Windows10で上書き保存したWordファイルを復元する方法

Wordで上書き保存してしまい、元に戻したいと悩んでいませんか?この記事では、Windows10で使える具体的な復元手順を初心者にもわかりやすく解説します。誤保存や編集ミスから大切な文書を守りましょう~

投稿者 @Yoyo 2025年06月10日 更新者 @Yoyo 2025年06月10日

Wordで作業中、大切な部分を誤って消してしまい、さらに上書き保存してしまった経験はありませんか?

そんな時は焦ってしまいますよね。でも、まずは落ち着いてください!実は、Windows 10には、このような「上書き保存ミス」からファイルを復元するための機能が複数備わっています。多くの場合、Microsoft Word自身の機能やWindows標準のツールを活用すれば、失ったデータを取り戻すことが可能です。

この記事では、誤って上書き保存してしまったWordファイルを元に戻すための、効果的な4つの復元方法をわかりやすく解説します。OneDriveのバージョン履歴、Windowsのファイル履歴、さらには専門ツールの活用まで、あなたの状況に最適な解決策を見つけましょう。

上書き保存ミス後に確認すべきこと

多くの場合、Wordファイルの上書き保存によってファイルが「失われた」と考える人がいるが、実際にはファイルの保存先や場所が失われるだけです。復元作業に進む前に、まず以下のポイントをチェックしてみましょう。

⭕保存先を間違えていないか

最近のMicrosoft Wordでは、ファイルを保存するときに自動的にOneDrive上に保存される設定になっていることがあります。そのため、ローカルの「ドキュメント」フォルダなどをいくら探しても、見つからないことがあります。

Wordのファイルメニューから保存先を確認し、OneDrive上のフォルダやブラウザからOneDriveを開いて探してみましょう。特に「自動保存」が有効になっている場合は、意識せずにOneDriveに保存されているケースがよくあります。

⭕同名ファイルが別のフォルダにないか

Wordは同じファイル名で複数保存できるため、別フォルダにある古いバージョンのファイルと混同してしまうこともあります。エクスプローラーでファイル名の一部を検索して、類似ファイルが複数存在しないかをチェックしてみてください。

⭕最近使用したファイル一覧から確認してみる

Wordには、最近開いたファイルの履歴が自動的に保存されています。うっかり閉じてしまったファイルでも、ここから再度開けることがあります

Wordを起動し、「ファイル」>「開く」と進むと、最近開いた文書のリストが表示されます。そこから直接ファイルを開ける場合もありますし、ファイルが保存されたフォルダを特定する手がかりになることもあります。うっかり別の名前で保存したファイルも、ここに表示されることがあります。

これらのチェックを行っても見つからない場合は、上書き前の状態に戻すための復元手段を検討しましょう。次のセクションでは、Windows10で上書き保存したWordファイルを復元する方法をご紹介します。

Windows10で上書き保存したWordファイルを復元する方法

Wordファイルを誤って上書き保存してしまった場合でも、いくつかの方法で復元できる可能性があります。ここでは効果的な方法を4つご紹介します。

方法1. Wordのバージョン履歴から復元(OneDrive使用時)

OneDriveに保存しているWordファイルは、自動的に複数のバージョンがクラウド上に保存されており、過去の状態に簡単に戻せる「バージョン履歴」機能が利用できます。この機能を使うと、誤って上書きした内容も手軽に復元可能です。以下の手順で操作してください。

1. Wordのリボンメニューから「ファイル」タブを選択し、「情報」という項目をクリックし、そのファイルの詳細情報を表示させます。

2. 情報画面の中にある「バージョン履歴」をクリックします。これにより、OneDrive上に保存されたファイルの過去バージョン一覧が表示されます。

3. 復元したいバージョンを一覧から選択し、問題なければ「復元」ボタンを押して、そのバージョンを現在のファイルとして上書きします。

💡注:

この方法はOneDriveにファイルを保存している場合にのみ利用可能です。ローカルPCだけに保存しているファイルには適用できません。

方法2:ファイル履歴で上書き保存したWordファイルを復元

「ファイル履歴」はWindows10に標準搭載されたバックアップ機能で、定期的にファイルのコピーを外付けドライブやネットワークドライブに保存し、ファイルの変更履歴を保持します。

✅ファイル履歴が有効になっているか確認する手順

①「スタートメニュー」を開き、「設定」を選択します。

②「更新とセキュリティ」をクリックし、「ファイルのバックアップ」タブを選択します。

③「ファイルのバックアップを自動的に実行」がオンになっていればファイル履歴が有効です。

以下の手順で上書き保存したWordファイルを復元します:

1. 対象ファイルが保存されていたフォルダを開き、エクスプローラーの上部メニューで「履歴」をクリックします。

2. ファイルの過去バージョンが一覧で表示されるので、目的の日時を選びます。緑アイコンの「復元」ボタンをクリックすれば、該当バージョンが復元されます。

方法3:「以前のバージョン」から上書き保存したWordファイルを元に戻す(プロパティ経由)

Windows10のエクスプローラーには、ファイルの「以前のバージョン」を参照・復元する機能があります。これは自動的に作成されるバックアップや、ファイル履歴、復元ポイントを利用して取得される過去のファイルの状態を指します。

👉有効なバージョンが表示される条件

◆ システムの「システム保護」が有効になっていること

◆ ファイル履歴や復元ポイントが存在していること

これらの条件が満たされていれば、過去のバージョンがリスト表示されます。

1. 復元したいWordファイルをエクスプローラーで探し、ファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

2. 「以前のバージョン」タブをクリックし、希望のバージョンを選択して「復元」をクリックします。

方法4:専門のデータ復旧ツールで失われたWordファイルを復元

上記のいずれの方法でも復元できない場合、専用のデータ復旧ソフトを使うことを検討しましょう。Partition Assistant for Recoveryは、高度なファイルスキャン機能を備え、誤って上書き・削除してしまったWordファイルを深層から検出して復元可能です。

AOMEI Partition Assistant for Recovery
最も専門で信頼できるデータ復元ソフト
  • 数回のクリックでストレージデバイス全体を素早くスキャンし、ドキュメントや写真、動画、メールなど1000種類以上のファイル形式を簡単に復元できます。

  • NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなど、主要なファイルシステムに対応しているため、多様な環境や用途におけるデータ復旧ニーズに柔軟に応えられます。

  • 内蔵HDDや外付けHDD、SSD、USBメモリ、SDカードなど、幅広いストレージデバイスに対応しているほか、Windows 11、10、8、7はもちろん、サーバー環境でも安心して利用可能です。

  • 初心者でも直感的に操作できるシンプルで分かりやすいインターフェースを採用しており、複雑な手順を覚える必要なく、数クリックでスムーズに復元作業を進められます。

🌞Partition Assistant for Recoveryで上書き保存したWordファイルを復元する手順:

1. まず、Partition Assistant for Recoveryをダウンロードしてインストールし、実行します。Wordファイルが保存されているドライブにマウスを合わせて「スキャン」ボタンをクリックします。

2. クイックスキャンとディープスキャンを自動で実行して、回復可能なすべてのデータを見つけます。検索ボックスでファイル名や拡張子を入力して検索するか、「フィルター」機能を使用して種類、更新日、サイズなどの条件を設定できます。

3. 復元したいワードファイルを選択して「復旧xつのファイル」ボタンをクリックします。最後に、「フォルダーの選択」をクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

※ 復元したワードファイルは、別のドライブに保存することをお勧めします。

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まとめ

Windows 10では、Wordファイルを上書き保存してしまっても、OneDriveのバージョン履歴やファイル履歴、「以前のバージョン」などを使えば復元できる可能性があります。大切なのは、状況に応じて最適な方法を選ぶことです。

もしこれらの方法でうまく復元できない場合は、Partition Assistant for Recoveryの利用をおすすめします。初心者でも簡単に操作でき、幅広いデバイス・形式に対応しているため、失われたWordファイルの復旧に高い効果を発揮します。大切なデータを取り戻すために、ぜひお試しください。