巨大ファイルが削除できない?原因と対処法を徹底解説【Windows 10/11】

巨大ファイルや大容量ファイルが削除できない場合どうしますか?なぜ削除できませんか?PCを使っていると、時々「巨大ファイル」「大容量ファイル」が削除できずに困ることがあります。そこで今回は、削除できない巨大ファイルを消すための原因と対処法を詳しく説明します。

投稿者 @ひとみ 2025年07月11日 更新者 @ひとみ 2025年07月11日

ユーザー事例:巨大ファイルが削除できない

 

昔ダウンロードしたWindowsのISOファイル(約8GB)が、どうしても削除できません。右クリックから「削除」を選んでも、「ファイルが使用中」と表示されて削除できないんです。もちろん、他で開いているわけでもなく、再起動してもダメでした。セーフモードとかで削除するしかないんでしょうか?他に方法があれば知りたいです。

- ユーザーからの質問

PCを使っていると、不要な大きなファイルや大容量のファイルがたまり、ディスクの容量が圧迫されることがあります。そうしたファイルを削除しようとしても、「削除できない」「削除中にエラーが起こる」といった問題に直面することがあります。このような状況では、どう対処すればよいのか分からず、困ってしまうことも多いでしょう。

実は、ファイルが削除できない理由はさまざまで、操作方法によっては解決できることがほとんどです。この記事では、「巨大ファイルや大容量ファイルを削除できない」場合に考えられる原因と、その対処法を具体的に説明します。エラーメッセージや原因別に適切な対処法を学び、簡単に削除できるようになるでしょう。

巨大ファイルが削除できない原因

PCのストレージがいっぱいになり、大きなファイルを削除しようとしたときに削除できない問題に直面することがあります。これにはいくつかの理由があります。特に、重要なファイルやシステムファイルを誤って削除しないように、注意して操作する必要があります。しかし、正当な理由があっても、大きなファイルが削除できないことがあるため、その原因を見つけることが重要です。

削除できないファイルを処理する前に、まずエラーメッセージを確認しましょう。以下のようなエラーが出ることがあります。
  • アクセスが拒否されました」 →権限の問題が原因で、削除が許可されていない。

  • ファイルが使用中です」→ 他のプログラムがファイルを使用しているため、削除できない。

  • 指定されたファイルが見つかりません」 →ファイルが破損しているか、消失している場合。

  • ファイルはロックされています」 →ファイルが他のプロセスによってロックされている状態。

  • これらのメッセージから、問題の原因を予測することができます。

以下では、巨大ファイルが削除できない主な原因を紹介します。これらを理解することで、問題を解決する手助けになります。

ファイルが削除できない原因その1:ロックされているファイル

ファイルが「ロック」されている場合、そのファイルは現在使用中であるため削除できません。たとえば、アプリケーションがそのファイルを使用していたり、バックグラウンドでシステムがそのファイルを処理している場合です。これが原因でファイルを削除しようとしても、エラーメッセージが表示されることがあります。

▶対策:

まず、ファイルを使用しているプログラムを終了し、その後再度削除を試みます。

CtrlとAltとEscキーを同時に押して「タスクマネージャー」を開きます。「プロセス」タブで関連するプログラムを終了させることも有効です。

ファイルが削除できない原因その2:管理者権限不足

ファイルを削除するには管理者権限が必要な場合があります。特に、システム関連のファイルやプログラムファイルは通常のユーザー権限では削除できません。管理者権限を持たないユーザーアカウントから操作を行おうとすると、削除に失敗することが多いです。

▶対策:

ステップ 1. 該当ファイルまたはフォルダーのプロパティを開きます。

ステップ 2. 「セキュリティ」タブ →「編集」ボタンをクリックします。

ステップ 3. 一覧に自分のユーザー名があれば選択し、「フルコントロール」にチェックを入れます。一覧に自分のユーザー名が表示されていない場合は、「追加」をクリックして、ユーザー名を入力 →「名前の確認」→「OK」で追加してください。

ステップ 4. 「適用」→「OK」で設定を反映させ、ファイルの削除を試してみてください。

ファイルが削除できない原因その3:破損したファイル

削除しようとしているファイルが破損している場合も、削除できないことがあります。破損したファイルは、通常の方法でアクセスできなくなり、削除を試みるとエラーメッセージが表示されることがあります。このようなファイルは、通常の操作では「不正なファイル」として扱われるため、削除ができません。

▶対策:

CHKDSKツールを使って、ディスクのエラーを修復することで、破損したファイルを取り扱える場合があります。そして、大容量ファイルを削除できるかもしれません。

ステップ 1. 「スタートメニュー」から「cmd」と検索し、「コマンドプロンプト」を管理者として実行します。

ステップ 2. コマンドプロンプトが開いたら、次のコマンドを入力します。

chkdsk D: /f /r

👉「D:」は、修正したいドライブレターに置き換えてください。
👉「/f」オプションは、ディスクのエラーを修正するための指示です。
👉「/r」オプションは、不良セクターを検索して修復する指示です。

ステップ 3. コマンドを入力後、Enterキーを押します。Windowsがディスクをチェックし、エラーが見つかると自動的に修正します。

大容量ファイルを削除できない場合の基本的な対処法

巨大ファイルを削除する際に、役立つ方法をいくつか紹介します。これらの方法を使えば、問題なくファイルを削除できる可能性が高くなります。

方法1. 無料のPCクリーナーを使って削除する

PCクリーナーソフトウェアは、ジャンクファイルや不要な大容量ファイルを自動的にスキャンして削除する便利なツールです。これらのソフトは、通常のファイル管理ツールでは削除できないようなロックされたファイルやキャッシュファイルも掃除してくれる場合があります。

そんなときにおすすめなのが、Partition Assistant for Cleanupです。このツールは、Windows 11/10/8/7/Serverに対応した無料のクリーンアップツールで、PC内の大容量ファイルを高速にスキャンし、一覧表示してくれる機能が搭載されています。操作はシンプルで、初心者でも安心して使える設計です。エクスプローラーでは見落としがちな場所にある巨大ファイルも見つけ出し、スムーズに削除できます。

大容量ファイル削除に限らず、PCの無駄なデータを総合的に整理できるツールです。以下のような便利機能も搭載されています:

ジャンクファイル削除:一時ファイルやキャッシュなどをワンクリックでクリーンアップ
重複ファイル検出と削除:同一内容のファイルを自動検出して整理
ディスク使用量の可視化:どのフォルダがどれだけ容量を使っているかを視覚的に確認

このツールを使うことで、不要なファイルを一括で削除し、ディスクの空き容量を確保することができます。

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ステップ 1. Partition Assistant for Cleanupをインストールして起動します。「大容量ファイルの削除」タブをクリックします。「システムドライブのスキャン」をクリックして、システムCドライブのスキャンを開始します。または、「カスタムスキャン」をクリックして、スキャンする場所を手動で選択します。(ここでは「カスタムスキャン」を例に説明します。)

ステップ 2. 「カスタムスキャン」をクリックすると、PC上のすべてのローカルドライブと外付けドライブ、そしてデスクトップ、ドキュメント、ダウンロードフォルダなどの一般的なパスが表示されます。スキャンする場所を手動で選択したら、「スキャン開始」をクリックします。

ステップ 3. 削除したいファイルにチェックを入れ、「今すぐ削除」ボタンをクリックして削除を開始します。

大容量ファイルにチェックを入れ、後ろのボタンをクリックしてファイルを探すこともできます。

ステップ 4. 削除には時間がかかる場合があります。処理が完了すると、選択したファイルが削除され、削除されたデータの合計量を示す「クリーンアップ完了」ウィンドウが表示されます。

方法2. コマンドプロンプトで削除する

コマンドプロンプトを使うことで、通常のファイル削除では対処できないファイルを削除できることがあります。例えば、delコマンドを使用して、ファイルを指定して削除する方法です。ロックされているファイルや破損したファイルも、管理者権限でコマンドを実行することで削除できる場合があります。

ステップ 1. 「スタートメニュー」から「cmd」と検索し、「コマンドプロンプト」を管理者として実行します。

ステップ 2. 「del /f /s /q」コマンドを使用すると、強制的にファイルを削除できる場合があります。

例えば、コマンドプロンプトのウィンドウで、「del /f /q /a c:\users\love jeet\desktop\infected.txtc」と入力します。Enterキーを押して削除します。

ヒント:Delコマンドの構文の意味

/f = 読み取り専用ファイルを削除します。

/q = 削除の確認をオフにします。

/a = アーカイブされたファイルとフォルダーを削除します。

c:\users\lovejeet\desktop\infected.txtc = ファイルディレクトリです。

方法3. セーフモードでファイルを削除する

セーフモードでWindowsを起動すると、システムが最小限のサービスとドライバだけを読み込みます。このため、通常のモードでは削除できないファイルを削除できることがあります。セーフモードに入ることで、ロックされているファイルや破損したファイルも削除できる場合があります。

ステップ 1. デスクトップ上の「スタート」をクリックし、「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「詳細起動」と進み、「今すぐ再起動する」をクリックします。

ステップ 2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」をクリックします。

ステップ 3. 「スタートアップ設定」ウィンドウで、F4キーを押すと、Windowsがセーフモードに入ります。

ステップ 4. コンピュータがセーフモードで起動し、セーフモードで削除対象のファイルを手動で削除することができます。

まとめ

巨大ファイルが削除できない原因は、ファイルがロックされている、管理者権限が不足している、またはファイル自体が破損していることが多いです。これらの原因を特定し、適切な対処法を試みることで、問題の解決が可能です。PCクリーナーソフトの使用、コマンドプロンプトでの操作、セーフモードでの削除など、さまざまな方法を駆使して、スムーズに大容量ファイルを削除しましょう。