ノートパソコンのSSDからデータを復元する方法

SSDからデータを復元することは可能ですか？

SSDはSolid State Drive（ソリッド・ステート・ドライブ）の略で、HDDと同じように使える記憶装置です。HDDは回転する円盤に磁気でデータを読み書きしていますが、SSDはUSBメモリーと同じように内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きをしています。

HDDと比べて、SSDは長い電池寿命と低いエネルギー消費、安定したものや静かなものなどメリットがたくさんあります。しかし、SSDもデータ損失のリスクがあります。

それでは、SSDからデータを復元することは可能ですか？

答えは「はい」です。SSDの故障、フォーマット、あるいはパーティションの紛失など、さまざまな場合で失われたデータを復元できます。これらのケースに対処するためには、専門のデータ復旧ソフトを使用することをお勧めします。

ヒント：成功したSSDデータの復元のためには、ドライブ上でTRIMが無効になっていることが重要です。もしSSDがデフォルトでTRIMが有効になっており、データの損失や障害が発生する前に無効にしていなかった場合、専門のデータ復旧サービスを利用する必要があります。

👉SSDを最適化するTrimコマンドが有効化されているかどうか確認する方法：

コマンドプロンプトを管理者として起動し、fsutil behavior query DisableDeleteNotifyコマンドを実行します。DisableDeleteNotify = 0であれば有効化されています。もしDisableDeleteNotify = 1と表示されたら無効化されているので、fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0を実行して設定を変更するのは可能です。

ノートパソコンのSSD復元前にやるべき3つの重要ステップ

① 使用の中断

これが最も大事です。データを誤って削除した、SSDをフォーマットしてしまった、などのトラブルが起きた瞬間に、PCの電源を落として使用を止めること。TrimやWindowsの自動最適化が作動する前に、動作を止めておくことで復元のチャンスが広がります。

② 別PCまたはUSBブートでの作業

復元ソフトをインストールするときに、削除されたSSDにソフトを入れてしまうと上書きの危険性が発生します。これを避けるために、

• 別のPCを使って復元ソフトを用意する
• ブータブルUSBを作成して、そこからOSを起動する

という方法が推奨されます。USBブートなら、SSDには何も書き込まずにデータ復元が行えるので非常に安全です。

③ 復元データ保存先の確保

復元に成功しても、復元データを元のSSDに保存しては意味がありません。外付けHDDやUSBメモリなど、別ストレージを事前に用意しておきましょう。これがないと復元作業が進みません。

ノートパソコンのSSDからデータを復元する方法

データを誤って削除したりドライブをフォーマットした場合でも、ファイルはすぐに物理的に削除されるわけではありません。代わりに、上書き可能な状態にマークされるだけです。データが上書きされない限り、復元は可能です。ただし、時間がたつほど上書きのリスクが高まるため、早急な対応が重要です。

AOMEI Partition Assistant for Recoveryなどのデータ復旧ソフトを使用すると、失われたデータの復元が大幅に簡単になります。AOMEI FastRecoveryは、あらゆるファイルタイプに対応した包括的な回復ソリューションであり、削除、破損、フォーマットによるファイルの損失を復元します。Windows ServerとWindows 11、10、8、7といったすべてのWindowsエディションにも対応しています。

ステップ1. 場所を選択

AOMEI Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブを選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ2. ファイルを選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

ステップ3. 保存先を選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。（ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。）

SSDでデータが消える代表的な原因

SSDからデータが消える主な原因には、次のようなものがあります：

• 誤ってファイルを削除した（ごみ箱を空にした）
• ドライブをフォーマットした
• OSを再インストールしたことで初期化された
• SSDの寿命やセル破損によるデータ破損
• ウイルスやマルウェアによる削除
• Trim機能による自動消去

どの原因でデータが消えたのかによって、復元できるかどうかが決まります。削除・フォーマットなど論理的なトラブルであれば復元ソフトで対応できることが多いですが、物理的に破損している場合やTrimが作動したケースでは、復元の難易度が一気に上がることを覚えておきましょう。

結論

SSDは非常に優れたストレージデバイスで、多くのメリットを持っていますが、他のストレージデバイスと同様に、故障やデータ損失のリスクがあります。データ損失が発生した場合、AOMEI Partition Assistant for Recoveryなどのデータ復旧ツールが有効な解決策となります。

よくある質問

1. SSDから削除したデータは復元できますか？

はい、SSDから削除したデータは条件次第で復元可能です。ただし、SSDではTRIM機能が有効になっていると、削除されたデータの痕跡がすぐに上書き・消去されるため、HDDと比べて復元が難しいケースが多くなります。削除後すぐに復元ソフトを使えば、一部のファイルを取り戻せる可能性があります。

2. SSDのフォーマット後でもデータ復旧は可能ですか？

SSDをクイックフォーマットした場合、一部のデータは復旧できる可能性があります。ただし、TRIM機能が有効な場合は、フォーマット直後に記録領域がクリアされるため、復旧は非常に困難になります。フォーマット後の復旧はタイミングが重要であり、すぐに操作を止めて復元ソフトを使うことが推奨されます。

3. SSDのデータ復旧とHDDのデータ復旧はどう違うのですか？

SSDはTRIM機能の有無、記録方式（NANDフラッシュ）の違いにより、HDDよりもデータ復旧が難しい傾向があります。HDDでは削除後もデータが物理的に残る時間が長いため、比較的復元しやすいですが、SSDでは削除直後から記録ブロックが消去されるため、迅速な対応が求められます。