解決済み:7-Zip(7z)ファイルを解凍できない

このガイドでは、7-Zipで7zファイルが正常に解凍できない場合に役立つ対処法をまとめています。ファイルが壊れている、パスワードが合わない、対応していない形式など、具体的な原因ごとに解決策を詳しく解説します。ぜひご覧ください!

Yoyo

更新者: Yoyo / 2025年05月13日

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7-Zipファイルを解凍できない原因とは?

7-Zip(セブンジップ)は、オープンソースの高圧縮率ファイル圧縮・解凍ソフトで、Windows環境を中心に幅広く利用されています。特に「.7z」形式は、ZIP形式よりも高い圧縮率を実現できる点が特徴です。対応フォーマットが多く、軽量かつ無料で使えることから、ビジネスシーンや個人利用問わず人気のあるツールです。

しかし、7zファイルを7-Zipで解凍しようとした際に、「CRCエラー」「データエラー」「アーカイブが開けません」といったエラーメッセージが表示されたり、反応がなかったり、解凍されたファイルが空だったりするケースもあります。こうした問題が起こる原因としては、次のような点が考えられます:

7-Zipのバージョンが古い:古いバージョンの7-Zipでは、最新形式の7zファイルに対応していない場合があります。圧縮時と解凍時のバージョンが異なることで、互換性の問題が発生することもあります。

ダウンロードや転送中にファイルが破損した:メール添付やクラウドからのダウンロード時にネットワークエラーが発生すると、7zファイルが一部破損し、解凍できなくなることがあります。

ファイル名や保存先に全角文字・記号が含まれている:日本語や特殊記号、またはパスが極端に長い場合など、ファイルシステムとの相性により解凍に失敗するケースがあります。

記憶媒体(HDD・USBメモリなど)の物理エラー:ファイルが保存されているドライブに物理的なエラーがある場合、正常に読み込むことができず解凍エラーとなる可能性があります。

7-Zipファイルを解凍できない場合の解決策

以下に、7-Zipでファイルを解凍できない場合の効果的な4つの解決策をご紹介します。

方法1. 7-Zipを再インストールして設定する

まず試していただきたい基本的な対処法が、7-Zipの再インストールです。使用中のバージョンが古かったり、設定に不具合が生じていたりすると、ファイルの解凍に失敗することがあります。

再インストールする際は、まず現在の7-Zipをアンインストールしてから、公式サイトから最新の安定バージョンをダウンロードし、再インストールしてください。

7-Zipを再インストール

インストール後は、解凍時に使用されるファイル関連付けの設定を確認しておくと安心です。「7-Zip File Manager」を起動し、「ツール」→「オプション」から、.7z形式が7-Zipに関連付けられていることを確認しましょう。

方法2. 破損した7zファイルを修復する

GUI操作で解凍できない場合でも、コマンドラインを使うことで部分的にファイルを取り出せることがあります。特に破損が一部にとどまっている場合は、無傷なファイルだけでも抽出可能です。。

1. Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを管理者として実行します。

2. 対象の.7zファイルがある場所まで移動(例:cd C:\Users\ユーザー名\Downloads)し、以下のコマンドを実行します:

  • 7z x -r ファイル名.7z

このコマンドはアーカイブを再帰的に展開(-r)し、可能な限りファイルを抽出します。完全な復旧は難しくても、一部のファイルは無事に取り出せる可能性があります。もっと見る>>

7zファイル コマンド

方法3. ファイルパスやファイル名を簡略化する

Windowsシステムでは、ファイルパス(フォルダ階層を含む全体のパス)が260文字を超えると、解凍時にエラーが発生することがあります。

また、ファイル名に全角文字(日本語や特殊記号)、スペース、半角カタカナが含まれていると、7-Zipが正しく認識できず、解凍に失敗する原因となる場合があります。

そのため、解凍時にエラーが発生する場合は、以下の点を確認・修正してみてください:

  • 解凍先をデスクトップなど、フォルダ階層が浅いシンプルな場所に変更する

  • アーカイブファイル名を「test.7z」などの半角英数字にリネームする

  • 解凍先フォルダ名も短く、シンプルな名前にする

ファイルパスとファイル名を簡潔にすることで、7-Zipが正しく動作し、エラーの発生を回避しやすくなります。

方法4. CHKDSKコマンドで保存メディアを修復してみる

7zファイルが保存されているドライブやUSBメモリ自体に問題がある場合、ファイルは一見正常に見えても内部的に破損している可能性があります。こうした場合には、Windowsの「CHKDSK(チェックディスク)」コマンドを使って保存メディアのエラーをスキャン・修復してみましょう。

1. Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを管理者として実行します。

2. 次のようにコマンドを入力し、Enterキーを押します。

  • chkdsk E: /f

※「E:」の部分は、問題のあるドライブのドライブ文字に置き換えてください。

chkdskコマンド

3. エラーがあれば自動的に修復処理が行われます。この操作により、ドライブ上の論理エラーや不良セクタが検出され、ファイルの読み取り精度が向上する可能性があります。

おまけ:失われた7zファイルを復元したいときは?

これまで説明した方法で7zファイルを解凍しようとしても、ファイル自体が完全に壊れていたり、紛失していたりすると、通常の解凍ツールを使用することは困難です。特に、ダウンロード時のエラー、USBメモリや外付けハードディスクからの誤転送、誤ってファイルを削除してしまった場合などは、ファイル自体を解凍できない可能性があります。

この場合、7zファイルを作成した元のデータそのものを復元する方法が有効です。ここでは、専門的なデータ復元ソフトAOMEI Partition Assistant for Recoveryをお勧めします。このソフトを使用し、フォーマットされたドライブ、破損したパーティション、または意図せず消してしまった7zファイルでも、高い確率で元の状態に復元できます。

AOMEI Partition Assistant for Recovery

プロ仕様のWindows向けデータ復元ソフトで、さまざまな状況下で失われたデータの復元が可能

Partition Assistant for Recoveryで失われた7zファイルを復元する手順:

1. まず、AOMEI Partition Assistant for Recoveryをダウンロードしてインストールし、実行します。7-Zipファイルが保存されていた場所(ここでは例としてCドライブ)を選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。

スキャン

2. クイックスキャンが自動的に実行され、復元可能なデータがすぐに表示されます。探したいファイルを効率的に見つけるには、検索ボックスでファイル名や拡張子を入力するか、「フィルター」を使って種類、更新日、サイズで検索できます。

フィルター

3. 復元したいファイルを選択し、「復旧xつのファイル」ボタン>「フォルダーの選択」をクリックし、復元したファイルの保存場所を選択します。

※7-Zipファイルの上書きを避けるために別のドライブに保存してください。

フォルダーを選択

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おわりに

7-Zip(.7z)ファイルが解凍できない問題は、様々な理由で突然発生することがよくあります。しかし、この記事で紹介しているように、ソフトの再インストール、コマンドの使用やファイル名の簡略化など、一つ一つ試していくことでエラーを解決できます。

なお、ファイルそのものが破損・消失してしまった場合でも、復旧の可能性はゼロではありません。この場合、専門的なデータ復元ツールPartition Assistant for Recoveryを使用して失われたデータを復元することを検討してください。

Yoyo
Yoyo · 編集者
Yoyoは、AOMEI Technology会社の編集者としてパソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理、クラウドファイルの同期などの記事もたくさん持っています。情報技術とウェブ関連の分野に情熱を傾けつつ、ゲームも大好きです。新しいテクノロジーに常に興味津々で、読者に最新情報を提供することを心掛けています。