USBメモリに保存していた写真や文書が突然消えてしまった――そんなとき、多くの人が「もう戻せないかも」と焦ってしまいがちです。しかし、状況によっては無料の復元方法で元通りにできるケースも少なくありません。このガイドでは、信頼できる無料ツールを使って安全かつ効率的にデータを取り戻す方法をわかりやすくご紹介します。
ユーザー事例:USBのファイル復元の無料方法について教えてください
USB内の一部データが破損して読み取れなくなりました。写真やWord、Excel、PDFなどが含まれますが、最も重要なファイルだけ復元できませんでした。無料の復元ソフトをいくつか試しましたが、結局は有料版への誘導があり、進めません。完全に無料で、初心者にも使いやすく、確実に復元できるソフトはないでしょうか?
– YaHoo!知恵袋からの質問
USBメモリのデータが消えてしまった場合、できるだけ早く復元したいと考える方は多いでしょう。バックアップがあれば復元は簡単ですが、事前にバックアップを取っていなかった場合は、データ復元ソフトに頼るしかありません。
ただし、多くの復元ソフトは有料で、特に復元したいファイルが少量の場合は、費用対効果が見合わないと感じるかもしれません。では、USBメモリのデータを完全無料で復元する方法はあるのでしょうか?――答えは「はい」、あります。
ここでは、コストパフォーマンスに優れた無料のデータ復元ソフトをご紹介し、それを使ってUSBメモリからデータを復元する具体的な手順もあわせて解説します。ぜひ参考にしてください。
USBメモリから消えたデータを無料で復元したい場合、まずはフリーのデータ復元ソフトを比較検討するのがおすすめです。現在ではさまざまな無料ツールが提供されていますが、操作性や対応ファイル形式、日本語対応の有無、無料版の機能制限などに違いがあります。
以下の表では、代表的な無料データ復元ソフトの特長を比較していますので、自分の用途に合ったものを選ぶ参考にしてみてください。
ソフト名 | 特徴 | 対応OS | 日本語対応 | 無料版の制限 |
---|---|---|---|---|
AOMEI Partition Assistant for Recovery | パーティションの復元+USBのデータ復旧機能も搭載、GUIが直感的 | Windows | 完全対応 | 無料版は一部の高度な機能に制限があり |
Recuva(リキュバ) | シンプル操作、初心者向け | Windows | 一部対応 | 上書きデータの復元不可など |
PhotoRec | 幅広いファイル形式に対応、上級者向け | Win / Mac / Linux | 一部対応 | UIがやや複雑 |
Wise Data Recovery | ポータブル版あり、軽量で高速 | Windows | 一部対応 | 削除済みファイルの一部制限 |
なかでも特におすすめなのが、直感的な操作性と高い復元率を兼ね備えた「AOMEI Partition Assistant for Recovery」です。USBメモリのデータ復旧に特化した機能を備えており、初心者でも安心して使えるのが魅力です。次に、このソフトの特長を紹介します。
◈ 幅広いデバイスに対応:内蔵HDD・SSDはもちろん、外付けHDD、USBメモリ、SDカードなど、さまざまなストレージからのデータ復元に対応しています。
◈ 1,000種類以上のファイル形式をサポート:ドキュメント(DOCXなど)、写真(JPEGなど)、動画(MP4など)、音楽、メールなど、多様なデータタイプを復旧可能です。
◈ 多様なデータトラブルに対応:誤削除、フォーマット、ウイルス感染、ストレージの破損など、さまざまな原因によって失われたデータに対応できます。
◈ 2種類のスキャンモードを搭載:「クイックスキャン」で直近の削除データを高速検索、「ディープスキャン」でドライブ全体を徹底解析し、深刻なトラブルにも対応可能です。
◈ 対応OSとファイルシステムが豊富:Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応。NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなど主要なファイルシステムをサポートしています。
以下の手順に従って、Partition Assistant for Recoveryを使用してUSBメモリのデータを復元しましょう!
1. Partition Assistant for Recoveryをダウンロードしてインストールし、実行します。USBドライブにマウスを合わせて「スキャン」ボタン(虫眼鏡アイコン)をクリックします。
* ここではDドライブを例として選択します。
2. ディープスキャン(完全スキャン)が自動的に実行され、復元可能なデータがすべてリストに表示されます。探したいデータを効率的に見つけるには、検索ボックスでファイル名や拡張子を入力するか、「フィルター」を使って種類や更新日、サイズなどで絞り込めます。
3. ファイルはダブルクリックするだけで簡単にプレビューできます。復元したいファイルを選択し、「復旧xつのファイル」ボタンをクリックします。
4. 最後に、「フォルダーの選択」をクリックして、復元したファイルを保存する場所を選択します。
* データの上書きを避けるために別のドライブに保存してください。
無料版では復元できるデータ容量に制限があることが多く、機能も基本的なものに限られます。一方、有料版では容量制限がなく、さらに上位グレードの製品では、破損したメディアや起動しないパソコンからのデータ復旧にも対応しています。
USBメモリのフルフォーマットは、記録領域全体を上書きして、保存されているすべてのデータを完全に消去する方法です。Windowsでフルフォーマットを行うには、エクスプローラーでUSBメモリを右クリックし、「フォーマット」を選択します。その後、「クイックフォーマット」のチェックを外してから「開始」をクリックしてください。
USBメモリのデータが突然消えてしまうと、不安や焦りを感じるのは当然です。ですが、今回ご紹介したように、無料の復元ソフトを使えば、専門知識がなくても自力でデータを取り戻せる可能性は十分にあります。
とくに「AOMEI Partition Assistant for Recovery」は、操作がわかりやすく、復元精度も高いため、初心者にも安心しておすすめできます。万が一、無料ツールで対応できない場合でも、専門業者という選択肢があることを覚えておくと心強いでしょう。
万が一のときは、落ち着いてこの記事を参考に、適切な方法で対応してみてくださいね。