外付けSSDをパソコンに接続しても認識されない場合、データの確認や作業の続行が困難になることがあります。このページでは、認識されない原因や対処法をわかりやすく解説するとともに、大切なデータを復旧する最後の手段として、プロ仕様のデータ復旧ツールPartition Assistant for Recoveryをご紹介します。
仕事用の外付けSSDが突然PCで認識されなくなり、とても困っています。昨日までは普通に使えていたのに、今日はエクスプローラーにもディスクの管理にも表示されません。大事なデータが入っているので不安です。どうすればいいですか?
– あるユーザーからの質問
このような声は、実際に多くのユーザーから寄せられています。PCでSSDが突然認識されなくなると、データ損失の不安や作業の中断といった大きなストレスにつながります。
では、なぜ外付けSSDがPCに認識されなくなるのでしょうか?その主な原因を4つご紹介します。
◆ 原因①:接続に問題がある:USBケーブルの断線やポートとの接触不良により、SSDが正しく接続されていない可能性があります。
◆ 原因②:ドライブレターが割り当てられていない:PC上では認識されていても、エクスプローラー上で表示されないケースがあります。これは、SSDにドライブレター(ドライブ名)が割り当てられていないことが原因で、ディスクの管理画面で確認できます。
◆ 原因③:ファイルシステムの破損や未フォーマット状態:誤って取り外したり、電源障害などでファイルシステムが破損してしまうと、OS側で読み取れなくなり、認識されないことがあります。また、新品のSSDは未フォーマットの状態で届くこともあるため、フォーマットしないと使用できません。
◆ 原因④:ドライバーの不具合:外付けSSDを管理するドライバーが正常に機能していない場合、デバイスとして認識されないことがあります。
原因がわかっていても、「まず何をすればいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。そこで、特に効果的な4つの対処法を厳選し、以下でわかりやすくご紹介します。
以下の基本的な4つの方法を順に試してみましょう。どの方法もWindows上で簡単に実行できるもので、専門知識がなくても対応可能です。
フォーマットされていないSSDは、PCに接続してもファイルシステムが認識されず、エクスプローラーやディスクの管理に表示されない場合があります。新品のSSDや、誤ってファイルシステムが壊れた場合などが該当します。
◎注:フォーマットを行うとSSD内のデータはすべて削除されます。データが必要な場合は、事前にバックアップを取ってから行ってください。
手順 1. スタートアイコンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択して開きます。
手順 2. そして、外付けSSDを右クリックし、「フォーマット」オプションを選択します。
手順 3. フォーマット形式(通常はNTFSまたはexFAT)を選択し、「OK」をクリックします。完了後、エクスプローラーにSSDが表示されるか確認します。
SSDのファイルシステムに小さなエラーがあると、正しくマウントできないことがあります。この場合、Windowsの標準機能である「エラーチェック」またはchkdskコマンドで問題が解決することがあります。
※ SSDがエクスプローラーに表示されていない場合、この手順は実行できません。
手順 1. エクスプローラーを開き、外付けSSDが表示されている場合は右クリックして「プロパティ」を選択します。
手順 2. 「ツール」タブを開き、「エラーチェック」欄の「チェック」をクリックします。
手順 3. 「ドライブのスキャンと修復」を実行し、ファイルシステムのエラーをスキャンして修復します。処理が完了したら、再接続して認識されるか確認してください。
手順 1. Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
手順 2. 「chkdsk E: /f」を入力し、Enterキーを押します(※「E:」の部分は、USBメモリのドライブ文字に置き換えてください):
手順 3. スキャンと修復が自動で始まります。完了後、外付けSSDを取り外して再接続し、認識されるかどうか確認します。
外付けSSDは、古いドライバや破損したドライバが原因で認識されないことがあります。Windowsのデバイスマネージャを使用して、ストレージ関連のドライバを更新してみてください。
手順 1. スタートアイコンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
手順 2. デバイスマネージャーで「ディスクドライブ」を展開し、対象のSSDを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
手順 3. 「ドライバーを自動的に検索」を選択し、指示に従ってドライバーを更新します。
手順 4. 更新が完了したら、SSDを再接続し、表示されるかどうかを確認してください。
外付けSSDが「ディスクの管理」では表示されているのに、エクスプローラーには表示されない場合、ドライブレターが割り当てられていない可能性があります。この場合は手動で割り当てることで表示されるようになります。
手順 1. スタートアイコンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択して開きます。
手順 2. SSDが表示されたら右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。
手順 3. 「追加」または「変更」をクリックし、任意のドライブ文字(例:E:やF:)を割り当て、「OK」を押して適用します。
手順 4. 最後に、外付けSSDがエクスプローラーで表示されるかを確認します。
もしすべての基本的な対処法を試しても、SSDがPCにまったく認識されない、あるいは「未割り当て」や「RAW」と表示されるようであれば、物理的または論理的な故障が疑われます。こうした場合でも、重要なデータを取り戻す可能性は残されています。
このセクションでは、自分でデータ復旧を行う方法と、専門業者に依頼する方法の2つを紹介します。
できるだけ早くデータを取り戻したい方には、Partition Assistant for Recoveryの活用をお勧めします。このソフトは、システムに認識されないSSDやアクセス不能なドライブからでも、高精度でデータをスキャン・復旧できます。
◆ 正常に動作する別のWindowsパソコン
◆ 8GB以上の空のUSBメモリ(ブータブルメディア作成用)
ステップ1:ブータブルUSBメディアの作成
❗ SSDがシステムディスクでない場合は、ステップ3から操作を開始してください。
正常なパソコンにPartition Assistant for Recoveryをインストールし、「クラッシュしたPCの復旧」で起動用USBを作成します。
ステップ2:対象PCをUSBから起動
SSDが取り付けられているPCにブータブルUSBを挿し、BIOS設定を変更してUSBから起動します。
ステップ3:データのスキャンと復旧
1. Partition Assistant for Recoveryが起動したら、認識されないSSDを選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。
2. クイックスキャンが自動的に実行され、数秒で復元可能なデータがリストに表示されます。目的のデータを素早く見つけるために、検索ボックスにファイル名や拡張子を入力したり、「フィルター」機能を使って、種類、更新日、サイズで絞り込みができます。
3. 復元したいファイルを選択し、「復旧xつのファイル」ボタン>「フォルダーの選択」をクリックし、復元したファイルの保存場所を選択します。
※ファイルの上書きを避けるために別のドライブに保存してください。
デバイスが物理的に破損していたり、ソフトウェアによるスキャンにもまったく反応しない場合、無理に操作を続けると状況がさらに悪化する恐れがあります。そのようなときは、データ復旧の専門業者に相談するのが最も安全かつ確実な選択肢です。
専門業者であれば、クリーンルームでの分解調査や専用機器を用いた高度な復旧作業が可能です。ただし、費用は数万円から十数万円に及ぶこともあるため、データの重要度や予算を考慮したうえで依頼を検討しましょう。
外付けSSDがコンピュータに認識されない問題は、突然発生しやすく、重要なデータへのアクセスが制限されるため、非常に不安になります。しかし、本記事で紹介したように、フォーマットの実行、エラーチェック、ドライバーの更新やドライブレターの割り当てといった基本的な対処法を順に試すことで、多くの場合は問題を解決できます。
もし、これらの方法でも認識されない場合は、SSD自体が故障している可能性があります。その際には、Partition Assistant for Recoveryのような信頼性の高い復元ソフトを活用することで、失われた大切なデータを取り戻せる可能性があります。ぜひ試してみてください!