PCでローカルディスクから削除したファイルを復元する方法|完全ガイド

PCのローカルディスクから大切なファイルを誤って削除してしまった場合、どう対処すればよいのでしょうか?本ガイドでは、削除されたデータを復元するための方法を初心者にもわかりやすく解説します。ぜひご覧ください!

投稿者 @Yoyo 2025年05月14日 更新者 @Yoyo 2025年05月14日

ユーザー事例:ローカルディスクDからデータを削除してしまう

先日、PCの整理をしていた際、誤ってローカルディスクD内のフォルダをまるごと削除してしまいました。仕事で使っている資料や撮りためた家族写真も含まれていて、かなりショックを受けています。ゴミ箱にも見当たらず、自分ではどうしていいかわからない状況です。何とか復元する方法はないでしょうか…

– あるユーザーからの悩み

上記のような状況は、誰もが遭遇する可能性があります。特にローカルディスクに保存されたデータは、仕事やプライベートで日常的に使われているため、うっかり削除してしまうと大きなショックを受けるものです。しかし、ファイルが削除されたからといって、必ずしも完全に失われたわけではありません。

実は、ローカルディスク上のファイル削除にはいくつかの種類があり、それぞれ復元の難易度や対処法が異なります。以下に主な削除のタイプを整理します。

🔸 通常削除(エクスプローラー経由の削除):エクスプローラーでファイルを右クリックして「削除」を選んだ場合、通常はゴミ箱に移動されます。ゴミ箱に残っている間であれば簡単に元に戻すことができます。

🔸 Shift+Deleteによる完全削除:Shiftキーを押しながら削除すると、ゴミ箱を経由せず即座に完全削除されます。この場合は、データ復元ソフトの使用が必要になります。

🔸 ゴミ箱を空にした場合:一度ゴミ箱に入れたファイルを「ゴミ箱を空にする」で削除してしまった場合も、物理的にはファイルの情報がディスク上に残っていることが多く、復元のチャンスはまだあります。

🔸 ディスクのフォーマットやパーティション削除:ドライブ自体を初期化した場合や、パーティションを削除・再作成した場合でも、完全な上書きが行われていない限り、データを復元できる可能性があります。

削除の種類に応じて、最適な対処方法を選ぶことが重要です。この記事では、以下の2つの方法に分けて、ローカルディスクから削除されたファイルの復元方法を詳しく解説していきます。続けて読んでください。

Windowsの標準機能でローカルディスクから削除したファイルを復元する

ローカルディスクから削除されたファイルでも、Windowsに標準搭載されている機能を使えば、特別なソフトを使わずにデータを復元できる可能性があります。以下では、代表的な3つの機能を活用してファイルを取り戻す方法をご紹介します。

①ゴミ箱から削除したデータを元に戻す

誤って削除したファイルの多くは、まずゴミ箱に移動されます。ゴミ箱に残っている間であれば、数クリックで元に戻すことが可能です。

1. デスクトップ上の「ゴミ箱」をダブルクリックして開きます。

2. 復元したいファイルを探して右クリックし、「元に戻す」を選択します。

💡注:

◆ ゴミ箱を空にしてしまった後はこの方法は使えません。

◆ ドライブ容量の関係で、大きなファイルは自動的にゴミ箱をスキップして完全削除されることもあります。

②ファイル履歴を使ってローカルファイルを復元する

ゴミ箱に見当たらない場合でも、事前に「ファイル履歴」機能を有効にしていれば、以前の状態にさかのぼってファイルを復元することが可能です。特にドキュメント、デスクトップ、ピクチャなどの主要な場所にあるファイルは、自動バックアップされていることがあります。以下の手順に従ってください:

1. 検索ボックスに「ファイル履歴」と入力し、検索結果から「ファイル履歴でファイルを復元」を選択します。

2. 復元したいフォルダーを選択し、下部にある緑の矢印付きのアイコンボタンをクリックしてファイルを復元します。

💡注:

◆ 外付けHDDなどバックアップ先の設定がされていないと履歴は保存されません。

◆ ファイル履歴が有効であることが前提です。

③「以前のバージョン」から削除されたローカルファイルを復元する

「以前のバージョン」とは、Windowsが自動的に作成する復元ポイントに基づいたバックアップ機能です。ファイルを完全に削除したり、誤って上書きしてしまった場合でも、「以前のバージョン」機能を使えば、フォルダー全体を過去の状態に戻してデータを復元できる可能性があります。

1. エクスプローラーで、削除したファイルがあったフォルダを開き、右クリックして「以前のバージョンの復元」を選択します。

2. シャドウコピーに保存されている過去のバージョンが一覧表示されるので、復元したい日時のバージョンを選びます。内容を確認するには「開く」、元の場所に復元するには「復元」をクリックしてください。

💡注:更新頻度が少ない場合、最新のデータが残っていないこともあります。

ここまで、Windowsの標準機能を使ってローカルディスク上の削除ファイルを復元する方法を紹介しました。しかし、ゴミ箱にも履歴にも残っていない場合はどうすればいいのでしょうか?

そんなときに頼れるのが、次に紹介するサードパーティ製のデータ復元ソフトです。復元ツールを使えば、完全に削除されたファイルでも高い確率で復元できる可能性があります。次では、信頼性の高い復元ソフトと具体的な使い方を詳しくご紹介します。

サードパーティ製データ復元ソフトで完全に削除されたデータを復元する

Windowsの標準機能では復元できなかった場合でも、専門のデータ復元ソフトを利用することで、削除されたファイルを高確率で取り戻すことが可能です。特にゴミ箱を空にしてしまった、またはShiftキーを押しながら削除した場合など、「完全削除」された状態でも復元を試みることができます。

ここではおすすめなのがAOMEI Partition Assistant for Recoveryです。数ある復元ソフトの中でも、このソフトは以下のような強みを備えています。

◉ 多様なデバイスからの復元に対応:多様なデバイスからの復元に対応 ローカルディスク(内蔵HDD・SSD)はもちろん、USBメモリやSDカード、外付けドライブなど、さまざまなストレージからの復元が可能です。削除された場所に関係なく、1本のソフトで幅広く対応できます。

◉ 様々なファイル形式に対応:文書、画像、動画、音楽、メールファイルなど、1,000種類以上のファイル形式に対応します。

◉ クイックスキャンとディープスキャンの2モード搭載:最近削除したファイルをすぐに見つけたいなら「クイックスキャン」、フォーマットや長期間経過した削除などの複雑な状況には「ディープスキャン」が効果的です。

◉ 高い互換性と幅広い対応ファイルシステム:NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなど、さまざまなファイルシステムに対応しており、Windows PCだけでなく、Windows Server環境でも使用できます。

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Partition Assistant for Recoveryを使ってローカルディスクから削除されたデータを復元する手順:

1. Partition Assistant for Recoveryをダウンロードしてインストールし、起動します。削除されたドライブ(例:Dドライブ)を選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。

2. ディープスキャン(完全スキャン)が自動的に実行され、復元可能なデータがすべてリストに表示されます。効率よく目的のデータを見つけるためには、検索ボックスでファイル名や拡張子を入力して検索するか、「フィルター」機能を使用して種類、更新日、サイズなどの条件を設定してください。

3. スキャン中に見つかったファイルをリアルタイムでプレビューできます。もしプレビューできない場合は、一度ファイルを復元してから内容を確認してください。そして、復元したいファイルを選択し、「復旧xつのファイル」ボタンをクリックします。

4. ファイルを復元するには、「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存する場所を選択します。

新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。

AOMEI Partition Assistant for Recovery

プロ仕様のWindows向けデータ復元ソフトで、さまざまな状況下で失われたデータの復元が可能

削除したファイルを復元できない場合はどうする?

どんなに高性能な復元ソフトを使っても、すべての削除ファイルを100%復元できるとは限りません。特に、データが上書きされていたり、ストレージに物理的な損傷がある場合などは、一般的なソフトウェアでは対応が難しいケースもあります。

では、そのような場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

復元率が低くなるケースとは?

削除後に大量のデータが書き込まれた場合

ファイルを削除した直後に新しいデータを保存したり、アプリをインストールしたりすると、削除されたデータ領域が上書きされてしまいます。この状態になると、もとのファイルを完全に復元することは非常に困難になります。

ディスクのフォーマットや初期化を行った場合

特に「クイックフォーマット」ではなく「フルフォーマット」を選択した場合、ファイルシステムの情報だけでなく、データそのものも上書きされる可能性があります。

パーティションを削除または再構築した場合

パーティションを削除して新しいパーティションを作成した場合、元のデータの構造が壊れてしまい、通常のソフトウェアでは復元できない場合があります。

ストレージデバイスに物理的な損傷や不良セクタがある場合

ハードディスクやSSDに物理的な故障(不良セクタやコントローラの損傷など)があると、読み取り自体が不可能になることがあります。こうした場合、一般的な復元ソフトでは対応できず、専門業者に依頼する必要があるかもしれません。

専門業者への依頼が必要

上述のように、自力での復元が困難な場合や、復元に失敗したくない重要なデータがある場合は、無理にソフトで試し続けるのではなく、専門のデータ復旧業者に相談することをお勧めします。専門業者に依頼するメリットは3つあります:

👉物理障害はクリーンルーム内で対応可能 ⇒ ハードディスクのヘッド故障やスピン故障に対応可能

👉高度な技術とツールを使って、破損したデータを再構築できる ⇒ 破損したファイルシステムにも対応

👉復旧前の見積もり・診断が可能な業者が多い ⇒ 成功報酬や無料診断サービスもあり

❗ただし、費用は数万円から数十万円と高額になる場合があり、ストレージを開封したり何度も自力で復元を試みると成功率が下がる恐れがあるため、早めの判断が重要です。

よくある質問

ローカルディスクDはどこにある?
 
ローカルディスクD(D:)は、通常、Windowsのエクスプローラーで「PC」または「マイコンピュータ」を開くと、「デバイスとドライブ」欄に表示されます。このDドライブは、HDDやSSDといったストレージの一部に割り当てられたドライブレターで、パーティションや追加のディスクとして使用されることが一般的です。
パソコンで削除した履歴を確認するには?
 
削除されたファイルの履歴を確認する方法はいくつかあります。まず、削除直後のファイルであれば「ゴミ箱」を確認してください。また、Windowsの「ファイル履歴」機能を有効にしていれば、以前のバージョンから復元できる可能性があります。その他、ブラウザの閲覧履歴はそれぞれのブラウザ設定から確認でき、完全に削除されたファイルについては、専用のデータ復元ソフトを使うことで履歴の一部が確認できることもあります。
ローカルディスクが表示されない原因は?
 
ローカルディスクが消えて見えなくなる原因としては、ドライブ文字の割り当てミス、接続不良、システムの一時的なエラー、またはパーティションの破損などが考えられます。多くの場合、「ディスクの管理」ツールを使用して状況を確認したり、ドライブ文字を再設定したりすることで問題を解決できます。パソコンを一度再起動するだけで表示が戻るケースもあります。

おわりに

ローカルディスクから削除したファイルの復元方法について、さまざまな方法を紹介しました。適切な方法を取れば、多くの場合、復元は可能です。特に、Windowsの標準機能を活用したり、専用の復元ソフトPartition Assistant for Recoveryを使うことで、簡単にデータを取り戻すことができる場合があります。

もし復元が難しい場合でも、専門業者に相談すれば、データ復旧のプロフェッショナルがサポートしてくれるので、あきらめずに最適な対策を講じてくださいね~

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