド】削除ファイルがゴミ箱にない時の対処法

OneDriveの削除ファイルが見つからないときの解決策を紹介。ごみ箱にない場合でも、PCバックアップやデータ復元ソフトを使って簡単に復元できます。詳細な手順を解説します。

投稿者 @カオル 2025年05月15日 更新者 @カオル 2025年05月15日

OneDriveでファイルを削除したのに、ごみ箱にも見当たらない……。」そんな経験はありませんか?

OneDriveはMicrosoftが提供する便利なクラウドストレージですが、ファイルの削除や同期のタイミングによって、削除したはずのファイルがごみ箱に表示されないケースがあります。仕事の大事なデータや思い出の写真が突然消えてしまったら、焦ってしまいますよね。

しかし、諦めるのはまだ早いです。

実は、OneDriveには第2段階のごみ箱や、PC本体に保存されたバックアップ機能、さらにデータ復元ソフトなど、さまざまな復元手段が存在します。これらを正しく理解して対処すれば、失ったファイルを取り戻せる可能性は十分あります。本記事では、失ったファイルを取り戻せる復元方法を徹底解説します。ぜひ最後までご覧ください。

OneDriveで削除したのにゴミ箱にない?その原因を徹底解説

OneDriveでファイルを削除したはずなのに、ゴミ箱にそのファイルが見当たらない…。実は、OneDriveの仕組みや設定によって、削除ファイルがゴミ箱に表示されないことは珍しくありません。このセクションでは、そうした現象が起こる主な原因を5つに分けて詳しく解説します。

原因①:完全削除(Shift+Delete)されたファイル

WindowsパソコンでOneDriveと同期している場合、ファイルを「Shift」+「Delete」キーで削除すると、ゴミ箱を経由せずに完全削除されます。この操作はOneDriveにも反映されるため、クラウド上でもゴミ箱にファイルが残りません。

対策:通常の「Delete」キーのみを使用することで、ファイルはまずゴミ箱に移動されるようになります。

原因②:保存期間の経過による自動削除

OneDriveのゴミ箱には保存期間があります。基本的には30日間、ビジネスプラン(OneDrive for Business)の場合は管理者の設定により最大93日まで保持されることもあります。それを過ぎると、ゴミ箱からも自動で削除され、「第2段階のごみ箱」にも残らない状態になります。

対策:削除したファイルに気づいたら早めにゴミ箱を確認することが大切です。定期的にバックアップを取っておくこともおすすめです。

原因③:別のアカウントやデバイスで削除された

同じOneDriveアカウントでも、複数の端末やユーザー(共有)で使用している場合、自分の操作ではないタイミングでファイルが削除されていることがあります。特に、共有フォルダでは削除権限を持つ他人が削除した場合でも、そのファイルは削除者のゴミ箱にしか入らず、他のユーザーのゴミ箱には表示されません。

対策:OneDriveの「アクティビティ履歴」や「バージョン履歴」を確認することで、誰がいつファイルを削除したのかを追跡できます。

原因④:ごみ箱に移動する前に同期エラーが起きた

OneDriveはローカルフォルダとクラウドを同期する仕組みのため、一時的なネットワークトラブルや容量不足による同期エラーが発生すると、削除操作が正しくクラウドに反映されないことがあります。その結果、削除されたはずのファイルが「クラウドのゴミ箱」には存在しないという事態になります。

対策:OneDriveのクライアントアプリを開き、「同期の状態」や「エラー通知」をチェックしましょう。

原因⑤:OneDriveのストレージが上限に達している

OneDriveの保存容量が上限に達している場合、新たにファイルを削除してもゴミ箱に移動できず、即時に削除されることがあります。これは、空き容量を確保するためのOneDrive側の自動処理です。

対策:容量に余裕がないときは、不要なファイルを完全に削除する前にバックアップを取るか、有料プランへのアップグレードも検討しましょう。

OneDriveで削除ファイルがゴミ箱に表示されない理由には、操作ミスから仕様の理解不足、システム上の制限までさまざまな原因が存在します。一見ファイルが「消えた」ように見えても、対処法を知っていれば復元できる可能性は残されています。

削除済みファイルは復元できる?OneDriveの基本機能と制限とは

OneDriveで間違ってファイルを削除してしまった場合、「復元できるのか?」と不安になりますよね。実は、OneDriveには削除ファイルを復元できる複数の機能が搭載されています。しかし、それらには条件や制限もあるため、状況に応じた対応が必要です。ここでは、OneDriveにおける削除ファイルの復元の基本と、利用時に注意すべき制限について詳しく解説します。

OneDriveの「ごみ箱」:まず確認すべき復元の第一ステップ

OneDriveで削除したファイルは、まず「ごみ箱」に移動されます。このごみ箱は、ローカルのPC上のゴミ箱とは異なり、クラウド側のOneDriveに存在するもので、ウェブブラウザやアプリから確認できます。

ステップ 1. OneDriveにサインインします。

ステップ 2. 左サイドバーの「ごみ箱」をクリックします。

ステップ 3. 対象ファイルを選択して「復元」ボタンを押します。

保存期間に注意!OneDriveのごみ箱には期限がある

OneDriveのごみ箱は永久保存ではありません。以下のように保存期間が設けられています:

個人アカウント(OneDrive 無料/有料):30日間
ビジネスアカウント(OneDrive for Business):通常93日間(最大)

この期限を過ぎると、ファイルは自動的に「第2段階のごみ箱」または完全削除されます。完全に削除されたファイルは、標準機能だけでは復元できません。

第2段階のごみ箱(Second-Stage Recycle Bin)とは?

OneDrive for Businessを利用している場合、削除されたファイルはまず「第1段階のごみ箱」に移動し、さらにそこから削除された場合は「第2段階のごみ箱」に送られます。このステージにある間は、SharePointのごみ箱管理画面から復元が可能です。

注意点:第2段階のごみ箱も保持期限(通常93日)を過ぎると、ファイルは完全削除されます。このため、「削除されたことに気づくのが遅れた」という場合には復元が困難になります。

復元できない主なケースとその理由

以下のような場合、OneDriveの標準機能ではファイルを復元できない可能性があります:

  • ごみ箱の保持期間を過ぎて自動削除された
  • ごみ箱から手動で完全削除した
  • 共有相手によって削除されたが、自分には復元権限がない
  • 同期エラーやストレージ制限で、削除が正しく反映されなかった

ういった状況では、OneDriveの機能だけでは対応できません。

ゴミ箱にないファイルを復元する3つの方法【データ復旧の手順】

ゴミ箱にファイルが見つからない場合、以下のような方法で復元できる可能性があります:

1. OneDriveの「第ニ段階ごみ箱」を確認する

OneDrive(特にOneDrive for BusinessやMicrosoft 365を利用している場合)では、ファイルを削除するとまず「第1段階のごみ箱(ユーザーのごみ箱)」に移動します。この「ごみ箱」からさらに削除したファイルは、すぐに完全消去されるわけではなく、「第2段階のごみ箱(管理者のごみ箱)」へと一時的に移動します。この第2段階のごみ箱にファイルが残っていれば、まだ自分で復元できる可能性があるのです。

以下の手順で、第2段階のごみ箱を確認・復元することができます:

ステップ 1. OneDriveにサインインします。

ステップ 2. 画面左メニューの「ごみ箱」をクリックします。

ステップ 3. 下までスクロールし、「第2段階のごみ箱」をクリックします。通常のごみ箱の一番下にリンクが表示されます。

ヒント表示されない場合は、「SharePointサイト」に移動し、そこでごみ箱を確認する必要があります。

ステップ 4. 第2段階ごみ箱に表示されているファイルを確認し、復元したいファイルにチェックを入れ、「復元」をクリックします。

2. PC本体のバックアップ機能を使う

OneDriveのごみ箱にも第2段階ごみ箱にもファイルが見つからない場合でも、PC本体に残されたバックアップデータから復元できる可能性があります。Windows OSには、標準で「ファイル履歴」などの機能が搭載されており、適切に設定していれば、削除前のデータを取り戻すことができます。

ステップ 1. 検索バーに「コントロールパネル」と入力し、「システムとセキュリティ」をクリックして「ファイル履歴」を選びます。

ステップ 2. 「ファイルの履歴」タブで「個人用ファイルの復元」を選択します。

ステップ 3. 左矢印をクリックして削除されたファイルを探し、元の場所に復元アイコンをクリックしてゴミ箱からファイルを復元します。

3. データ復元ソフトを使用する

OneDriveやPC本体のごみ箱、バックアップからもファイルが見つからない場合でも、データ復元ソフトを使えば、削除されたファイルを復元できる可能性があります。ファイルが完全に削除されたように見えても、記録媒体(HDD、SSDなど)には一時的にその痕跡が残っていることが多く、専用ツールを使えば復旧できることがあります。Partition Assistant for Recoveryは、誰でも簡単に使えるインターフェースと、業界トップクラスの復元率を誇る復元ソフトです。特に、OneDriveとPCの同期を行っているユーザーにとっては、ローカル側からの復元が成功するケースも多いため、早期のスキャンをおすすめします。

✎Partition Assistant for Recoveryをおすすめする理由:
写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
直感的で使いやすいUIを提供しています。
Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7対応
安全かつ快適

ステップ1. 場所を選択

Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(OneDriveのインストール先、この例はCドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ2. ファイルを選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。

ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

ステップ3. 保存先を選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

まとめ

OneDriveでファイルを削除したのにごみ箱にない場合、まず確認すべきことがいくつかあります。OneDriveの第2段階ごみ箱を見たり、PCのバックアップ機能を使ったりしても見つからない場合は、データ復元ソフトを試すことで復元できるかもしれません。特に削除してから時間が経っていない場合や、ローカルにデータが残っている場合は復元の可能性が高くなります。また、今後のために定期的なバックアップを設定したり、OneDriveの使い方を見直したりすることも重要です。