Windows 11/10で不要ファイルを手動で削除する完全ガイド「安全・簡単」

「PCの動作が遅くなった気がする…」「ストレージの空き容量がどんどん減ってる!」「不要なファイルを自分で削除したいけど、どれを消していいか分からない…」こんな悩みを持っているあなたに最適な内容です。本記事では、Windows 11/10で不要ファイルを手動で安全に削除する方法を詳しく説明します。

投稿者 @ひとみ 2025年07月10日 更新者 @ひとみ 2025年07月09日

不要ファイルとは?削除してはいけないファイルは?

パソコンを長く使っていると、知らず知らずのうちに溜まっていくのが「不要ファイル」です。これらのファイルは、PCの動作には直接関係なく、削除してもほとんどの場合問題がありません。むしろ不要ファイルを定期的に削除することで、ストレージ容量を確保でき、動作速度の改善や、トラブルの予防にもつながります。しかし、削除してはいけないファイルを誤って消してしまうと、システムが不安定になるリスクもあるため、何を削除していいのか・何を削除してはいけないのかをしっかり把握することが大切です。

不要ファイルとは、一般的に以下のような使用済み・一時的・重複・残骸のファイルを指します:

  • 一時ファイル(Temporary files)
  • ごみ箱の中身
  • キャッシュ(ブラウザやアプリの動作ログ)
  • 古いWindows Updateの残骸
  • 使用していないアプリの残データ
  • システムの自動復元ポイント(古いもの)

これらのファイルは、PCの処理中に一時的に作成されるか、インストール後に残されることが多いです。削除してもWindowsは正常に動作するように設計されていますが、一部のファイルには注意が必要です。

❌削除してはいけないファイル・フォルダ一覧

不用意に削除してしまうと、システムやアプリが動作不良を起こすことがあります。以下のファイル・フォルダは削除しないでください:

「C:\Windows」フォルダ全体、およびその中のdllやsysファイル

「Program Files」「Program Files (x86)」フォルダ

「C:\Users[ユーザー名]」フォルダ内の構成ファイル(AppDataなど)

レジストリ関連ファイル(手動で削除することは基本NG)

「Recovery」「System Volume Information」などのシステム保護関連フォルダ

無料のおすすめPCクリーナー - Partition Assistant for Cleanup

不要なファイルを手動で削除するのが不安な方には、無料のPCクリーナーPartition Assistant for Cleanup」をおすすめします。このツールは、ジャンクファイルや大容量ファイル重複ファイルを自動でスキャンして整理することができます。Windows 11/10/8/7/Serverに完全に対応しており、初心者でも数回のクリックで安全にディスクの空き容量を確保できます。手動での操作とは異なり、削除しても問題ないファイルを自動で判別してくれるので、安心して使用できます。

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ステップ 1. Partition Assistant for Cleanupをインストールして起動します。「ジャンクファイルの削除」タブをクリックします。「スキャン開始」ボタンをクリックして、ジャンクファイルのスキャンを開始します。

ステップ 2. スキャン処理が完了すると、すべてのシステムジャンクファイル(ごみ箱ファイル、一時ファイル、ログファイル、無効なショートカットなど)とレジストリジャンクファイル(DLLレジストリ、システムレジストリ、プログラムレジストリなど)が表示されます。不要なファイルを選択したら、「今すぐ削除」ボタンをクリックしてクリーンアップを開始します。

ステップ 3. クリーンアップには時間がかかる場合があります。選択したファイルがクリーンアップされます。プロセスが完了すると、クリーンアップ完了ウィンドウが表示され、クリーンアップ済みのファイルとまだクリーンアップされていないファイルの数が表示されます。

Windows 11/10で不要ファイルを手動で削除する方法

パソコンの動作が重くなったり、ストレージ容量が不足したりする場合、多くは不要なファイルが蓄積していることが原因です。以下では、Windows 11やWindows 10で不要ファイルを手動で削除する具体的な方法を10項目に分けて詳しく紹介します。自分のPCの状況に応じて、できる範囲から実践してみましょう。

⚠️手動削除の前に注意すべき3つのポイント
  • 手動で不要ファイルを削除する際は、以下の点に注意しましょう。

  • システムファイルに触れない:「これはいらなさそう」と思っても、実はWindowsが重要な設定やログを保存しているフォルダであることもあります。名前だけで判断しないよう注意。

  • 削除前にバックアップを取る:特にアプリ関連の一時ファイルやダウンロードフォルダ内のファイルなどは、削除後に「あれ必要だった!」となることもあるため、念のためバックアップしておくのが安心です。

  • 管理者権限で操作する:一部の不要ファイルは、通常のユーザー権限では削除できません。右クリックで"管理者として実行"を選ぶことで、削除の成功率が上がります。

1. ごみ箱を空にする

もっとも基本的で効果的な方法です。削除したファイルがまだPC内に残っているため、必ず定期的に「ごみ箱を空にする」ことを忘れないようにしましょう。

デスクトップ上の「ごみ箱」を右クリックし、「ごみ箱を空にする」を選択するだけで完了します。ただし、必要なファイルを誤って削除していないか、事前に確認しましょう。

また、ゴミ箱を開き、削除したファイルを右クリックして「削除」を選び、特定のファイを削除できます。

(☞゚ヮ゚)☞関連記事:Windows 11/10で空にしたゴミ箱から削除したファイルを復元する方法

2. 「一時ファイル」を手動で削除する

Windowsはシステムやアプリの動作に関わる一時ファイル(テンポラリファイル)を自動的に作成しますが、これらは長期間放置されると無駄なディスクスペースを消費します。 「設定」→「システム」→「記憶域」→「一時ファイル」の順に進むと、削除できる一時ファイルの一覧が表示されます。チェックを入れて「ファイルの削除」を実行すれば、簡単に不要なデータを削除できます。

ステップ 1. スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択してください。

ステップ 2. 「システム」→「記憶域」をクリックします。

ステップ 3. 以下のストレージにて一時ファイルを選択します。

ステップ 4. 消したい一時ファイルリストが出てきますので、その中から消すものにチェック項目をした後に、「ファイルの削除」をクリックしていください。

3. ダウンロードフォルダを整理する

「ダウンロード」フォルダは、ソフトのインストーラーやPDF、画像、ZIPファイルなど、日常的に多くのファイルが保存される場所です。 定期的に中身を確認し、不要なファイルを手動で削除することで、かなりの容量を削減できます。 確認のうえ不要なファイルを削除しましょう。

ダウンロードフォルダを自動的に整理する場合は、「ストレージセンサー」をオンにすることができます。

ステップ 1. 「スタート」アイコン→「設定」をクリックします。

ステップ 2. 「システム」→「記憶域」をクリックします。

ステップ 3. 「ストレージセンサー」のスイッチをオンにします。

ステップ 4. 詳細設定で「毎週削除」「30日以上の一時ファイルを削除」などを指定可能です。

4. Windows Updateの残骸を手動削除する

更新後に残る古いWindowsインストールやバックアップファイル(Windows.oldなど)は、ディスククリーンアップで削除できます。容量が数GB空くこともあります。「スタート」→「ディスククリーンアップ」と検索し、システムファイルのクリーンアップを選択後、「Windows Updateのクリーンアップ」にチェックを入れて削除を実行してください。

ステップ 1. スタートメニューで「ディスククリーンアップ」と検索して起動します。

ステップ 2. クリーンアップしたいドライブ(通常はC:)を選択します。

ステップ 3. 不要なファイル(例:一時ファイル、縮小表示、ダウンロードファイルなど)にチェックを入れて「OK」をクリックします。さらに「システムファイルのクリーンアップ」ボタンを押せば、Windows Updateで残された不要なインストールファイルなども削除対象に加わります。

5. TEMPフォルダを直接掃除する

TEMPフォルダは、「C:\Windows\Temp」および「%TEMP%」の場所に存在し、一時的な作業ファイルが保存されています。

「ファイル名を指定して実行」(Win + Rキー)を開き、「%TEMP%」と入力してEnterキーを押すと、ユーザー用の一時フォルダが開きます。中身をすべて選択して削除することで、かなりの空き容量を確保できます。削除できないファイルがある場合は無視して構いません。

6. 「Prefetch」フォルダの中身も安全に削除する

 

Windowsフォルダにある【Prefetch】の中身を全部削除するとPCはどうなりますか? アンインストールしたゲームの名前をPC内で検索したら、上記の場所にexeがあり気になりました。 しかもフォルダ全体が66.6MBも使用していたのでもし軽く出来るなら、と思い質問します。

- 参考出典:Yahoo知恵袋

「C:\Windows\Prefetch」にあるファイルは、アプリ起動を高速化するためのログですが、たまに削除しても問題ありません。ただし、再生成されるため効果は一時的です。C:\Windows\Prefetchにアクセスし、フォルダ内のファイルをすべて選択して削除することで、不要なキャッシュを一掃できます。

7. ブラウザのキャッシュ・履歴を手動で削除する

Webブラウザ(Edge、Chrome、Firefoxなど)は、閲覧履歴やキャッシュを保存してページ表示を高速化していますが、それが肥大化するとストレージを圧迫します。各ブラウザの設定メニューから「閲覧履歴の消去」「キャッシュの削除」などの項目を選び、不要なデータを削除しましょう。定期的に実行することで、動作も軽快になります。

ここでChromeブラウザのキャッシュ・履歴を削除する手順を紹介します。

ステップ 1. Chromeブラウザを開き、画面右上の「︙」(設定など)をクリックします。 「設定」を選択します。

ステップ 2. 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」を選択します。 「閲覧履歴データの削除」をクリックします。

ステップ 3. 「基本」または「詳細設定」タブで、削除したい期間(1時間以内、24時間、7日間、4週間、全期間)を選択します。

ステップ 4. 削除したいデータの種類(閲覧履歴、Cookieと他のサイトデータ、キャッシュされた画像とファイルなど)にチェックを入れます。

ステップ 5. 「データを削除」をクリックします。

8. 古いシステム復元ファイルを削除する

コントロールパネル >「システムの保護」>「構成」>「削除」で、古い復元ポイントを削除できます。不要な履歴が蓄積されている場合は数GBの空きが確保できます。

Windowsにはトラブル時にシステムを元に戻せる「復元ポイント」が保存されていますが、古い復元ポイントが蓄積すると、数十GB単位でディスクを占有することがあります。「システムの保護」設定から不要な復元ポイントを削除することで、ストレージの節約になります。必要に応じて、最新の復元ポイントだけを残すことも可能です。

システムの復元ポイントを削除しても大丈夫?

はい、システムの復元ポイントを削除しても大丈夫です。削除してもシステムに悪影響はなく、空き容量を増やすことができます。ただし、復元ポイントはシステムが不安定になった場合に、以前の状態に戻すためのバックアップデータなので、削除すると、その復元ポイントが作成された時点までしかシステムを復元できなくなります。

ステップ 1. 「スタート」ボタンを右クリックし、表示された一覧の中から「システム」をクリックします。

ステップ 2. 「バージョン情報」が表示されましたら、「関連リンク」項目にある「システムの保護」をクリックします。

ステップ 3. 「システムのプロパティ」の「システムの保護」タブ画面が表示されます。保護設定の利用できるドライブからすべての復元ポイントを削除したいドライブを選択し、「構成」をクリックします。

ステップ 4. 「システム保護対象(選択したドライブ名)」画面が表示されます。画面下部にある「このドライブのすべての復元ポイントを削除します。」欄の「削除」をクリックします。 ※削除すると「現在の使用量:」部分に表示されている容量分が、Cドライブの空き容量になります。

ステップ 5. 「このドライブで、システムに加えた不要な変更を元に戻すことはできなくなります。続行しますか?」というメッセージが表示された場合は「続行」をクリックします。

ステップ 6. 「復元ポイントは削除されました」と表示されます。「閉じる」をクリックします。

ステップ 7. 「システムのプロパティ」画面に戻るので、「OK」を選択して、終了します。

9. 休止状態ファイル(hiberfil.sys)を削除する(上級者向け)

「休止状態」は、PCの作業状態を保存して電源を切る機能ですが、それには大容量の「hiberfil.sys」というファイルがCドライブに作成されます。休止状態を使用していない場合、このファイルを無効化して削除することで10GB以上の空き容量を確保できます。

ステップ 1. スタートメニューから「cmd」と入力し、結果からコマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

ステップ 2. 次に、「powercfg -h off」と入力し、Enterキーを押します。これで休止状態が無効になり、hiberfil.sysも自動的に削除されます。

10. 不要アプリやゲームの残骸を探して削除する

アンインストール後に残るアプリやゲームの設定ファイル、キャッシュ、関連フォルダなども意外と容量を使っています。エクスプローラーで「Program Files」や「AppData」フォルダを確認し、不要なデータが残っていないかチェックしましょう。また、スタートメニューの「アプリと機能」から、使っていないアプリをアンインストールしておくのも効果的です。

ステップ 1. 「スタート」アイコン→「設定」をクリックします。

ステップ 2. 設定画面が表示されるので、左のメニューから、「アプリ」をクリックします。

ステップ 3. 右側のメニューで、Win11 Proの場合、「アプリと機能」をクリックします。 ※Homeの場合は「インストールされているアプリ」をクリック。

ステップ 4. アプリの一覧の中から、アンインストールしたいアプリの横のメニューボタンをクリックし、「アンインストール」をクリックします。

まとめ

Windows 11/10でPCの空き容量を確保するには、不要ファイルを定期的に整理することが重要です。手動でもある程度の掃除は可能ですが、システムに関わる部分を誤って削除するとトラブルの原因にもなります。より安全・効率的にクリーンアップしたい場合は、「Partition Assistant for Cleanup」などの無料PCクリーナーを活用するのが効果的です。定期的なメンテナンスで、PCを常に快適な状態に保ちましょう。

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よくある質問

1. 整理後に空き容量をチェックする方法は?

不要ファイルを削除した後は、PCの空き容量を確認しましょう。エクスプローラーの「PC」からドライブを選択すると、容量のグラフが表示されます。より詳細に確認したい場合は、「設定」→「システム」→「記憶域」でストレージの内訳をチェックできます。PCクリーナーソフトを使えば、削除結果と容量変化を自動で確認できる機能も搭載されており便利です。

2. Windows 11で手動で不要ファイルを削除する方法はありますか?

はい。Windows 11では手動で不要ファイルを削除する方法が複数あります。たとえば、「設定」→「システム」→「記憶域」→「一時ファイル」から削除対象を選択できます。また、「ファイルエクスプローラー」で「ダウンロード」フォルダや「ごみ箱」を手動で整理するのも有効です。

3. 手動で削除するよりも、PCクリーナーを使った方がいいですか?

手動削除は細かい制御ができますが、慣れていないユーザーにとっては手間がかかることがあります。そのため、信頼性の高いPCクリーナーソフト(例:Partition Assistant for Cleanupなど)を使うことで、不要ファイルの種類を自動判別し、安全かつ効率的に削除することが可能です。