PCで重複ファイルが削除できない時の原因と対処法

パソコンの容量を圧迫する「重複ファイル」。せっかく整理しようと思っても、「削除できない」というケースがあります。この記事では、重複ファイルが削除できない原因と安全な解決方法を詳しく解説し、効率的に重複ファイルを削除する方法もあわせて紹介します。

投稿者 @ひとみ 2025年08月11日 更新者 @ひとみ 2025年08月11日

重複ファイルが削除できないのはなぜ?

パソコンを使っていると、同じ名前や内容のファイルが複数存在する「重複ファイル」が溜まってしまうことがあります。通常であれば、右クリックから削除できるはずですが、時には「ファイルが開かれているため削除できません」「アクセスが拒否されました」などのエラーが表示され、削除できない場合があります。原因はファイルが使用中だったり、権限の問題だったり、システムが保護している場合などさまざまです。まずは原因を特定し、それに応じた対処を行うことが重要です。

🔍PCで重複ファイルが削除できない場合、以下のような原因が考えられます。
  • ファイルが使用中(別のアプリが開いている)

  • 管理者権限が必要

  • 読み取り専用属性が付いている

  • ファイル名やパスが長すぎる

  • アクセス許可の問題

  • システムが保護している重要ファイル

PCで重複ファイルが削除できない時の対処法

重複ファイルが削除できない場合は、原因に応じて段階的に対処することが大切です。 安易に強制削除を試みると、必要なファイルまで消してしまうリスクがあるため、以下の方法を順番に試すことをお勧めします。

方法1. ファイルを使用中のアプリを終了する

削除できない原因で最も多いのが、ファイルが現在使用中であるケースです。たとえば、Excelファイルを開いたまま削除しようとするとエラーになります。ファイルを閉じるか、それを使用しているアプリを完全に終了しましょう。アプリがバックグラウンドで動いている可能性もあるため、タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開き、関連するプロセスを終了させてから再度削除を試してください。

ステップ 1. キーボードのCtrl + Shift + Escを押してタスクマネージャーを開きます。

ステップ 2. そのファイルを開いている可能性があるアプリ(例:Word、Excel、動画再生ソフトなど)をすべて閉じます。プログラムを右クリックし、「タスクの終了」を選んで閉じます。

ステップ 3. ファイルを右クリック→「削除」で再試行します。

方法2. 再起動してから削除を試す

どのアプリを使っているかわからない場合は、PCを再起動するのが簡単な方法です。再起動することで、ファイルを使用しているプロセスが解除され、ほとんどの場合、削除できるようになります。特に、システムや常駐ソフトが原因でロックされている場合には効果的です。

ステップ 1. Windowsの「スタート」 →「電源」 →「再起動」をクリックします。

ステップ 2. 再起動した後、削除したいファイルを右クリック→「削除」を選びます。

方法3. セーフモードで削除する

通常モードでは削除できないファイルも、Windowsをセーフモードで起動すると削除できることがあります。セーフモードでは必要最低限のドライバとサービスのみが起動するため、ファイルをロックしている常駐ソフトの影響を避けられます。

ステップ 1. デスクトップ上の「スタート」をクリックし、「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「詳細起動」と進み、「今すぐ再起動する」をクリックします。

ステップ 2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」をクリックします。

ステップ 3. 「スタートアップ設定」ウィンドウで、F4を押すと、Windowsがセーフモードに入ります。

ステップ 4. コンピュータがセーフモードで起動し、セーフモードでファイルやフォルダーを削除または操作します。その後、PCを再起動すると、セーフモードが終了します。

方法4. 管理者権限で削除する

アクセス権限が不足していると、「アクセスが拒否されました」というエラーが出て削除できません。この場合は管理者権限で削除を試しましょう。

  • ファイルを右クリックして「管理者として実行」できる削除ツールを使うか、コマンドプロンプト(管理者)を開いてdelコマンドで削除します。
  • また、ファイルのプロパティ→「セキュリティ」タブから権限を変更して、自分のアカウントにフルコントロールを付与してから削除する方法もあります。

ステップ 1. 該当ファイルまたはフォルダーのプロパティを開きます。

ステップ 2. 「セキュリティ」タブ →「編集」ボタンをクリックします。

ステップ 3. 一覧に自分のユーザー名があれば選択し、「フルコントロール」にチェックを入れます。一覧に自分のユーザー名が表示されていない場合は、「追加」をクリックして、ユーザー名を入力 →「名前の確認」→「OK」で追加してください。

ステップ 4. 「適用」→「OK」で設定を反映させ、ファイルの削除を試してみてください。

安全に一括削除するためのおすすめフリーソフト

重複ファイルを手動で削除するのは時間がかかるうえ、誤削除のリスクがあります。そこで役立つのが重複ファイル検出・削除無料ソフトです。たとえば「Partition Assistant for Cleanup」などは、ファイル名やサイズ、ハッシュ値で正確に重複を判定し、削除前にプレビュー確認が可能です。誤って必要なファイルを消してしまう心配が少なく、安全に一括整理できます。

主な特徴は以下の通りです。
高速スキャン:全ドライブや指定フォルダーから重複ファイルを素早く検出
安全設計:削除前にプレビュー表示し、誤削除を防止
多形式対応:画像・動画・音声・ドキュメントなど幅広いファイル形式に対応
一括処理:複数の重複ファイルをワンクリックで削除可能

Partition Assistant for Cleanupは重複ファイル削除だけでなく、 「ジャンクファイル削除」と「大容量ファイル検索」機能も搭載しています。無料で使えるため、ストレージを徹底的に整理したいという方におすすめです。

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ステップ 1. Partition Assistant for Cleanupをダウンロード、インストールして起動します。「重複ファイルの検索」タブをクリックします。「スキャン開始」をクリックしてシステムドライブのスキャンを開始するか、「カスタムスキャン」をクリックしてスキャンするパスを手動で選択できます(ここでは「カスタムスキャン」を例に説明します)。

ステップ 2. 「カスタムスキャン」をクリックすると、PC上のすべてのローカルドライブと外付けドライブが表示されます。「パスを追加」ボタンをクリックすると、フォルダ参照ウィンドウがポップアップ表示されます。デスクトップ、ダウンロードフォルダ、その他のフォルダパスなど、PC上のパスを追加できます。

ステップ 3. 必要なパスを追加したら、「スキャン開始」ボタンをクリックしてスキャン処理を開始します。

ステップ 4. スキャン処理には時間がかかる場合があります。スキャンが完了すると、すべての重複ファイルがリストされます。重複ファイルを手動で選択するか、「スマート選択」ボタンをクリックして不要な重複ファイルを自動的に選択して削除できます。

ヒント:「スマート選択」にチェックが入っている場合、最も古い重複ファイルのみのチェックが外されます。つまり、最も古いファイルを除くすべての重複ファイルが削除対象としてチェックされます。(最も古いファイルとは、最初に作成されたファイルです。このファイルは削除されません。その他の重複ファイルは、最も古いファイルのコピーとみなされます。)

後ろのボタンをクリックして、それらのファイルの中身を確認できます。

すべての重複ファイルを手動で選択した場合、重複ファイルの少なくとも1つのコピーを残すように求めるポップアップ警告ウィンドウが表示されます。すべての重複ファイルを削除する場合は、「OK」をクリックすると、すべての重複ファイルが削除対象として選択されます。

ステップ 5. 不要な重複ファイルを選択したら、「今すぐ削除」ボタンをクリックして削除を開始します。

ステップ 6. 削除には時間がかかる場合があります。処理が完了すると、選択したファイルが削除され、削除されたデータの合計量を示す「クリーンアップ完了」ウィンドウが表示されます。

まとめ

重複ファイルはストレージ容量を圧迫し、PCの動作を遅くする原因にもなります。削除できない場合は、ファイルが使用中でないか、権限設定に問題がないかを確認し、適切な方法で対処しましょう。また、手動で探すのは時間がかかるため、重複ファイル検出ツールを活用することで効率的に整理できます。定期的なクリーンアップを習慣化すれば、パソコンのパフォーマンス向上にもつながります。