【初心者向け】古いハードディスクからデータを取り出す方法|専門知識なしでもできる!

古いハードディスクからデータが取り出せないときは、復旧ソフトの活用も選択肢の一つです。初心者でも使えるデータ復旧ソフトで、安全にデータをスキャン・復元できます。

投稿者 @カオル 2025年05月19日 更新者 @カオル 2025年05月19日

古いパソコンや外付けハードディスク(HDD)に、思い出の写真や重要な書類が残っていることはありませんか?

本体が壊れて電源が入らない」「どうやってデータを取り出せばいいかわからない」といった理由で、放置している方も多いのではないでしょうか。

本記事では、専門的な知識がなくてもできる古いハードディスクからデータを安全に取り出す方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。必要な道具から手順、トラブルへの対処法まで、順を追ってご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

古いハードディスクの種類を確認しよう

データを取り出すには、まず「どんなハードディスクか」を把握することが大切です。種類によって必要な道具や接続方法が異なるため、最初に確認しておきましょう。

ハードディスクは、大きく以下の2つに分けられます。

1. 内蔵ハードディスク(内蔵HDD)

  • 古いデスクトップPCやノートパソコンの内部に組み込まれているもの。
  • 通常、PC本体を開けないと取り出せません。
  • 2.5インチ(ノートPC用)と3.5インチ(デスクトップPC用)の2種類があります。

2. 外付けハードディスク(外付けHDD)

  • USBケーブルでパソコンと接続して使用する外付け型。
  • 電源付きの大容量モデルや、コンパクトなポータブルタイプもあります。
  • ケースを開ければ中身は通常の内蔵HDDであることが多いです。

さらに、ハードディスクには「接続端子」と呼ばれる、PCとつなぐための差込口があります。ここを見て、どのアダプタが必要かを判断します。

SATA(シリアルATA)

  • 現在主流の規格で、2005年以降のPCに多く使われています。
  • 接続端子は細長く、スッキリとした形。
  • 対応する変換ケーブルも豊富で、初心者に扱いやすい。

IDE(パラレルATA)

  • 1990年代〜2000年代初頭の古いPCに使われていた規格。
  • 接続端子が横長でピンが多く、太いケーブルを使うのが特徴。
  • 現在は対応機器が限られており、取り出しには専用のIDE-USB変換器が必要です。

確認方法:ハードディスクを取り出して裏面の端子をチェックするか、HDDの型番をネットで検索すると、どちらの規格かがすぐに分かります。

必要なもの(初心者向け機材)

データを取り出すには、以下の機材を準備する必要があります。

✦SATA-USB変換アダプタまたは外付けHDDケース

ハードディスクをUSB接続に変換するための道具です。変換アダプタは工具不要で簡単に使えるため、初心者におすすめです。

✦データを受け取るパソコン

接続先のPCが必要です。Windowsで、容量に余裕があるものを用意してください。

✦電源アダプタ(場合によって)

一部の3.5インチHDDは、別途電源が必要です。アダプタに付属していることも多いので確認しましょう。

ヒント初心者の方は、「SATA-USB変換ケーブル(電源付き)」と検索して購入すれば、ほとんどのケースで対応可能です。

実際の手順|データを取り出す流れ

以下は、一般的なSATA接続の内蔵ハードディスクからデータを取り出す手順です。

Step 1:ハードディスクを取り外す

古いPCやノートパソコンからHDDを取り出します。作業に不安がある方は、取り扱い説明書やメーカーサイトを参考にしてください。

Step 2:変換アダプタに接続する

取り出したHDDを、SATA-USB変換アダプタに接続します。差し込むだけでOKです。

Step 3:PCにUSBで接続する

変換アダプタ経由でパソコンに接続すると、自動的にドライブとして認識されます。新しいドライブ(例:E:やF:)として表示されれば成功です。

Step 4:データをコピーする

必要なファイルをPC内にコピーします。安全のため、編集や移動ではなくコピーを推奨します。

Step 5:作業完了後は安全に取り外す

コピーが完了したら、USB機器の取り外し操作を行ってからアダプタを取り外します。

よくあるトラブルと対処法

Q. パソコンがHDDを認識しない

別のUSBポートに差し替える/アダプタの電源を確認する/他のPCで試しましょう。

Q. 「フォーマットしますか?」と表示される

絶対に「はい」を選ばないでください。これはHDDのファイルシステムが読み取れない状態で、フォーマットすると中のデータが消えてしまいます。データ復旧ソフトの利用を検討してください。

Q. カチカチ音や異音がする

物理的な故障の可能性が高いため、通電をやめて専門業者に相談するのが安全です。

それでも無理なら|データ復旧サービスの活用

どうしてもパソコンがハードディスクを認識しない、異音がする、フォーマット要求が出てしまう…といった場合は、物理障害や深刻な論理障害が起きている可能性があります。こうなると、自力での復旧は難しく、専門業者に依頼するのが確実です。ただし、業者への依頼は費用が高くなりがちです。そこでまず試してみたいのが、市販のデータ復旧ソフトです。もしHDDがパソコンに認識されている状態であれば、Partition Assistant for Recoveryを使うことで、消えたファイルやアクセスできなくなったデータを簡単にスキャン・復旧できる可能性があります。

✎Partition Assistant for Recoveryをおすすめする理由:
写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
直感的で使いやすいUIを提供しています。
Windows 7、8、10、11のすべてのバージョンに対応しています。
無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7対応
安全かつ快適

ステップ1. 場所を選択

Partition Assistant for Recoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではHドライブ)を選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ2. ファイルを選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。

ファイル名やフォルダー名を簡単に入力して、ファイルやフォルダーを検索できます。ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。

ステップ3. 保存先を選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。

ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

それでも解決できない場合は、最終手段としてデータ復旧専門業者への依頼を検討しましょう。

まとめ

古いハードディスクからのデータ取り出しは、正しい手順と機材さえあれば、初心者の方でも十分に対応可能です。自分のHDDの種類を確認して、適切な変換ケーブルを用意することで、さらにトラブル時の対処法も押さえておくと、スムーズに進められます。ぜひ本記事を参考に、眠っている大切なデータを取り出してみてください。