削除したパーティションを復元する方法|初心者向け完全ガイド
パーティションを削除しても諦めないで!復元できる理由と、絶対にやってはいけない注意点、復元手順を初心者向けにまとめました。
前書き
パソコン作業中に、うっかりパーティションを削除してしまった経験はありませんか?
「大切なデータがすべて消えてしまったのでは…」と、不安になってしまう方も多いと思います。しかし、ご安心ください。削除したパーティションは、状況によっては復元できる可能性があります。
本記事では、初心者の方でもわかりやすいように、削除したパーティションを復元する方法を順番にご紹介いたします。ぜひ参考にして、大切なデータを取り戻してください。
削除したパーティションは復元できるのか?
結論から申し上げますと、削除したパーティションは復元できる場合があります。ただし、復元の可否は削除後の状況や操作内容によって左右されます。
パーティションを削除した際、パソコン内部ではその領域が「未割り当て領域」として扱われます。この段階では、データ自体はディスク上に残っていることが多く、適切な操作を行うことで元のパーティション構造やデータを復元できる可能性があります。
✔ ポイント:削除直後なら復元できる可能性が高い。
パーティションを削除してすぐの状態であれば、データ領域が新たに上書きされていないため、比較的高い確率で復元することが可能です。このため、削除に気付いた段階でできるだけ早く復元作業を始めることが非常に重要です。
質問:なぜ削除してもすぐにはデータが消えないのか?
一般的に、パーティション削除やファイル削除は、データ本体をすぐに消去するのではなく、管理情報だけを更新する仕組みになっています。つまり、実際のデータはディスク上にそのまま残っており、外部からアクセスできなくなっているだけなのです。この「消えたように見えているだけ」という状態を利用して、復元ソフトなどがデータを探し出し、元に戻すことができます。
一方で、以下のような場合には復元が難しくなることもあります:
▸削除後に新たなデータを書き込んだ場合:新しくデータを保存すると、削除された領域が上書きされ、元のデータが破壊されてしまいます。
▸ディスクに物理的な損傷がある場合:ハードディスクやSSDに物理的な故障が発生していると、復元作業が非常に困難になることがあります。
▸複雑なパーティション操作を繰り返した場合:削除後に新たなパーティションを作成・削除するなどの操作を行うと、データ構造が崩れ、復元できる可能性が低くなります。
パーティションを削除した時に絶対やってはいけない
パーティションを削除してしまった後、焦って次の操作をしてしまうと、復元が難しくなる可能性が高まります。
以下のポイントには十分にご注意ください。
✘ パソコンに新しいデータを書き込まない:削除した領域に新しいデータが保存されると、復元できる確率が大幅に下がります。
✘ 無理にパーティションを再作成しない:新たなパーティションを「ディスクの管理」で作成すると、データ構造が上書きされ、復元困難になります。
✘ できるだけ早く復元作業を始める:時間が経つほど復元成功率は低下します。できるだけ早めに対処することが大切です。
これらを守ることで、復元の可能性を高めることができます。
削除したパーティションを復元する方法
削除したパーティションを復元するための代表的な方法を2つご紹介します。
方法1:コマンドプロンプトを使う
削除したパーティションが「未割り当て領域」として残っている場合、コマンドプロンプトを使用して復元できることがあります。
ステップ 1. 検索ボタンをクリックし、「cmd」と入力し、検索結果に表示された「コマンドプロンプト」の下の「管理者として実行」を選択してください。
ステップ 2. 「diskpart」と入力し、「Enter」を押して「diskpart.exe」を起動します。
ステップ 3. リストに従ってコマンドを入力し、各コマンドの後にEnterキーを押して操作を実行します。
- list disk
- select disk n(nは失われたパーティションを持つディスクの番号を指します。)
- list volume
- select volume m(mは失われたパーティションの番号を指します。)
- assign letter=g
この操作が完了すると、未割り当ての領域はWindowsエクスプローラーでG:ドライブとして認識されます。しかし、パーティションが誤って削除されたり、diskpart cleanコマンドによってパーティションが消失した場合、diskpartのパーティションは正常に機能しなくなります。
方法2:専用の復元ソフトを使う
削除したパーティションを確実に復元したい場合は、専用のデータ復元ソフトを利用する方法がおすすめです。復元ソフトは、パソコン上から直接では見えなくなったパーティション情報やファイルデータをスキャンし、できる限り元の状態へ戻すための強力な機能を備えています。Partition Assistant for Recoveryは、削除や破損したパーティションを簡単に復元することができます。
- ✎Partition Assistant for Recoveryをおすすめする理由:
- 写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
- 内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
- 誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
- 直感的で使いやすいUIを提供しています。
- Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
ステップ1. 場所を選択
Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたパーティション(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2. ファイルを選択
「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。
ステップ3. 保存先を選択
「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
まとめ
削除されたパーティションの復元は、一見難しそうに思えるかもしれませんが、正しい手順を踏めば初心者の方でも十分に対応可能です。ただし、削除直後に新たなデータを書き込んでしまうと、復元率は大きく低下してしまいますので注意が必要です。コマンドプロンプトによる基本的な操作方法や、専用復元ソフトを活用する方法を活用し、ご自身に合った手段で大切なデータの復旧を目指しましょう。この記事を参考に、安全に復元作業を進めていただければ幸いです。