Premiere Proのデータが消えた!?動画が見つからない原因8選と、復元ソフトによる復旧手順を詳しく紹介。まずはこの記事をチェック!
動画編集を終え、「やっと書き出し完了!」と思ったのに、いざファイルを探しても見つからない…。そんな経験はありませんか?Premiere Proでは、保存先の設定ミスやファイル形式の問題、ソフトの一時的な不具合など、さまざまな理由で書き出した動画が見えなくなることがあります。
本記事では、「Premiere Proで書き出したビデオが見つからない!」というトラブルに直面した方のために、考えられる原因とその対処法を解説します。さらに、万が一データ自体が消えてしまった場合に備えたデータ復元方法についてもご紹介します。
Adobe Premiere Pro(プレミア プロ)は強力な編集ツールです。よくある問題の一つは、書き出したビデオが見つからないことです。Premiere Proで書き出したビデオが見つからない場合、いくつかの原因が考えられます。以下のチェックリストを参考に確認してみてください:
書き出しの時に指定した保存先がどこか確認しましょう。Premiere Proビデオの保存先は、書き出しの時に設定した書き出し場所に保存されます。間違ったフォルダーに保存されていないか見てみてください。
Premiere Proで「書き出し完了」と表示されたのに、動画ファイルが見つからない場合は、書き出し時の設定ミスが原因のことがあります。特に、フォーマットやプリセットの選択ミスには要注意です。
メニューから「ファイル」→「書き出し」→「メディア」を選択して、「フォーマット」が「H.264」や「QuickTime」など、目的に合った動画形式になっているか確認しましょう。
ファイル名がデフォルトのままであると、名前が似たファイルに上書きされてしまうこともあります。また、ファイル名に特殊文字が含まれている場合、書き出しに失敗することがあります。
正しい形式で書き出されているか確認してください。間違ったタイプだと見つけにくくなります。
Premiere Proの書き出しにおすすめのファイル形式は、MP4にできる「H. 264」。これは、動画を高画質な状態に維持できるだけでなく、Youtubeなどの投稿にも向いています。
まれに、Premiere Proのキャッシュやプロジェクトファイルのエラーで正常に書き出されないことがあります。この場合、キャッシュをクリアするか、Premiere Proの再起動を試してみてください。また、書き出しの時にエラーが出ていないかも確認しましょう。
それでも問題が解決しない場合は、コンピュータを再起動して問題を解決してください。
Premiere Proで書き出した動画が見つからないとき、意外と見落としがちなのが「実はちゃんと保存されているけど、どこにあるか分からない」というパターンです。そんな時は、パソコン内を効率よく検索してみましょう。
保存先の指定がデフォルトのままで、異なるドライブやクラウドストレージに保存されることもあります。特に、外付けドライブやクラウドに指定した場合、それが接続されていないと書き出しに失敗することもあるため、保存場所の確認は重要です。
エクスプローラー(ファイルのフォルダ)を開いて、左上の「PC」または「このPC」をクリックして、右上の検索窓に、以下のようなキーワードを入力します:
このように、PC内検索を活用すれば、うっかり別のフォルダに保存されていたファイルを見つけ出せることがあります。
ファイルが隠れている可能性もあるので、隠しファイルやフォルダを表示する設定を確認してください。
ステップ 1. 「Win+E」キーを同時に押してエクスプローラーを開き、左上隅の「ファイル」または「整理」をクリックし、「フォルダーと検索のオプション」を選択します。
ステップ 2. この画面で「表示」をクリックし、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択し、「適用」ボタンをクリックします。
ファイルとフォルダが表示されるかどうかを確認します。
ディスクの空き容量を確認してください。書き出しのディスクがいっぱいだと失敗することがあります。
ステップ 1. 「Win+E」キーを同時に押してエクスプローラーを開き、「PC」をクリックし、下にスクロールして「デバイスとドライブ」の所にハードディスクを見つけます。
ステップ 2. 容量を確認したいハードディスクの空き容量、全体の容量が表示されます。
上の手順で表示されない場合は、容量を確認したいハードディスクのを右クリックして、表示されるメニューから「プロパティ」をクリックし、容量を確認してください。
Premiere Proで書き出したビデオが見つからない場合、ファイルが壊れているかもしれません。Premiere Proがクラッシュして保存されていないファイルを復元したいときは、まず自動保存機能がオンになっているか確認してください。オンになっていれば、Adobe Premiere Proは10分ごとに自動保存フォルダーにファイルを保存するので、未保存のプロジェクトを簡単に復元できます。
自動保存機能の確認方法:
Premiere Proを起動し、メニューバーから「編集」を開き、「環境設定」から「自動保存」があります。
自動保存がオフの場合や機能しない場合、ごみ箱をチェックしてください。削除されたファイルがごみ箱にあれば、簡単に復元できます。ごみ箱にない場合は、完全に削除されている可能性があります。
万が一、Premiere Proの書き出しファイルやプロジェクトデータが完全に消えてしまった場合でも、まだ諦める必要はありません。そんなときに頼れるのが、データ復元ソフトPartition Assistant for Recoveryです。このソフトは、高精度スキャン機能により、削除済み・消失したPremiere Proのファイルを深層から検出し、誤ってフォーマットしたディスクや、外付けHDDからの復元も可能です。
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(書き出しの時に指定した保存先のドライブ、この例ではDドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
Premiere Proで書き出したはずのビデオが見つからないとき、多くの場合は保存先や設定の見落とし、ファイル形式の確認ミスなど、ちょっとした操作の違いが原因です。この記事でご紹介したチェックリストを一つずつ確認することで、多くのケースは解決できます。それでも見つからない、あるいはデータそのものが消えてしまった場合には、データ復元ソフトを活用することで、失ったファイルを高確率で取り戻すことが可能です。今後のためにも、書き出し後のファイル管理やバックアップの習慣もぜひ見直してみてくださいね。