Windows 11/10で重複ファイルを削除する方法

Windows 11/10では、日々の作業やアプリの利用で知らないうちに重複ファイルが増えていきます。これらの重複ファイルは、気づかないうちにストレージ容量を圧迫し、PCの動作を遅くする原因になります。この記事では、Windowsで重複ファイルを効率的に探して削除する方法を説明します。

投稿者 @ひとみ 2025年08月11日 更新者 @ひとみ 2025年08月11日

重複ファイルが増える原因

パソコンを長く使っていると、同じファイルが複数の場所に保存されてしまう重複ファイルが少しずつ増えていきます。その原因はさまざまですが、最も多いのはファイルのコピーや移動時のミスです。たとえば、同じ画像やドキュメントを別のフォルダにも保存しておき、後で整理し忘れるケースがあります。

重複ファイルが増える理由は、ユーザーの操作ミスだけではありません。実は、Windowsやアプリが自動で作成してしまう場合もあります。主な原因は以下の通りです。

  • 複数回のダウンロード:同じファイルを繰り返しダウンロードすると、ファイル名に「(1)」「(2)」などが付いたコピーが作成されます。

  • バックアップや同期の不具合:OneDriveやGoogle Driveなどのクラウド同期で、衝突ファイルが生成されることがあります。

  • 編集時の複製保存:画像や文書の編集時に、「別名で保存」を繰り返すことで似たファイルが増えるケースです。

こうした原因が重なると、気づかないうちに数GB〜数十GBもの不要ファイルが蓄積されます。

無料の重複ファイル削除ソフトを使う方法

大量の重複ファイルを効率的に削除したい場合は、無料の専用ソフトを使うのが便利です。たとえば「Partition Assistant for Cleanup」は、ファイル名・サイズ・ハッシュ値を基に高速かつ正確に重複を検出し、プレビュー画面で内容を確認してから削除できます。

主なメリットは以下の通りです。
自動スキャン機能:指定ドライブやフォルダーから重複ファイルを一括検索
プレビュー表示:削除前に内容を確認し、誤削除を防止
幅広い形式対応:画像、動画、音楽、ドキュメントなどあらゆるファイル形式に対応
一括削除:選択した重複ファイルをワンクリックで削除可能

重複ファイル削除だけでなく、 「ジャンクファイル削除」と「大容量ファイル検索」機能も搭載しています。無料で使えるため、ストレージを徹底的に整理したいという方におすすめです。

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ステップ 1. Partition Assistant for Cleanupをダウンロード、インストールして起動します。「重複ファイルの検索」タブをクリックします。「スキャン開始」をクリックしてシステムドライブのスキャンを開始するか、「カスタムスキャン」をクリックしてスキャンするパスを手動で選択できます(ここでは「カスタムスキャン」を例に説明します)。

ステップ 2. 「カスタムスキャン」をクリックすると、PC上のすべてのローカルドライブと外付けドライブが表示されます。「パスを追加」ボタンをクリックすると、フォルダ参照ウィンドウがポップアップ表示されます。デスクトップ、ダウンロードフォルダ、その他のフォルダパスなど、PC上のパスを追加できます。

ステップ 3. 必要なパスを追加したら、「スキャン開始」ボタンをクリックしてスキャン処理を開始します。

ステップ 4. スキャン処理には時間がかかる場合があります。スキャンが完了すると、すべての重複ファイルがリストされます。重複ファイルを手動で選択するか、「スマート選択」ボタンをクリックして不要な重複ファイルを自動的に選択して削除できます。

ヒント:「スマート選択」にチェックが入っている場合、最も古い重複ファイルのみのチェックが外されます。つまり、最も古いファイルを除くすべての重複ファイルが削除対象としてチェックされます。(最も古いファイルとは、最初に作成されたファイルです。このファイルは削除されません。その他の重複ファイルは、最も古いファイルのコピーとみなされます。)

後ろのボタンをクリックして、それらのファイルの中身を確認できます。

すべての重複ファイルを手動で選択した場合、重複ファイルの少なくとも1つのコピーを残すように求めるポップアップ警告ウィンドウが表示されます。すべての重複ファイルを削除する場合は、「OK」をクリックすると、すべての重複ファイルが削除対象として選択されます。

ステップ 5. 不要な重複ファイルを選択したら、「今すぐ削除」ボタンをクリックして削除を開始します。

ステップ 6. 削除には時間がかかる場合があります。処理が完了すると、選択したファイルが削除され、削除されたデータの合計量を示す「クリーンアップ完了」ウィンドウが表示されます。

重複ファイルを放置すると、ストレージの無駄遣いやパフォーマンス低下につながります。 Partition Assistant for Cleanupを使えば、初心者でも安心して短時間で不要な重複ファイルを削除でき、さらにPC全体のストレージ管理まで可能です。無料で利用できるので、まずは試してみる価値があります。

Windows10/11の標準機能で重複ファイルを削除する方法

Windowsには、追加のソフトを使わずに重複ファイルを見つけて削除する方法がいくつかあります。機能はシンプルですが、小規模な重複整理には十分対応できます。

1. エクスプローラーでの検索

エクスプローラーの検索機能を使えば、名前や拡張子、サイズなどの条件を指定してファイルを探せます。たとえば「*.jpg」と入力すれば、すべてのJPEG画像が一覧表示されます。その中から名前や日付、サイズで並び替えれば、同じファイルを見つけやすくなります。

ただし、この方法は完全一致検索ではないため、ファイルの中身が同じでも名前が違えば検出できないという制限があります。あくまで手動で確認する必要があるため、大量の重複整理には時間がかかります。

ステップ 1. タスクバーの検索で「エクスプローラー」を開きます。

ステップ 2. 検索ボックスに拡張子(例:*.docx)を入力します。

ステップ 3. ウィンドウ上部の「表示」タブで「詳細」を選択し、「並べ替え」→「名前」または「サイズ」で並べ替えます。

ステップ 4. 同じサイズ・内容のファイルを確認して削除します。

2. PowerShellコマンドの利用

PowerShellを使えば、特定フォルダ内の重複ファイルをハッシュ値で検出可能です。たとえば、Get-FileHashコマンドを使ったスクリプトは、フォルダ全体をスキャンして重複を一覧表示します。ただし、コマンド操作に慣れていない方にはややハードルが高いです。

(☞゚ヮ゚)☞関連記事:PowerShellで重複ファイルを検索・削除する方法

まとめ

重複ファイルを放置すると、ストレージ容量の無駄遣いや検索速度の低下を招きます。Windows 10やWindows 11では、手動での削除も可能ですが、大量のファイルを扱う場合は専用の重複ファイル削除ソフトを活用する方が効率的です。定期的な整理を行うことで、PCのパフォーマンスを維持し、ファイル管理をより快適に行えます。

よくある質問

1. Windowsで重複ファイルを削除する方法はありますか?

Windows自体には完全な重複ファイル検出機能は搭載されていませんが、エクスプローラーを使って名前やサイズで並び替えることで、手動で見つけて削除することは可能です。効率的に行うには、専用の重複ファイル削除ソフトを利用するのが一般的です。これにより、大量のフォルダを一括でスキャンし、重複ファイルを自動検出してくれます。

2. Windowsに重複ファイル削除の標準機能はありますか?

Windowsには、完全な重複検出専用機能は標準搭載されていません。ただし、同じ名前や種類のファイルを探すための検索機能や、サイズ順・更新日順での並び替え機能は利用できます。これらを組み合わせれば手動で重複を探すことは可能ですが、大量のファイルを処理するには効率が悪いため、専用ツールの利用が推奨されます。

3. 無料でWindowsの重複ファイルを削除する方法はありますか?

はい、あります。無料のソフトを使えばコストをかけずに重複ファイルを削除できます。代表的な例として、「CCleaner Free」「Partition Assistant for Cleanup」などがあります。いずれもシンプルな操作でスキャン・削除ができ、Windows 10/11の両方で利用可能です。